厳冬期 八ヶ岳
小同心クラック 登攀
1月23日 夜  小淵沢まで中央道を一走り
   24日 1:00頃 美濃戸口到着  八ヶ岳山荘の仮眠室でぐっすり寝ます。
   24日 5:30起床 6:00出発  車で美濃戸山荘の駐車場まで走ります。
徹さんが 厳寒の八ヶ岳 バリエーションルートにチャレンジしました
おなじみの美濃戸にある看板
6:40 美濃戸山荘を出発
林道の終点、ここからもう一息で赤岳鉱泉です
雪がしんしんと降っています
9:30

赤岳鉱泉に到着
ここにテントを設営
天気が悪いので、とりあえず危険の少ない 阿弥陀岳へ登ろう・・・と
10:00 出発  中山乗越から行者小屋方面へむかいます。
画面中央に カモシカ が寝ています
行者小屋を過ぎて

ここまでトレースがありましたが
この標識から上は

踏み跡 全くなし
トレースもなく きついラッセルを強いられ・・・・
膝上までのラッセルで急登を登って行きますが、稜線まで出られず 
13:00 標高2500m地点で 撤退。
帰りの 中山乗越で 明日登る 小同心クラックが見えました
右側の岩峰に 縦に黒い線が入ったところを登ります
15:00
赤岳鉱泉に帰ってきました
このテントが
今夜の寝床です
25日 朝 4:30 起床   6:00 出発
今日は、小同心クラックを登ります。
雪の状態が良くなさそうなので早めの出発 ヘッドランプをつけて歩きます。

一般道をはなれ 大同心稜 急坂を一心に登っていきます。

気温は なんと マイナス20℃!!
8:00 大同心の基部に到着。
大同心の基部より 赤岳 阿弥陀岳 方面

稜線は 雪煙が上がっており 風が強そうです。
大同心の岩峰も凍てついて そこらじゅう エビの尻尾だらけでした。
ここから 小同心の取り付きまでトラバースするのですが
雪の状態が悪く、雪崩そうでした。
雪崩の恐怖にビビリながらのトラバースは生きた心地がしませんでした。
ここからは途中の写真を撮る余裕が無く 経過の記録はありません。
なんとか小同心の取り付きに到着し 
クライミング開始

寒さとプレッシャーとの戦いです。

手や足の感覚がなくなるたびに グーパーをしたりして凍傷を防ぎます。
13:30  やっとの思いで横岳へ到着!
岩場を登り切ったところが 頂上なのです。
大同心の基部から 5時間半の岩との戦いでした。
でももうこんな時間、ゆっくりしてはいられません。
縦走路を赤岳方面へ向かいます。
来た道を振り返ると、登った岩稜と横岳が見えました。
左奥 遠くには 硫黄岳も見えています。
赤岳への縦走路は雪の状態が悪く
地吹雪で所々に吹き溜まりが出来ており
道がわかりにくいのです。

途中、懸垂下降をしなければならない
ところもあったりと
下りにも時間がかかってしまいました。
地蔵の頭 ------>

地蔵さんも真っ白です。
地蔵尾根を 細心の注意で下っていきます
中山乗越より 大同心 小同心を仰ぐ
結局 赤岳鉱泉へ帰ってきたのが 16:30でした
赤岳鉱泉の人工の滝の向こうに 夕陽に染まる八ヶ岳
急いで テントを撤収し 17:00 出発 ヘッドランプをつけての歩行となりましたが
帰りは超特急で、美濃戸の車の所までわずか55分で下りてきました。
車に乗るとホッとしますね〜〜
と同時にもう終わりかと 残念な気持ちも出てきます。
今回は、昨年の赤岳主稜を登った時と違って
厳冬期の厳しい 八ヶ岳を体験できる いい機会となりました。
山行年月日  08・1・24〜25
Photo by Toru       Make out  by  Toshiko
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