(全10曲 楽譜集)
@トモだち(智香のうた)
ANove Song(信成のうた)
Bきぶんはさいこう!(健のうた)
Cお風呂だいすき(隆治のうた)
Dメーちゃん(恵[メー]のうた)
EDream(恵[メグ]のうた)
FPowea(哲也のうた)
GHeart(奈美のうた)
Hタンタンたかこ(貴子のうた)
I未来へ(達哉のうた)
歌を励みに仕事の喜び
京都うたごえ協議会(京都ひまわり合唱団指揮者)
山本 忠生
宇治共同作業所ののびのび班の10人は“自分の歌”を持っている。そのどれもが一人ひとりの個性を映して、楽しく元気に、ロマンティックでユーモラスに、ゆったりメルヘン風に、やわらかくしずかに…語りかけてくる。十人十色とはよく云ったものだ。
ぼくはこれらの歌を各地にでかける時にもってゆき、歌いながら話すことにしている。
岡山のうたごえ創作合宿では「このように、誰もが自分の生活の中に歌を宿しているんだよ!」と10曲を歌い、“自分の歌”づくりを目標にしてもらった。♪糸のきれたカイトのように/北風の中を舞う/(「パワー」哲也の歌)理屈を並べるよりよほどよかったのか、一人がマイ・ソングを完成させたのに刺激されるように、なんと一人ひとりが“自分の歌”を創りだした。また、仙台の合唱団で“人はなぜ歌うのか”をテーマに話した時もはじめに歌を聴いてもらった。♪風よ風よ伝えてよ/わたしがここに居ることを(「ハート」奈美のうた)「生きているということは、伝えたいことがあり、その思いが形になったのが歌なんだ」と、形の中の思いこそが人を歌わせるのだと訴えた。
あふれるような各種情報とコマーシャルに翻奔されるように、自分の中の自分すら見失ってしまいそうなこの時代に、僕も同じなんだ、と気づかせてくれる歌。“自分の勝手”と“相手の都合”のぶつかり合う慌ただしい暮らしの中で、いつしか相手の良いところを見落としていることを教えてくれる歌。のびのびの歌はいい。
曲集の「のびのび畑」には、歌を励みに仕事する仲間の笑顔と喜びが詰まっている。そして、この歌を歌う人と聞く人をやさしく励ます力を持っている。
仲間は、自分の歌を歌いながら今日も作業所に向かっているだろう。
きょうされん京都支部機関誌 2004.5.22 号外より