◇ 弦の種類について
いきなり余談ですが、弦、絃とも書きますね。
僕は特に引っ張っていない状態とか、そういう予定ではない糸の場合に絃と書き、
ピンと張っている状態の弾力性を想像する時は弦と書く事にしていますが、たまに間違えます。
さて、僕が使っている絃は、絹糸の三味線絃、羊の腸で作られたギター用のガット絃、沖縄三線用のテトロン素材の絃、
アイヌ伝統の、樹皮や草など、植物の繊維を縒って作った絃、
さらにアイヌ伝統の、鹿のアキレス腱や、鯨の筋から作った絃などです。
画像のトンコリは赤松に鹿の皮。
◇弦を引っ張る
絃のお話の前に、それを下で引っ張る部品のお話です。
アイヌではサマンペなどと呼ばれますが、昔は獣皮を使っていたようです。
アザラシの毛皮のものはかっこいいですね。しかし、非常に高価ですし入手困難な為、代用品を使うのが一般的です。
豚などの皮をよく見かけますが、弦が引っ張る力が強くてしばらく使うと切れてしまうようです。
消耗品と言い切るにはもったいない部品ですので、なんとか強度を保つ方法で色々作ってきました。
ちなみに僕は、江戸打紐を編んで作ったものを多く使っています。
また、絃と同じ素材で動物の腱を使って引っ張ったものも強いですね。
鹿の皮で作ったものは2年くらい保っていますが、そのうち切れてしまうかもしれません。
◇それぞれの音
と書いておいて、これは難しいですね〜^^;
今度ね、録音したものをここにアップしてみましょうか。
さらりと書いておきますと、一般的に多く使われているものは、やはり三味線絃でしょう。
黄色いヤツです。
しっかり縒ってあるので密度も高く、音量も十分です。
ただ、ちょっとキンキンした感じの音がして、耳を少々遠ざけたくなる時もあるのは僕だけでしょうか。
僕が使っているものが細過ぎるのかなぁ。
で、ガットなどの動物繊維系ですと、これがまろやかになっています。
ハムの塊をグーで叩いたような音が入っているからでしょうか。
あまりスパイスが効いていない、ブラックペッパー無しのプレーンな感じです。
また、音量はどうしても小さめですので、静かな所で楽しむにはとても良いですよ。
縒り方にも色々ありますが、まずは伝統のアイヌ方式の糸縒り「カイカ」という手法を習いまして、
これがまた非常によろしい音がします。
ただ、またまたどうしても音量なり余韻が短いなど、現代の楽器としてはもう少し来て欲しいなぁ、という意見もありまして、
色々と試行錯誤してきましたが、ようやくまずまずのものが出来上がりましたので、これをプロ奏者に使ってみて頂く事にしました。
こちらは2種類の鯨の絃を張ってみたところです。
最新版は「鯨の絃作り」ページに画像がありますので、
こちらもご覧下さい。
よじ登る。。
とりあえず戻ってみる。