Vain DreamU Prologue 熟した果実が、やがて腐り落ちるのは世の常です。 永劫と讃われた魔導王国クーレイアも例外ではありませんでした。 八大賢者が神界の力を引き出そうとした時、 クーレイアという実は落とされたのです。 神の召喚という大規模な実験は、 見事に成功したかに見えました。 歓声の中、美しい女神がその姿を現します。 しかし、その微笑は斬れるほどに寒く、 その瞳は血のように紅蓮に輝いていました。 その姿は、八大賢者が想像していた女神とは明らかに違っていました。 出てきた女神は、生者を死と絶望の迷宮へ誘う闇の女神だったのです。 想像を超えた女神の力の前に生者たちの抵抗も虚しく、 幾千、幾万という屍が地表に積もっていきました。 生者の全てが、死を覚悟したその時です。 暗雲を切り裂いて天空から2頭の魔竜が降り立ちました。 1頭は陽光のような、激しい鱗を持つ金色の竜。 1頭は月光のような、深い鱗を持つ銀色の竜です。 闇の女神に向けられた2頭の魔竜の瞳は限りなく深く、 少なくとも生者の敵ではありません。 戦いの舞台は留まる事を知らず大陸全土に広がり、 魔神と2頭の魔竜との壮絶な数百日にも及びました。 そしていつしか、魔神と2頭魔竜は共にその姿を消してしましました。 残った生者は、歓嬉して天を仰ぎました。 しかし、その者達に残されたものは、 狂った精霊たちが巣くう荒涼とした不毛の大地だったのです。 魔神が残した爪痕です。 激しい戦いで、精霊達が狂ってしまったのです。 おごれる人間への代償でした。 人間だけでは、大きすぎる代償でした。 魔神が去ってから、数年。 どこからともなく、108頭の古竜が生者の前に現れました。 白い古竜の一声が響きます。 古竜たちは一斉に世界中に散り、 大地を復興させようと精霊達の統率に努め始めたのです。 数年がたち、数十年がたちました。 その偉大な力で、少しずつですが確実に、 大地は潤いを取り戻し始めています。 生者の心は、感謝で溢れました。 そしていつしか、その古竜たちを神に仕える竜と考え、 神官竜と呼んで祭り敬うようになりました。 時は流れて900年。 神官竜は、静かに大地を見つめている。
※原文そのままです。 助詞がなかったり字が違ったり 単語が抜けたりしているのは 私の所為ではありません(笑)
戻る