整形外科 と 形成外科 には、実は明確な違いがあります。

●「整形外科」とは

整形外科は身体の「（運動）機能」について専門に扱う外科です。
・骨折・ねんざ・打撲
・関節症・肩こりなど
・脊髄・神経障害・リウマチ
・リハビリ・スポーツ医学
・骨粗鬆症
の場合は、「整形外科」を受診して下さい。

●「形成外科」とは

一方、形成外科は身体の表面の「見た目・外傷」について専門に扱う外科です。
・ゲガなどの傷
・顔面骨折 ・病変部位の切除
・美容整形
・痣（あざ）やできもの
・刺青（入れ墨）を消す
の場合は、「形成外科」に行きましょう。
ただし、身体の表面の症状のうち、ししん、かぶれ、アトピーなどは「皮膚科」が専門です。

●「美容整形」はどっち？

「美容整形」は「整形」とありますが、整形外科ではなく、上の区分に当てはめると「形成外科」が専門です。
紛らわしいですね。
美容整形（プチ整形含む）をメインに取り扱う形成外科を「美容外科」と呼んだりもします。
ちなみに、美容整形は「健康では無い状態を治す治療」ではないため、基本的に健康保険が適用できませんので注意してください。

昔は保険適用医療のTVCMは規制されていたので、「TVCMやってる」＝「保険適用できない」だったのですが、最近は規制緩和されたようです。

●「ロコモティブシンドローム」は？

また、最近よく聞く「ロコモティブシンドローム（「ロコモ」）は、運動器の障害による要介護の状態などを表す言葉で、上の区分に当てはめると「整形外科」の守備範囲です。
間違えずに受診して下さいね。