保険請求Q&A

 

在宅医療

Q・・他の病院に入院していた患者について、退院後同月のうちに当院にて在宅での診療を行うことになった。在宅療養指導管理料の算定を考えているが、退院と同月に算定することはできるか。

A・・他院退院月の在宅療養指導管理料の算定については、下記の通り定められている。

退院時に、入院医療機関で在宅療養指導管理の費用が算定されていない場合は、退院後一月以内であっても当該退院月に行った在宅療養指導管理の費用は算定できる。

 退院時に、入院医療機関で在宅療養指導管理の費用が算定された場合であっても、当該入院医療機関以外の医療機関でも、当該退院月に在宅療養指導管理の費用を算定することができる。なお、この場合は、診療報酬明細書の摘要欄に算定理由を記載することが求められている。

 

Q・・尿閉によりカテーテルを設置している在宅の患者について、算定方法を知りたい。在宅自己導尿指導管理料と、在宅寝たきり患者処置指導管理料のいずれを算定すればよいか。

A・・それぞれの点数で算定要件が異なる。在宅自己導尿指導管理料の対象患者が次のように定められているので、算定要件を満たせば、在宅自己導尿指導管理料の算定対象となる。これに該当しない場合は、在宅寝たきり患者指導管理料の対象となる。

 在宅自己導尿指導管理料の対象患者・・・次の患者のうち、残尿を伴う排尿困難を有するものであって在宅自己導尿を行うことが必要と医師が認めた者。@諸種の原因による神経因性膀胱A下部尿路通過障害(前立腺肥大、前立腺癌、膀胱頸部硬化症、尿道狭窄等)B腸管を利用した尿リザーバー造設術の術後

 

注 射

Q・・骨粗鬆症の患者へのエルシトニン投与について、注意点があれば教えてほしい。

A・・当県では平成一四年の第三九回社保・国保審査委員連絡懇談会の協議において、下記の取扱いとされている。

一(一)骨粗鬆症治療薬に

は、Ca剤、VD剤、カルシトニン製剤、エストロゲン製剤、蛋白同化ステロイド製剤、イプリフラボン製剤、ビタミンK2製剤、ビスフォスフォネート製剤等がある。

 (二)基礎治療薬のCa

剤とVD剤の併用を認める。症状により、Ca剤とVD剤を除いた治療薬一剤の選択投与を認める。

 (三)Ca剤とVD剤を

除いた治療薬二剤以上の投与の場合は、投与の必要性を示すコメントを要する。

 (四)同薬効の併用は、

これまでどおり認められない。

二 カルシトニン製剤の投与は、従来どおりとする。

三 カルシトニン製剤とビスフォスフォネート製剤の併用の場合、血清Ca低下の重大な副作用出現の報告があるので、十分留意すること。

 

処 置

Q・・外来に、尿のカテーテルを交換しに受診している患者がいる。在宅の点数は算定できないと思うが、この場合の算定はどうなるか。

A・・算定要件を満たせば、処置の「留置カテーテル設置 四〇点」が該当する。この場合、使用したカテーテルは、処置欄の特定保険医療材料料として算定できる。

 

中医協情報

 

 十一月一九日、中医協は総会、診療報酬基本問題小委員会と調査実施小委員会を開催した。

 総会では、外来管理加算について「基本診療料の検討の進め方について(案)」が提出され、@各種調査がまとまる時期を踏まえ、基本問題小委員会において、適宜検討を行う、A検討対象は、外来管理加算に限定するものではなく、基本診療全体を対象とすることが確認された。遠藤会長は、日医が実施しているアンケート調査の結果が出れば、それについても適宜議論させていただきたいと述べた。

 竹嶋委員は外来管理加算について、日医緊急レセプト調査で影響額が予想を遙かに上回った点、支払・診療側の双方が負担を分かち合うとしてきたが、それが壊れつつある点を指摘し、要件の見直しを訴えた。続いて藤原委員は、前提が崩壊している点を考慮した上での議論を求めた。

 これに対し、支払側の対馬委員は財政中立を強調、「再三の議論をして建設的なものとなるのか。二十年三月の法改正により、支払・診療側の意見が合わないとき、公益側委員が仲介することとなった。」と述べた。

 藤原委員は、外来管理加算は医療現場に相当な影響を与えているため、「個別具体的な問題として議論すべき項目で、小さな問題ではない。そのように扱われることは遺憾だ。」と述べた。中川委員も、「全体としてではなく、外来管理加算は別項目として検討を」と要望したが、公益側の小林(麻)委員から、「全体としてエビデンスを見るべき」との意見が出され、議論は提案通りに進められるとの結論となった。