歌のなかま うた草
オリジナル曲集
(背景は、2001年夏、岬から望んで、思わずシャッターをきった辺野古の海です。
私たち「うた草」の歌づくりの根底にある原風景なのかもしれません・・・)
「ヤサシイを紡いで」
(作詞・作曲:うた草)2024.7.17
20024年の元旦に突然襲った能登の大震災!
ガザやウクライナで続く悲惨な戦争の激化!
しかしその中でも懸命に寄り添いあうボランティアの方々や
平和を訴える懸命な人々・・・
わたしたちの星・地球の上で繰り返されている悲しい現実に
ひたむきに立ち向かっている「ヤサシイの紡ぎあい」を歌いました。
4年前の新型コロナウイルス猛威の中で生まれた前作「やさしいを紡いで」を改作しましたが、
「”へいわ”とは、”ヤサシイ”こと」という作業所の仲間たちの言葉を思い出します。
「Sing a Song for Peace」
(作詞・作曲:うた草)
2022年2月、ロシアによる、ウクライナへの軍事侵攻が!!
毎日、激しくくり返される戦闘で
尊い生命が失われています。
一刻も早く、平和な日常が戻りますように!!
「やさしいを紡いで」
(作詞・作曲:うた草)
新型コロナウイルス感染症の大嵐が 世界中に吹き荒れて、
仲間たちと気軽に 歌い交わしあうことすらできない日々が続いています。
そんな厳しい時、リビングのPCに そっと届いた素敵なうたごえ喫茶の名曲たち・・・。
大自然の猛威の中でも、
重ね合わせ、通い合わせる アコーディオンのやさしいひびきと
あったかいうたごえに、
気持ちがフッと安らぎます。
「飛行船の詩」
(詞・曲:うた草)
日々の生活は旅のようです。
この瞬間は二度となく、
来年の今日は、去年今年のそれとは違います。
人との出会いも同じです。
旅の行き先は「希望」へと続き、
虹の輝きにも似ています。
私たちの旅時計はどんな時も決して休まず、
正確に刻まれていきます。
「いちご・りんご・バナナ」
(詞・曲・編/うた草)
この星の生きとし生けるものたちがみんな、
精一杯、懸命に命の炎を灯しているのでしょう。
自分らしく、ありのままに!
「シアワセのかたち」
(詞・曲・編/うた草)
何とも言葉にしにくいのですが、人の幸せは、どんなに愛し合っていても、それぞれの人生がピッタリと重なることはありません。
一部分が重なったり、シンクロしたりはしますが、それが生きることの真実でもあります。
それはたくさんの人たちが乗りあう、列車にも例えられるし、誰でも集える広場のようでもあります。
ただ、ときどき、その人生(魂の流れと言った方がイメージしやすいだろうか)が触れ合い、共有し、その流れの色や勢いやパワーが変わります。
それは生きている実感ともいえますが、逆に実際は人生の流れの僅かな部分なのかもしれません。
人の幸せは、その僅かな実感を言うのか、それともそれ以外の部分に見出すのか、それはどちらも真実でないように思います。
それらの総体として扱うのが最も適当なのではないでしょうか。
人の幸せはこれだと決め付けることは、傲慢に他なりません。
これがこの間考えてきた一つの結論です。
新曲の基本的なコンセプトは、万人の皆の生き方・価値観を認める事が基本で、これが幸せのイメージだと思います。
個々の幸せに囲まれた自分はやはり幸せです。
そういうことなのではないでしょうか。
みんなが幸せにならないうちは、個人の幸せはありえない、という宮沢賢治の言葉を思い出してしまいます。
「Peace 2017」
(詞・曲・編/うた草)
貧しい国が豊かな国に攻められる。
豊かなことと,正義とが一緒になってしまっている悲劇。
奢るクニは,その精神の根本がクニを滅ぼすことにまだ気づいていない。
アフガンで爆撃にあい入院している人たちの写真・記事がきっかけとなってできた曲です。
「yoku-utau」
(詞・曲・編/うた草)
鳥取大学の三木先生は、
「最重度の障害のある子どもたちにとっては、文化を共有することが大切だ。
たとえ十分理解がしにくかったとしても、
声に出して歌うことができなかったとしても、
素晴らしい音楽や芸術に触れることは、”発達”の大きな視点である。」と。
京都芸大のある先生は、
「音楽をはじめとする芸術に触れることは”上手く生きる”ためにはあまり役立ちません(たぶん)。
けれども”よく生きる”ためには、かかせないものです(ぜったいに)。」と。
京都ひまわり合唱団の山本忠生さんは、
「大切なのは”うまく歌う”じゃなくて”よく歌う”んや。
”うまく生きる”ことが難しくても、”よく生きる”ことはできるんや」と。
「いちばんのおくりもの」
(詞・曲・編/うた草)
未来に生きる幼い子どもたちへの一番の贈り物は、
安心して走り回れる
みどり豊かな大地と
おもいっきり深呼吸のできる
澄んだ青空!
「歌いたい歌がある」
(詞・曲・編/うた草)
うれしい時は みんなで
にこにこ きらきら わらって
くやしい時は みんなで
がんばりやと 声かけて
ことばにするのは苦手だけど
歌なら ひびくんだ
(宇治作業所の仲間たちの替え歌)
「恩おくり」
(詞・曲・編/うた草)
「神戸の震災の時、たくさんの方に応援していただいた。
あの時はとにかく必死で、お礼もろくに言えなかった。
だから今度は、その恩返しをと、お手伝いに来たんです・・・」
(東北震災のガレキ撤去に汗する一人のボランティアさんへのTVインタビューより)
「みんなこのまちで」
(詞・曲/宇治作業所のびのび班 編/うた草)
宇治作業所グループホーム「なかまの家」のテーマソング
なかまの家の各ホームでは、それぞれ工夫して誕生日のお祝いをします。
あるホームでは、初めは丸いバースデイケーキを買ったのですが、切り分け方でいろいろと議論となりました。
そこで今では、自分の好きなショートケーキを買ってきて、丸く寄せ合って一つにして、ろうそくを立てるのです。
まるでそれぞれの個性があつまるように!!
「灯(あかり)」
(詞・曲/宇治作業所分会ななかまど 編/うた草)
東日本大震災、フクシマの第一原発事故、
私たちの日常がこんなにも不安定なものであったのかと改めて感じました。
自分の部屋の灯を見るたびに、
自分の生活の根本を考え、
同時にフクシマに想いを馳せたいと思います。
「あなたがあなたでいられるように」
(詞・曲/宇治作業所分会ななかまど 編/うた草)
障害のある仲間たちと一緒に働く宇治作業所の職員みんなで、歌を作りました。
仲間たちの深い痛みや悔しさにこたえるには、あまりにも小さい力ですが、
誠実に、真剣に、力を尽くしたいと思っています。
仲間たちのガンバリに、負けないように・・・。
「ななかまど」
ー不器用に生きる仲間の歌ー
(詞・曲/宇治作業所空き缶班職員集団 編/うた草)
「ななかまど」は、夏に白く可愛い花を咲かせ、秋には紅い実を付けます。
7回かまどに入れても燃えないといわれる堅い木です。
作業所で、空き缶つぶしやパン配達に頑張る自閉性障害のある仲間たちの、
不器用でも一生懸命に生きる日々の中で生まれた曲です。
「な・なかま・ど」は、「まん中に、なかま(仲間)」なのです。
「Let's Sing」
(詞・曲・編/うた草)
「給料が上がればいいなあ」
「素敵な彼女を見つけたい」
「どうか合格しますように」・・・
誰にもお願いごとがいっぱいありますが、
「どうか地球中がゆたかで、平和でありますように1!」
いつか、いつか、叶いますように。
「愛しいもの」
(詞・曲・編/うた草)
「うた草セカンドコンサート」のラストの曲として作ったものです。
もともと犬の散歩のときに口づさんでいたメロディアがもとになっています。
三人のソロを入れて,
私たちの周りにある愛しいものを
いろんな角度から表せたらと思いながら歌っています。
「ジレンマ」
(詞・曲・編/うた草)
今の世の中,人々の思いや願いと現実が一致しないことも多く、
そういうことにイライラしている人も多いはずです。
私たちが夢見た世界は,とても豊かで,みんなが幸せを享受できるはずだだったのに・・・・
ホントのことが知りたくて,ホントのことを大事にしたくてこの歌を作りました。
06年6月頃から考え始め,半年以上たってやっと形になりました。
「タマネギ」
(詞・曲・編/うた草)
05年5月29日、「私学助成をすすめる会近畿交流会」の
分科会「みんなで歌おう〜すてきな歌との出会い」を担当。
その紹介文を三觜が書き,それをヒントに作った曲。
歌をきっかけに,心が結ばれたらいいなあと思います
「へいわのうた」
(詞・曲/療育センターのびのび 編/うた草)
「のびのび班」は車椅子に乗った12人の仲間たちが、機能訓練や抹茶づくりの作業をしています。
「作業」といっても、寝返りも自由にできないほどの最重度の仲間であり、
わずかに動かせる足や手をつかって、一日10分ぐらいしか取り組むことは出来ませんが。
もちろん、食事もトイレも一人では困難です。
が、みんなとても明るく、そしてなにより誠実で、素敵な仲間たちです。
そんな仲間たちの一人であるノブ君が、ある日、みんなで昼ごはんを食べているとき、話し出しました。
「あのなア、ぼくなア、地雷で、足をふきとばされた子どものTVニュース見たんや」
「歩けへんのは、ほんとにつらいことやで」、
歩行の出来ない自分自身を重ね合わせながら。
「子供やのに、かわいそうや」とつぶやきました。
その日の午後、みんなの声がつづきました。
「地雷が、子供の足ふきとばすこと、しってるんやろか」
「地雷はあかん」「せんそうはあかん」
「子どもには、バクダンよりごはんがだいじや」 などなど・・・。
みんな障害もある中で、一生懸命、必死に考え始めました。
そして、それまで、仲間一人ひとりの歌を作る取り組みを
経験していたこともあって、「うたをつくろうよ」となりました。
この曲の歌詞は、ほとんど全部、仲間たちの生の声です。
実際につぶやいた一人ひとりの言葉をつなぎあわせました。
その想いをたくさんの方に知っていただくことは、
仲間たちの大きな願いです。
「へいわ」とは、互いを思いやること!
仲間たちは、そう言っているのです。きっと・・・。
「ジュゴンの夢」
(詞・曲・編/うた草)
7月に京都のうたごえの仲間と共に沖縄に行きました。
辺野古岬からの太平洋には明け方ジュゴンが見えるといいます。
そこに至るまでの一本道,あえぎあえぎたどり着いた岬,開けた海が見えた安心感,
そんなことから「ジュゴンの夢」を作りました。
「未来(あした)へ」
(詞・曲/療育センターのびのび 編/うた草)
「正式の入所はかなわずに,それでも選んだ道,遠く離れた施設に手放せはできずに・・・」
ドラマを見るような現実,そういう情景が伝わってきます。最初聞いてすぐに気に入りました。
「手放せ」は「手放し」だろうとか言っていましたが,
そういうことよりもこのドラマを歌えることの喜びを感じています。
「草たちのうた」
(詞・曲・編/うた草)
職場の厳しい現実を青木君からよく聞きます。
しかしそれはNTTだけではなくどの職場でも多かれ少なかれ進行している現実なのです。
何度踏みつけられても,
春になれば育っていくオオバコのような草のうたです。
「かけがえのないもの」
(詞・曲・編/うた草)
2001年夏、沖縄を旅したみつはしくんの原曲をもとに生まれました。
「いつか3人で沖縄行きたいなあ」と、練習しながら話したものです。
「メッセージ」
(詞・曲・編/うた草)
私たちの地球は46億年前にでき,生命は38億年前に登場したと言われています。
生命からしか生命は生まれてこないのですが,最初だけは無生物からできてきたのです。
偶然にこの世に生命が現れここまで進化してきたわけで,森羅万象地上のものの全てがとても貴重なのです。
現代に生きる私たちが,そのことを次代にキチンと伝えていくことは大きな務めでもあると思います。(三觜)
「君の春に贈る歌」
(詞・曲・編/うた草)
いろんなことがあっても,
厳しい冬の次に来る春には
生きている素晴らしさを感じるものです。
もう一度やり直してみようと思えるのもこの季節です。
「Dream (メグの歌)」
(詞・曲/療育センターのびのび 編/うた草)
車椅子に乗っていて、最重度の障害があっても、
やさしくて、弟思いで、がんばりやで、そしてちょっぴり泣き虫で・・・すてきな女の子でした。
わずかに動かせる唇で、「♪夢はおおぞらへ・・・」よく歌ってくれました。
耳を澄ませると天国から聞こえてくるようです。
「Power (てっちゃんの歌)」
(詞・曲/療育センターのびのび 編/うた草)
お話のできない哲也くんは、
空き缶つぶし機の操作も、みんなで会議をする時の意思表示も、
職員にちょっといたずらする時も、全部、足で行います。
「こんな歌できたよ」と話すと、「僕の気持ちの通りの歌や。けど、みんなの前で歌わんといて。
僕の気持ちが皆にわかってしまうのはちょっとはずかしい」と、一生懸命足の指で文字盤を操作して話してくれました。
「Heart (奈美ちゃんの歌)」
(詞・曲/療育センターのびのび 編/うた草)
思えば僕たち「うた草」の出発点はこの曲にあったのかもしれません。
最重度の障害をもった奈美ちゃんは、残念ながら昨年夏、31年の人生を駆け抜けていってしまいましたが、
体重17kgのその小さな身体いっぱいで、生きることの尊さを教えてくれました。
ありがとう奈美ちゃん!
あなたがここにいたことを、障害をもってここにいたことを、
そしてまた、障害をもっていても懸命に生きる仲間たちがここにいることを、私たちは忘れないでいますね。
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