Vain Dream Prologue 長く続いた平和がいま、終わりを告げた。 遙か古の彼方に広がる、女神エルの創りし 剣と魔法と夢が息づき、支配する空間、エルゼリア 多くの伝説と英雄たちが生まれ、 時の流れとともに消えてゆく。 ある者は一振りの剣に全てを託し、 またある者は己の運命を天に知らしめるべく 策謀をめぐらせる。 そしてその中で、エルの愛情と呪いと気まぐれを 味方につけた者だけが願いを叶えられるのだった。 いまから始まるこの物語も、偉大な吟遊詩人によって、 多くの子供たちへ語り継がれているおとぎ話の一つである。 鋼の意志と静かな愛を真紅の鎧につつみ、 激しくはかない夢を護るために戦った 騎士の伝説を… 暖かな日差しを従え、春が訪れたエルゼリア。 しかし南東の海に位置する島国セルジルドは、 セルジルド七世の命の下、突如北への進行を開始した。 海港都市アルザックをわずか2日で攻略したセルジルド軍は、 エルゼリア最古の歴史と文化を持つアスラフィルへと進んでゆく。 銀の森にてセルジルド軍を迎え討ったアスラフィル軍だったが、 恐怖と痛みを忘れ、何かに操られたように向かってくる敵についに敗れ。 王と王位継承権をもつ者は、次々と断頭台の上の人となった。 だが、セルジルドの侵略はここにとどまらず アスラフィルよりもさらに来たにあるデュマへと、 新たないけにえを求めて襲いかかった。 デュマの騎士トリステラムも仲間と 最後の防衛線であるラグーナの砦にて、 セルジルド侵攻軍の主力、 魔道士グランザム率いる二万の大軍とぶつかった。 敵の猛攻に倒れ逝くデュマ兵。 最後の力をふりしぼり剣をはしらせるトリス。 しかしグランザムの魔力はあまりにも強大だった。 グランザムから放たれた閃光がトリスたちをのみこみ、 城壁を粉々にうち砕く。 ラグーナの砦は堕ちた。