◇ 糸掛けを留める
糸掛けを本体に固定する方法は色々とあるようです。
昔のものを見ると、まず糸掛けが皮で出来ていて、
それを本体に釘で直接打ち付ける方法があります。
響板のある表側に打ち付けてあるものもありますが、
本来は貫通穴を開けて皮を通し、背中側に打ち付けるようです。
で、ですねぇ、その、皮が破けるんですね。いつの日か。
それを修理して欲しいという事で取り外した事があるのですが、
やっぱり釘を抜くというのは嫌ですねぇ。本体に傷を付けるわけにはいかないですし。
また、裏でも表でも、釘という金属が付いていると、
置いたときにテーブルを傷つけやしないかとか、ちょっと心配もありまして。
ただ、この部品には5本全ての弦の力が合計されてくる訳でして、
そうとう強靱な留め方をしなくてはなりませんから、
色々と考えまして。こうなりました。
まず、貫通穴から紐なり皮を通して、背中側で留める方法にしました。
で、その穴の背中側をちょっと彫り込んでおきまして、
通した紐の輪に小さな駒を入れまして、
引っ張れば抜けなくなります。
皮の場合は小さな駒を皮で包むようにしまして、
駒は四角くしておけば回らないので、そのまま引っ張れば抜けなくなります。
これならとても強いです。
しかも取り外しは簡単。
これ、いいと思いませんか?
◇ 糸掛けです。
通常僕が使っている糸掛けは江戸打紐という合成繊維の紐です。
1本の紐を編み込んで作っていますが、これだけで1m50cmくらいの長さなんですよ。
江戸打紐は引っ張りに強いですし、紐自体の編み込みもしっかりしていて弦も留め易いと思います。
しかしまあ、ぜんぜん古典的ではないのですが、楽器として使い易いですし、
また、好きな色を選べますので、これは付属品のおしゃれ程度に考えています。
弦を取り替える時に糸掛けごと交換して楽しんでもいいかなぁと。
本皮の場合、豚だと切れちゃうからといって、
厚めの皮を使っていると、
折れ曲がっている所が、馴染まずに折れちゃうんですね。
折れて切れちゃう。
ので、薄くて馴染んで引っ張りにも強いのが、
鹿か山羊。かな。と。
ヤギのバックスキンがいいなぁ、とか。
で、やっぱり古典的なものが作りたいと思いますので、
アザラシの皮を買ってみましょう。
と思ったら全然入手困難だし、動物愛護月間でもありますので、
いま手持ちの何かで作ってみましょう。
これはくじらの腱です。
これは別項「鯨の絃作り」で紹介しているものとは違う種類の鯨で、
長さの短いものが多かった為、それを使って作ってみたものです。
その昔、こういう方法があったのか無かったのかは、誰にも解りません。
細いから、なんだかちょっと物足りない感じもしますね。
よじ登る。。
とりあえず戻ってみる。