◇ 鹿の腱で絃を作る
伝統芸能として位置すべきとも思う伝統工芸ですが、
何しろ文献が少ないというか、無い! ので、ほとんど手探り状態で始めました。
鯨や鹿、アザラシなどの動物の腱を使ったという話しがありまして、
作り方の情報といっても信頼出来るかどうか、アイヌから発信されたものなのかどうか、ほとんど解りません。
また、実際に作業した事の無い人からの話では、口承伝承のみですから、それですと実際の作業ではあり得ない話も出てきます。
僕自身も、想像だけで話していても仕方無いので、
まずは鹿の腱から作ってみよう!
◇ 材料入手
という事で何を思ったか、狩猟をやっていらっしゃる方に鹿の足を下さいとお願いしまして。
群馬のスキー場あたりを跳ね回っていたメス鹿3歳が獲れたというので発泡スチロールに保冷剤突っ込んで飛んでいきました。
足っていってもどこまで取っておけばいいか解らなかったからさぁ、と言って3関節くらい上までありまして、
ほら、ってギッチョンギッチョン動かして見せてくれました(キャー)。
で、それら足数本と、BBQ用にとびっきりの食肉を購入してきました。
足は狩猟犬とカラスのエサになっちゃうからあげるよ。って。
初めて野獣を捌きましたが、子鹿なのに50cmのアキレス腱が取り出せましたよ。
大きなエゾシカなら、もしかしたらトンコリ用に継ぎ無し1本モノで取れるかもしれませんね。
◇ 時は7月20日頃、蒸し暑い日でした。
車で3時間ばかり走ってきまして夕方7時。保冷剤は半分解凍されています。
足は冷凍しないで下さいとお願いしてあった為、すぐに捌かないと腐ってしまうかもしれません。
今までの様々な工作経験を生かして、(生きるのかどうかは不明)
使う工具を選定しました。
ゴム手袋と、ナイフとフォークいやハサミ、ニッパーとペンチ、ウェスと保存用のビニールなど。
大きな作業台に畳1畳分のアクリル板を置き(つまり大きなまな板ですね)、
四方八方に蚊取り線香を焚き(何かのおまじないではありません)、
作業開始です!
◇ 鹿の足は強い
そこから3時間。鹿と格闘。
ほんとに格闘技。
想像以上に強い。皮、腱、爪。。握力低下。
多少の匂いと強烈な見た目との格闘。
爪から皮まで全部付いています。
細い足の部分は中身もほとんど真っ白なのですが、
付け根の方はお肉全開なので、写真を撮るどころではありません。
撮っても見せられませんし。。(ンキャー)。
いやほんと、僕ってこういうキャラじゃないんすけどー。
何でも作るっていってもこーゆーのは違うと思うんですけどー。
ご近所の誰か覗き見に来たらどうしましょーかー。
と言い訳を考えながら作業は続きます。
夜10時。。納屋にて。
後で知ったのですが、野生の鹿は寄生虫などの危険がある為、
触らない方がいいという事ですね。
手袋などしておいて良かったです。
◇ という訳で
という訳で、写真は全くありません(笑)。
たぶん無い方がいいです。
腱作りは鯨のページでご紹介します。
よじ登る。。
とりあえず戻ってみる。