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航海日誌 2023

2018年03月24日 17時15分
インスタグラム始めました
インスタグラムを始めました。まだ使い方がよくわかりませんが、僕が日々の生活で観る知床の写真などをこのブログよりは頻繁に載せていきたいと思います。
たくさんの方に知床の素晴らしさを知ってもらうきっかけになればと思います。
https://www.instagram.com/takeshi.yashiro39/?hl=ja
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2023年03月15日 13時02分
春が来る
 今年の3月は高温の日が多く、とてつもない勢いで雪が融けています。降れば雪ではなく雨です。あっという間に季節は廻っていきます。
 4月末からの夏季ガイドの予約を受け付けています。
 多くの方が知床の自然をより深く、、安全に楽しめる、そのお手伝いができればと思います。
 3月23日~4月26日まで休業となります。その期間はメール返信、電話対応はできなくなります。ガイドの予約は「申込フォーム」からのみ受け付け可能です。
ご不便おかけしますが、よろしくお願い致します。
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2023年02月06日 12時28分
流氷接岸
 インスタグラムではお知らせしていましたが、数日前からウトロは流氷接岸しています。
 海も山も晴れの日は目がくらむ眩しさです。
 一年の内でもわずかな期間しか味わえない、この特別な自然をぜひ多くの方に体験してほしいと思います。
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2023年01月01日 14時08分
新しい年
 写真は先日のものですが、ウトロは気持ちの良い雪の新年となりました。
 雪は少ないですが、もうスキーができるぐらいは積もっています。あとひと月もすれば、流氷もやって来るはずです。
 本年もより安全に配慮しガイドを行っていきます。
 ガイドを通じて、自分だけでは味わうことのできない、特別な知床の自然を知るお手伝いができればと思います。
 冬季ガイド受付中です。
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2022年11月01日 20時43分
冬季ガイド受付中
 2か月ほど本州の山々を巡っていました。本当に日本の自然は凄いです。とてつもなく大きな経験値を積み上げることができました。詳しくはインスタグラムをご覧頂ければ幸いです。
 知床はもう連山の頭には雪が付き、初冬に差し掛かっています。
 雪の状況にもよりますが、来年1月からのテレマークスキーガイド受付中です。これからも多くの方と自然の素晴しさや感動を共有できればと思います。この冬はぜひ知床にお越し下さい。
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2022年06月12日 17時35分
水量多し
 シーカヤックから眺める断崖の岩の割れ目から溢れ落ちる滝。
 山の雪融けが一番進むのは5月、なので川が増水するのも5月ですが、これらの地下水脈起源の滝は6月が一番水量の多い時期です。
 水が地下に浸みこんで出てくる分のタイムラグがあります。
 去年までの3年間は冬季の積雪量が例年の半分ほどの少雪が続きました。よって、川の水、滝の水量も極めて少なく、写真の滝も枯れたりしていましたが、今年は久しぶりに水量も多く、まるでレースのカーテンのような美しさです。
 人を寄せ付けないような断崖の自然も、間近に観察できるのがシーカヤックの大きな魅力です。
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2022年04月26日 13時20分
知床でのカヤック
 知床でのシーカヤックについて、主に安全面とマインドについて思うことを書きたいと思います。ノーザンライツのガイドに参加頂くにあたってもぜひ知っておいてほしいことです。
 
 まず、大前提としてシーカヤックは自然の中で行うスポーツです。フィールドが自然である以上、様々なリスク、危険因子が伴います。それをゼロにして100%絶対の安全を享受することはありえません。(都会で普通に暮らしていても、交通事故のリスクはなくならないように)
 
 特に知床の海は日本屈指の厳しさがあります。それは急激な気象の変化、カヤックの力では抗うこともできない強風、波浪、逃げ場のない断崖、生身で沈水すれば即座に低体温症になるほど低い海水温、同じ海で働く動力船との兼ね合い、ヒグマの存在・・・上げれば切りがありません。
 そのような中でエンジンなどの動力機械には一切頼らず、自分自身の体力、技術、知識、経験、判断力、持てる人間力全てで自然に向き合うのがシーカヤックです。
 知床の海は穏やかなときは湖のように凪いでいる日もありますが、一瞬で波や風の地獄に豹変することもあります。自然に情け容赦はありません。
 
 自然の中で人間が被る事故についてですが、2種類に大別できます。
1つは、どんなに注意深く準備し、行動していたとしても回避できない事故。時に圧倒的な自然の猛威の前では人間の力はまったく無力です。
 そしてもう1つは、人間側の判断の失敗、過失、準備不足によって人間自ら陥ってしまう事故。多くの自然相手のスポーツ事故事例は大なり小なりこちらに属しています。

 ガイドの役割はその危険を事前に察知、予測し、対応できるように備える、回避する、海に出たら事故なく無事にお客様をウトロまで帰還させることです。

 私は知床ウトロでシーカヤックのガイドを初めて8年になります。多くのお客様は知床でパドルを初めて握る初心者の方です。森のガイドも含め、幸い、今まで事故やケガは1つも起こしていません。ガイド中お客様の乗ったカヤックを海上で転覆(沈)させたこともありません。
 
 今のところ無事故でガイドができている要因ですが、私自身の性分で、自然に対してとても臆病であることが大きいと思っています。その日に申し込んでいるお客様には申し訳ないのですが、少しでも不安因子が排除できない日はカヤックは中止にしています。「この程度の状況で中止なのですか?」と聞かれることもあります。

 そして、海水が低温な3月から5月はドライスーツやセミドライスーツの着用は当然です。
 万一転覆しても、陸まで泳ぎ着けないほど、岸から離れた場所を漕ぐこともありません。そもそもシーカヤックは不沈構造(船体が隔壁で区切られた造り)になっており、船体がバラバラに砕けない限りは沈むことはありません。

 また、お客様の人数をガイドの目が全て届く少人数に絞っていることも無事故の大きな要因です。

 因みに昨年(2021年)のシーカヤックの催行可能だった日を月ごとに記します。
(午前中半日のみできたなどは0.5日と数えました)
5月/16日催行 51%  6月/24日催行 80% 7月/28日催行 90%
8月/17.5日催行 56% 9月/14日催行 46%

 なぜそのように厳しい採算も見合わない知床という自然環境の中でガイドを行っているのか、ですが、日本のシーカヤックの泰斗であり、私にとっても偉大な教師である新谷暁生さんの言葉を借ります。

「やるに値する仕事だから」

 知床の自然は厳しく美しく、時としてとても残酷です。初心者にも上級者にも平等に試練も大きな感動も与えてくれます。
 自然を相手にする以上、常に怖さは付きまといます。しかし、人間は太古の昔からこの恐怖と向きあい、勇気を奮いパドルを漕ぎ、自然に祈り、感謝しながら、この海を木彫りのカヌーで自由に航海していたはずです。それは食料を確保し生きるため、命を繋ぐために必要な行動でした。
 そんな現代人が忘れてしまった人間本来の本能を思い出させてくれるのが知床の自然です。
 この自然がまだこの日本に残っていること、この海でシーカヤックができることに感謝し、パドルを握っています。
 厳しいからこそ、自然や他者に対してより謙虚になり、常に学び、準備することが大切だと思います。
 
 今まで、多くのお客様と知床の海を漕いできました。私はカヤックの上手い下手、体力のあるなしに関わらず、真剣に知床の自然と向きあい、素直に感動してくれる、そんな人に共感します。
 これからも、多くの方と知床の自然の素晴らしさを体感し、感動の共感ができればと思います。

        2022年4月26日 ノーザンライツ 矢代 武士
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2022年03月25日 20時25分
早春カヤック
 早春カヤック催行中です。
 今日は快晴無風、流氷がまだ沖にあるこの時期ならではの鏡のような海面、絶好のカヤック日和でした。
 不気味なほどに美しい海面をカヤックは滑るように進みます。
 まだフレペの滝の氷は圧巻の迫力で、荘厳な神殿のようにそびえ立っています。
 聞こえるのはパドルの水音、カモメの声、漁船も観光船もまだいない、本当の自然の音だけの世界です。
 今日は本当に運がよく、間近で4頭ほどのトドの群れを見ることもできました。
 トドの呼吸音もしっかりと聞こえるほどでした。
 この特別な世界がまだ日本にあること、この感動を多くの方に知ってほしいと思います。







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2022年03月10日 14時02分
春の音
 気温はプラスの5℃ほどまで上がり、太陽の陽射しは日に日に強さを増しています。
 融雪は進み、スキーで雪原を歩いていても、マイナスの寒さに成れた身体には本当に暑いです。
 流氷はかなり流動的な終盤の時期で、風向きによっては海面も目立つようになってきました。
 聞こえるのは、潮のざわめき、カモメの鳴き声。そう、海に音が帰ってくるのは知床の春の第一歩目です。
 まだ日のよっては真冬日もあるでしょうが、確実に季節は進んでいきます。
 間もなく海が明けば、カヤックの季節の始まりです。3月20日より催行予定、早春カヤックのご予約受付中です。




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2022年01月29日 15時26分
2022流氷初日
 今年もついに流氷がウトロにやって来ました。
 ほかの地域では知床よりも早く、流氷は観測されて接岸もしていたので、知床にはいつ来るのだろうと待っていました。
 今日は沖合にたなびく姿ですが、風向きが良ければ、数日中にはウトロにも接岸するでしょう。
 そして、絶好の好天、知床の最高の展望台、名もなき「あの山」へテレマークスキーで行ってきました。
 着いた時から連山の山頂部の雲はなかなかとれず、2時間ほど待っていたら徐々に雲が消え、羅臼岳の美しい姿を拝むことができました。
 寒く厳しく、そしてもっとも美しい季節の到来です。



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2022年01月18日 19時13分
2022年、最近のこと
 久々の投稿になりましたが、インスタグラムの方は割と頻繁に更新しておりますので、よろしければ見てやって下さい。
 2022年になって、写真のようにスッキリ晴れた日は2日くらいしかありません。
 基本的にこの時期のウトロは天気の良くない日が多いです。
 この時期の厳しさは、寒さよりも陽の光の乏しさです。
 もうすぐ流氷がやってくると、寒さは本番ですが、晴天率が上がり、1日の昼の長さも徐々に伸びていくのを感じられます。
 ウトロはここ3年記録的に雪の少ない年が続きましたが、今シーズンはやっと最近になってまとまった雪の日があり、例年並みの積雪量になっています。
 流氷もたくさんやってきて、良い状態で冬の観光シーズンに入れることを祈っています。  本年もノーザンライツのガイドをよろしくお願い致します。
冬ガイド受付中です。
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2021年10月27日 16時27分
冬迫る
 ウトロも最近は冷え込む日もあり、知床連山の頭はすっかり雪化粧です。里に雪が降るようになる日も近づいています。
 来年1月からの冬季ツアーの受け付けも開始しています。
 本当の厳しさと美しさを見せてくれる知床の冬、多くのお客様のご訪問をお待ちしています。
 冬の森をスキーで軽快に満喫しましょう!
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2021年09月25日 21時55分
進む秋
 知床の季節はあっという間に進んでいきます。
 北よりの沖風で海はこの時期らしく時化て、山々の色づきも進んでいます。
 シーカヤックの催行期間はあとわずかですが、気候は涼しく、森歩きにはもってこいの季節になってきました。
 「森の1日コース」絶賛催行中です。
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2021年08月11日 17時10分
盛夏終了
 つい4日前までは連日30℃以上の気温だったウトロですが、今日の気温は13℃ほど、北寄りの沖風強く、海も時化ています。
 ここに暮らす僕にとってはやっとうだる暑さが終わり、過ごしやすい気温ですが、暑いところから来たお客様はあまりのギャップに寒すぎると思います。
 これがこれからの時期の知床です。
 寒く時化る日も多くなり、カヤックができない日も増えてきます。
 これから知床に来るお客様はレインウェアのほかにフリースなどの防寒着も必ずあったほうが良いです。
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2021年06月30日 20時56分
利尻島へ
 どうしてもこの目で実物を見てみたいと思っていた花があります。
 「リシリヒナゲシ」
日本国内に自生する唯一のケシ科ケシ属の植物で、利尻島の山頂部に僅かしかありません。
しかも花の時期は6月から7月のわずかな期間です。
 ウトロから稚内まで片道陸路400キロ、車で7時間。そこからフェリーで2時間弱、徒歩で登山口のあるキャンプ場まで移動し、テント泊。
 翌朝は3時起床、日の出とともに登山開始です。
 裾野の森を歩き始めてハッとさせられたのは、「獣の匂い」がまったくしないことです。離島の利尻にはヒグマやシカはおろか、キツネやタヌキすらいません。自分の生きている知床の森は常に獣の匂いや気配が満ち満ちてること、その特異さを改めて実感しました。
 苦労して山を登りつめ、9合目、リシリヒナゲシはガレた溶岩礫の斜面に可憐に咲いていました。
 高山植物は今から数万年前の氷河時代の生き残りです。寒冷な氷河期は日本の広い範囲に存在しましたが、氷河期が終わり、温暖化するとともに高山の環境に逃げ延びて現在に至ります。
 とても厳しい高山の環境で僅かに生き延び、可憐な花を咲かせ、遺伝子を脈々と繋いできたリシリヒナゲシ。その実物をついに目の当たりにして、本当に大きな勇気をもらうことができました。












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2021年06月18日 16時38分
季節は夏へ
 季節は瞬く間に進み、連山の雪はみるみる少なくなりました。
 エゾハルゼミの鳴き声響く6月の北海道は晴れればとても清々しい季節です。
 暑くも寒くもなく、空気は乾き、花々が次々に咲いてゆき、森は木々の甘い香りに覆われます。
 6月は周期的に天気が変わるので、雨や霧でとても寒い日ももちろんありますが。
 今日はとても良い日和に恵まれ、シーカヤックと森の散策、どちらもとても気持ちの良いものでした。
 本州以南の6月は梅雨の真っただ中で、すごしづらい思いの方々も多いと思います。そんな方々にはこの時期の北海道の気候の素晴らしさをぜひ体験してほしいです。





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2021年05月18日 19時37分
新緑
 平野部の桜は過ぎ、新緑が山を駆け上がる季節です。
 日に日に山の雪解けが進み、緑が濃くなり、同じ場所からでも毎日まったく別の景色に変わっていきます。
 5月の知床の変化はまるで魔法のようです。
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2021年05月06日 16時14分
一気に満開
 家の庭にある桜が一気に満開になりました。
 ゴールデンウィークはあいにく天候の悪い日が多く、雪が降る日もありました。
 一転して今日は最高気温20℃、夏の陽気で、庭の桜も慌てたかもしれません。
 明日はさらに気温が上がり、25℃ほど、夏日の予報が出ています。
 気温の乱高下や雪や嵐は5月の知床にはよくあることですが、急激な変化に、人間は体も気持ちもなかなかついていけません。
 
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2021年04月28日 15時09分
横断道開通
 昨日、知床横断道路が開通しました。
 毎年来る春を感じるイベントです。
 ここ数年知床は雪が極めて少ない年が続いていますが、やはり知床峠周辺も例年より雪は少なく、尾根はだいぶハイマツが出ていました。
 知床峠からは晴れていれば、羅臼沖に国後島、ごらんの様な雄大な羅臼岳を間近に望めます。
 横断道路は当面は夜間通行止め、天候が悪いと終日通行止めになります。ご注意ください。
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2021年03月16日 18時33分
早春カヤック
 先日までぎっしりあった流氷が離れ、海が明きました。
 海が明けば、カヤックのシーズン到来です。今日は相棒のつよぽっくるに手伝ってもらい、しまっていたカヤックを海岸に運び、吸い込まれるような凪の海に漕ぎ出しました。
 (ころぽっくる動画もぜひチェックして下さい)
 まだ沖には流氷の帯も見え、風もなく、この時期ならではの鏡のような海を、カヤックは滑るように進みます。
 聞こえる音は、自分たちの漕ぐパドルの水音、海鳥やワシの鳴き声や羽ばたく音、断崖から流れる滝の音、流氷の融ける水滴の音、時折響く、氷や岩塊が崩れ落ち、海面に叩きつけられる轟音、、、動力船や波の音がないので、本当の自然本来の音が聞こえてきます。なんと贅沢な時間でしょうか。
この時期の知床だけの特別を、シーカヤックで味わってみませんか?
早春カヤックツアー≫



フレペの滝

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2021年01月21日 15時32分
流氷到着
 ウトロ、本日流氷接岸。といっても、流氷の本体はまだ離れたところにあり、はぐれ氷の破片が着いたものです。
 ウトロに暮らす私にとっては、流氷接岸ほど大きな季節の節目を感じる日はありません。
 昔に比べると温暖化の影響で、かなり勢力が弱くなってしまった流氷ですが、いつまでも北海道でこの自然の奇跡が観られることを祈っています。
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2020年11月10日 13時13分
初雪2020
 今年も早いもので雪の季節になりました。今期のガイドも一段落です。
 世界中がコロナに翻弄されている状況ですが、今期も多くのお客様をケガなく無事にガイドできたことは大きな喜びです。
 知床に来て頂いた方々には心から感謝です。
 冬シーズンは雪が積もりスキーができるようになる来年1月から行う予定です。
 人間の世界が変わっても、知床の自然の魅力が変わるものではありません。今後とも知床をよろしくお願い致します。
 ありがとうございました。
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2020年07月31日 22時48分
幌尻岳
 北海道に来て15年ほど、これまでずっーーと行きたいと思っていた山、日高山脈の幌尻岳、この度、ついに行くことができました。
 幌尻岳は2万年前の氷河期に氷河によって削られ造られたカールといわれる切り立った圏谷が特徴の山です。
 大学時代から氷河地形に興味があり、北海道の氷河地形をどうしても見てみたかったのです。
 ちなみに幌尻岳は日本100名山最難関の呼び声もある、過酷な山です。
 枝の被いしげった険しく急なあれ道を苦しみながら登り切り、稜線部に出ると、大きく視界が開け、高山植物のお花畑が広がっていました。花の時期もほぼピークに当たりました。
 まるで巨大なクレーターのようなカール、その斜面は一面に広がるお花畑、本当にすごかったです。言葉では表現できないほど、美しく大きなものでした。
 カール内でテント泊しましたが、2万年前にはここは厚い氷河に覆われた底だったことに思いはせ、見上げる満天の星空、流れ星もいくつか見られました。
 大地はこの2万年で大きく変化しても、星空は変わらないはずです。
 北海道にもまだまだ未知のこんな素晴らしいものがあったとは、まさに井の中の蛙です。ましてや世界にはまだ見ぬどれほど素晴しいものがあるのでしょうか。
 仕事のため夏はウトロに釘づけになっていましたが、ガイドとしての幅を広げるためにも、知床以外の自然ももっと観ないとダメだと反省しました。










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2020年07月03日 22時04分
フレペの虹
 今年の6月の北海道は例年の3割ほどの時間しか晴れ間がない、記録的な日照不足となりました。
 今日も朝は濃い霧に覆われ、ぱらぱらと小雨が降る時間もあったのですが・・・
 ちょうどお昼ごろ、見る見る間に霧が晴れ、雲一つない晴天に!!
 一面の青空と太陽の光を浴びるのは本当に久しぶりで、その爽快感、日光は生き物にとって絶対必要であることを実感します。
 そして、本日のサンセットカヤックでは夏至の前後、1月くらい、夕方の時間だけ見られるフレペの滝に掛かる虹も今年初めて見ることができました。
 とても不思議で、美しい光景です。これも太陽の光が創る一時の芸術ですね。
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2020年06月18日 14時49分
カヤック営業中
 今日は久しぶりにカヤックを出せました。オホーツク海に小さな低気圧があり、そこからの北寄りの風が雲をつくり、波はややあり。
 カヤックにとっては漕げなくはないが、楽でもない状況でした。
 そんな中、一生懸命漕いでくださったお客様には感謝です。
 断崖の営巣地ではウミウやケイマフリなどの海鳥は活発に飛び、オジロワシの若鳥はウミネコに追い立てられていました。人間の社会は変化しても、知床の自然は例年と変わらず、豊かに命を育んでいます。
 写真はカヤックから見た男の涙と呼ばれる滝です。減っていた水量もだいぶ回復しました。
 このありのままの自然の感動を、多くの方と共有したい、そんな気持ちでこの厳しい海をシーカヤックでご案内しています。
 これからも、この場所で漕げることに感謝しながら。
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2020年05月06日 15時25分
未踏の湖沼
 なかなか難しいご時世になってしまい、ガイドのご予約もまったく入っていません。
 前に進むこともできずに家で腐ってるくらいならば、今しかできない経験値を稼いで行こうと思っています。
 今日は未踏の湖沼を3つ見つけてきました。
 ここは深いハイマツの海の中にあり、ハイマツが埋まった残雪をたどらないと到達できません。時期が早すぎれば湖沼は雪に埋っています。
あと数日遅ければ、たどり着くのが難しかったかもしれない、今日しかない!というタイミングに恵まれたと思います。
 それでも多少はハイマツを漕ぎ分ける部分もあり、その先にごらんの様な宝石のように美しい湖を発見した時の驚きと喜びは、文章にできないほどです。
 ここまでお客様をガイドすることはありません。ですが、これらのことを知っている、自分の力で到達した経験や技術は、知床のガイドとしての幅を広げるために、とても重要なことだと思っています。








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2020年03月18日 19時50分
早春流氷カヤック
 昨日まで、わりかしぎしっりあった流氷ですが、今朝見てみると大きな本体は沖合まで後退し、まるで湖のような水面が!
 広がる青空に無風、これは絶好の流氷カヤックの日です。
 友人二人とともに、不気味なほどに美しい、流氷の漂う海へゆっくりと漕ぎ出します。
 たくさんのオオワシやオジロワシが上空を飛び交い、断崖の上の斜面では冬眠から明けたばかりのヒグマがのんびりと岩の上で休んでいます。
 これは、大昔、カヤックが本当の意味でのヤカックとしての役割を果たしていた極北の景色に最も近いのかもしれません。
 ここ知床でしか味わえない本当に特別な体験です。この極上の体験を知らずに知床は語れないと思います。
 早春カヤックツアー、絶賛募集中です。

凍ったフレペの滝


羅臼岳
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2020年02月11日 14時01分
流氷接岸
 例年になく遅れていた今年の流氷ですが、先日やっとウトロに接岸しました。
 まだ小さな氷が多く、波に揺られてしゃらしゃら音をたてていました。
 やはり、海に流氷がないと本当の冬という感がしませんでした。
 遅れましたが、これからが知床の冬本番です。
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2019年12月07日 12時50分
初冬の快晴
 書くのが遅れましたが、今年のツアーも無事故で無事に終わることができました。ガイドにとってこれは何よりも重要なことです。
 冬季ツアーは来年1月からの予定ですが、ご要望があれば年末のご案内も可能です。(ちゃんと雪があればよいのですが)
 また来年も多くの方と素晴らしい知床の自然を共感できればと思います。
ありがとうございました。
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2019年11月16日 20時05分
早春カヤック!!
 来年のシーカヤックガイドですが、今までは4月末から始めていましたが、3月14日から開始することにしました!
 海明け直後のオホーツク海をシーカヤックで漕ぎ進みます。フレペの滝などの断崖にはまだ多くの氷が張り付き、日によっては流氷を近くに見られるかもしれません。
詳しくはこちら≫早春カヤック
 多くの方のご参加を心よりお待ちしております!
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2019年11月02日 15時44分
晩秋から初冬
 比較的遅くまで残っていた今年の紅葉ですが、ここ数日の強風で広葉樹の葉はほぼ落ちました。
 連山は雪化粧、冬はもうすぐそこまで来ています。
 これからは気温はとても寒くなりますが、冬に備えて動物たちが活発な時期です。
 森のガイドは11月中は催行予定です。この時期しか出会えない自然をガイドとともに見に行きませんか?
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2019年10月16日 17時29分
今年は紅葉がいい!
 知床に来て10年以上、紅葉を観てきましたが、今年は今まで見たことがないほど綺麗です。
 僕の暮らす知床半島の斜里町側は秋は北から海風が吹きつけるので、葉が傷んで綺麗に色づかないことが多いのです。
 ところが、今年は強く潮風が吹きつけることがほとんどなかったおかげか、山腹は見事な紅葉が広がっています。
 北国の紅葉はとてもはかないので、あと何日も持たないかもしれませんが、今年の知床の紅葉は本当に見事です。
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2019年09月27日 17時17分
色づき徐々に
 沼めぐりコースでご案内する沼です。
 周辺の木々は徐々に色づいています。
 来月には素晴らしい紅葉に覆われているでしょう。
 今日は風もなく、きれいに森が水面に映りこんでいました。
 素晴しい景色を観られる北国の秋は、とても短くはかないです。
 ご予約お待ちしております。 
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2019年09月19日 12時50分
森歩きの季節
 海が時化やすくカヤックは難しい季節ですが、反対に森歩きは快適な季節になってきました。
 涼しく歩きやすい気温で、蚊やブヨなどのやっかい虫は少なくなり、下草は枯れて林内の見通しは良くなります。
 せっかく知床まで来るならば、知床五湖などの観光地では味わえない知床のより深い森の魅力を体験してみませんか?
森の1日コース≫
沼めぐりコース≫
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2019年09月04日 16時41分
波やや高し
 昨日の北風で海はやや高い波がありましたが、天気は快晴、シーカヤックガイドは催行できました。
 こちらは断崖の割れ目から流れ落ちる男の涙と呼ばれる滝です。
 森のガイドで断崖の上から観る場合は、かなり小さく見える滝ですが、シーカヤックで真下まで来るとその大きさと迫力ある水量に驚かされます。
 シーカヤックガイドは9月いっぱいの設定です。ここからは波の高い日が多くなるので、催行率も下がりますが、残りわずかな期間、ぜひシーカヤックに挑戦してみませんか?
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2019年08月10日 18時55分
どうやら夏終了
 今年の夏は連日30℃を超えるような気温が続き、体力的にとても厳しいものでした。
 それも、つい先日までのこと。
昨日、台風から変わった温帯低気圧が北海道を通過し、北に控える秋の冷たい空気を引き込んできました。
 今日のウトロの最高気温は18℃ほど、陽射しも少なく、とても涼しかったです。
 ただ、北よりの風になると、海は波が出るのでカヤックにとってはやっかいです。
 これからカヤックは難しい日が増えると思いますが、知床には歩ける原生林もたくさんあります。
 海に森に、知床の自然はとても奥深いです。
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2019年07月31日 14時22分
暑さも、湿度もやばい
 ウトロはここ数日、連続で30℃越え、しかも北海道らしからぬとてつもない湿度です。
 写真はわかりにくいですが、幌別川の河口部、川の水は冷たいので、湿った空気が冷やされて、霧になって海面に流れています。
 暑いですが、海はベタ凪、カヤックにとっては良い状態、カヤックならではの視点で自然を観察してみませんか?
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2019年07月17日 21時11分
秋の沼めぐり&一・二湖
 9月10月限定で秋の沼めぐりガイドを催行致します!
 半日のショートツアーで、料金は5,000円です。
 原生林の中にひっそりとたたずむ、訪れる人もほとんどいない静かな秋の沼をゆっくりと散策してみませんか?
秋の沼めぐりツアー≫


そして、紅葉の10月には一・二湖散策もご案内致します。
 ノーザンライツの森ガイドでは最も歩きやすい遊歩道のツアーです。
 少人数でゆっくりガイドと自然を観察したい方、お持ちしております。
紅葉の一・二湖≫
カテゴリー:


2019年07月11日 19時19分
知床の日常
 海岸に海獣の死体がうち上がり、それを食べに集まるヒグマ。
 浮いている海鳥の死体を、旋回降下し、かっさらっていくオジロワシ。
 今日のシーカヤックガイドで観られた光景です。
 死は誰かの命を繋ぐ。ありのままの野生の世界を目の当たりにして、こういう自然環境がまだ日本の片隅に残されていることの素晴らしさ、掛替えのなさを実感しました。
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2019年07月03日 12時32分
カヤックベストシーズン
 7月の知床はシーカヤックのベストシーズンです。海は安定し、波のまったくない状態、漁師さんの言葉で、「ベタ凪」の日が多くなります。
 気温は上ると25℃くらい、運動すると、暑く感じますが、ウトロは湿度が低いので爽やかな暑さです。
 ベタ凪の海を滑るようにカヤックを進ませるのはとても気持ちがいいものです。
 そして、断崖では海鳥たちのヒナも産まれ、それを狙うオジロワシもよく見ます。
 今日は沖合を泳ぐイルカも見ることができました。
 この気持ちの良い季節、知床に来たからにはぜひシーカヤックに挑戦してみませんか?
 きっと他では味わえない特別な経験になるはずです。
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2019年06月18日 16時27分
連山白くなる
 昨日の発達した低気圧がもたらした寒気で、連山の頭は白くなりました。
 雪というよりは、山頂部の岩やハイマツに氷が付いたといった感じです。
 海は11月のように大時化です。
 カヤックはできませんが、6月としては珍しい景色を見られました。
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2019年06月02日 14時51分
カヤック日和
 シーカヤックの1日コースで通過する知床の断崖、岩の割れ目から流れ出す「男の涙」と呼ばれる滝があります。
 地下水脈がそのまま滝となり海に流れ落ちる珍しい滝です。
 6月に入り、例年ならばもっと水の量が多くなる時期のなのですが、今年はかなり控えめです。
 冬季の積雪が、とても少なかった影響だと思います。
 水が少なめとはいえシーカヤックで観ると、かなり迫力のある滝です。
 晴れて波風が穏やかならば、シーカヤックにはとても気持ちの良い季節になってきました。
 知床本来の自然を、シーカヤックという特別な視点から楽しんでみませんか?
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2019年05月31日 19時14分
お手軽カヤック体験
 シーズン中ではありますが、新しいガイドツアーを設定しました。シーカヤックの最初の敷居を気軽に入れるように、短時間体験コースです。早朝5時30分からと、午後16時からです。
 シーカヤックに興味のある方、とりあえず知床でカヤックを体験してみたい方、ぜひぜひお申し込みください!
お手軽カヤック体験≫
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2019年05月25日 16時45分
暑すぎウトロ
 春はあっという間に通り過ぎ、一気に真夏のような気温が続きます。今日は28℃、なんと明日の予報は32℃!!
 1年で数回あるかないかの暑さが、なんと5月に。ここで暮らす我々にとっては冗談ではなく危険な気温です。
 山の雪はみるみるなくなり、エゾハルゼミはうるさいほど鳴いて、
新緑は山を駆け上っています。
 暑すぎるのは困りますが、晴れていればシーカヤックには気持ちの良い季節になってきました。
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2019年05月06日 13時40分
サクラ満開
 昨日は21℃、今日は真夏並みの26℃!
 知床半島のウトロ側では、この時期わりとよくあるフェーン現象です。
 多くの場所で、桜は一気に満開になりました。
 いよいよ春本番。
そして、あっという間に夏がやってきます。
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2019年05月04日 18時02分
進む春
 寒暖差のとても大きい時期です。凍えるような日もあれば、次の日には汗ばむような陽気になり、体調の維持が難しいです。
 それでも季節は進み、キタコブシの花はいつの間にか満開、数日中にはサクラも咲きそうです。
 これからの季節、景色の変化は魔法のように劇的です。
 GWは終わってしまいますが、これからが短い短い春本番、多くのお客様のご来訪をお待ちしております。
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2019年04月17日 14時06分
カヤック準備
 GWからの営業に向けて、冬の間倉庫にしまっていたカヤックを海岸まで運びました。
 友人のつよぽっくるに手伝ってもらい、無事に搬送できました。
 いよいよシーカヤックの季節が始まるぞと、気の引き締まる思いです。
 時には厳しさもありますが、たくさんの感動がある知床の海、今年も安全第一でご案内したいと思います。
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2019年04月07日 15時04分
帰ってきた彩
 春の進みを強く感じるのは、自然の彩りが帰ってくることです。
 冷たい色の地面に数輪だけ、輝くように咲くキタミフクジュソウを見つけました。
 まだ、ウトロの沿岸には流氷が漂よい、斜面も残雪が多いですが、確実に季節は進んでいます。
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2019年04月02日 17時15分
夏ツアー予約受付中
ゴールデンウィークから始まる、夏のガイドツアーのご予約を受け付けています。
相変わらず少人数制なので、席に余裕がなく、ご要望にお応えできないこともあります。
特に夏休み期間は直前のご予約はほぼ受けられません。
知床でシーカヤックを満喫したい方、ガイドと原生林をゆっくりと楽しみたい方、お早目のご予約お待ちしております。
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2019年02月04日 16時45分
夏のリピーター向けプログラム
今年の夏シーズンから、ノーザンライツのガイドに参加したことのある方向けのキャンプツアーを行います! 皆様のご参加お待ちしております。
夏のキャンプツアー≫
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2019年02月22日 13時44分
天頂山へ
 今日は天頂山に登ってきました。
 冬になると、夏はハイマツに覆われ登ることが困難な知床の山々への思いが湧きあがります。
 前日から天気予報を確認し、朝起きて、窓から外を眺めると、日の出前のまだ薄暗い空に静かに知床連山がそびえています。
 この機会を逃すことはできません。
 行程序盤の、かつて羅臼岳から流れた溶岩流が造った緩斜面はテレマークスキー(ステップソール)で軽快に進みます。
 山腹に差し掛かり、斜面がやや急になると、板にシールを貼り、クライミングヒールを起こしてハイクアップしていきます。
 今年は雪がとてつもなく少ないです。ウトロの積雪でも例年の半分くらいで、記録的な少なさだと思います。
 いつも使っている尾根はハイマツやダケカンバの木々が出過ぎていて登り辛そうだったので、別の雪が良く着いている尾根を選びました。
 途中、黄色い硫黄成分と思われるものが沈殿する沢を発見しました。周りには例の硫化ガスのにおいがただよっています。残念ながら温泉ではなく水は冷たかったですが、知床は活きた火山であることを実感します。
 山頂直下は雪が少なくボコボコアイスバーンで滑れる状態ではないため、板をデポして、ブーツにアイゼンを装着して詰めました。
 ウトロから苦労して登っていき、知床半島の脊梁の峰にでて、羅臼側の流氷の海、そこに浮かぶ国後島が見えたときは、いつも言葉にならないほど感動します。
 こういった冒険や挑戦は直接お金にはなりません。
 しかし、ここに至るまでは、技術や経験を磨き、知識を蓄え、道具を準備し、やっとたどり着くことのできる景色です。
 僕は集客に没頭し、日々の忙しさにかまけて、ただ業務を漫然とこなすガイドにはなりたくありません。
 40近くなり、これから体力は落ちていくかもしれませんが、日々技術を研鑚し、反省し、新たな発見をし、人間的に成長し、ガイドに活かしたいと思っています。
 生きる糧も、試練も、感動も、すべてを与えてくれる、知床の自然と人に感謝しつつ。

天頂山 雪が少なすぎてハイマツ出ている






天頂山からは羅臼岳の展望が最高






硫黄の沈殿する泉 水は温かくはないが活火山を実感






山頂から凍った羅臼湖と知西別岳
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2019年01月27日 16時51分
流氷接岸
 見渡す限りの流氷の海!圧倒的な光景です。
 前回の記事(15日)のあと、出し風で消えてしまった流氷ですが、最近は北よりの風が続きウトロの湾はご覧のように流氷に埋められました。
 この素晴らしさは、ぜひご自身の目で見て、感じて頂ければと思います。
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2019年01月15日 14時25分
流氷初日!
 ウトロに流氷がやってきました! 写真では筋状にですが、水平線近くにも流氷の帯が見られます。
 まだ薄い流氷の帯なので、今日これからの強い出し風(陸から海に吹く風)で離れてしまわないか心配な量ですが。
 本格的に流氷が押し寄せるのはもう少し先になるのでしょうが、やはり、最初に見られた今日という日は、1年の中でも一番わくわくする特別な日です。
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2019年01月13日 14時27分
流氷近し
 毎年この時期になると、オホーツク海の衛星画像などを毎日チェックし、流氷の到来をいつかいつかと待ち望みます。
 今日、断崖の上から海を見渡しましたが、まだ流氷の塊は見えなかったです。
ただ、写真にもある白くたなびく、海の泡の中を双眼鏡で見ると、ボールのように丸くなった氷がたくさん浮かび、波にもまれていました。
 おそらく流氷の破片が、流れてきたものだと思います。
 流氷の到来も近日中にお知らせできるかもしれないですね!
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2019年01月01日 14時40分
明けまして
 明けましておめでとうございます。
ウトロは穏やかな年明けです。 さっそく展望の素晴らしい名もなき山へ登ってきました。連山の頭は雲がかかっていましたが、青空も久々に見え、良い一年になりそうです。
 今年も多くの方と知床の自然を楽しめれば幸せです。冬のガイドツアー、受付中です。今年もよろしくお願い致します。
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2018年11月03日 16時05分
冬支度
 今年の秋は例年になく暖かい日が多く、紅葉も遅くまで楽しめました。
 ここ最近は冷え込む日も多くなり、連山の頭はすっかり雪化粧です。
 日一日と冬が平野部にも迫ってきています。
 当ノーザンライツのホームページも冬仕様に更新しました。
 もう少しで楽しい楽しいテレマークスキーの季節です。
 また、来年の冬ガイドは新たな挑戦として、冬の森・雪中キャンプも企画しました。
 冬季のガイドは来年1月からですが、ご予約は随時受け付けております。
 最も厳しく、最も美しい冬の知床の森で、あなたの挑戦をお待ちしております。
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2018年09月28日 18時06分
深まる秋
 日に日に気温が下がり、色づく木々も増えてきました。シーカヤックは9月で終了ですが、森のご案内は11月まで行います。
 これから動物たちは活発にエサを求め、草木が枯れて観察しやすくなります。川にはサケが遡上しています。しっかりと防寒の装備をし、秋の知床の森を散策してみませんか?
 森の1日コース、受付中です!
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2018年09月21日 11時20分
ナヌーク橋田さんと
 カヌーガイド、ナヌークの橋田さんの釧路川源流1日コースに参加してきました。
 橋田さんは僕のカヌーの先生です。10年前ユーコン川を一人で下る決心をし、ナヌークに通って、カヌーの技術を教えて頂きました。
 ただ、僕自身は屈斜路湖や釧路川でカヌーをするのは6年ぶりでした。
 しかし、その言葉にならないほどの美しさは全く変わっていませんでした。(天候にも恵まれた)
 そして、橋田さんのガイドは本当に素晴らしいです。
 言葉は多くありませんが、自然の素晴らしさを体全体で感じ取ることができます。自然の中、素晴らしいロケーションで頂く昼食も、とても美味しいです。
 自然の中で生きていることが本当に嬉しく思える1日でした。
 自分もこのような感動を多くの人と共有できるようなガイドを目指したいと思います。
 橋田さん、そして奥様の真澄さん、本当にありがとうございました。





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2018年09月08日 06時48分
台風、地震
 この度の災害で被害にあわれた方に心よりお見舞い致します。一日でも早く日常が戻りますようお祈り致します。
 ウトロも長時間停電でしたが、街や人に大きな被害はありませんでした。
 川に昇ってきたカラフトマスは災害前となにも変わらない様子です。
 森の中は台風の大風でドングリやヤマブドウなどの果実が青いままたくさん落ちてしまい、秋の糧は確実に減ってしまいました。
 自然に向き合う仕事をしていると、いつ起こるかわからない災害は常にリスクとして付きまといます。しかし、それを恐れていたら何もできません。考えをめぐらせ、できることから準備することが大切だと実感しました。
 ガイドは今後も行います。より多くの方と知床の自然の本当の素晴らしさを共有できればと思います。



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2018年08月18日 16時35分
大時化、秋の空
 観測史上最速で、大雪山が冠雪した北海道。
 ウトロも北風が吹き、海は大時化です。早くも秋がやってきたようです。
 海が時化たらシーカヤックはできませんが、原生森の散策は、虫も少なく、下草も枯れるこれからが歩きやすくなります。
 普通の観光では行くことのない、素晴しい秋の知床の森を満喫してみませんか?
 森の1日コース、受付中です!
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2018年08月03日 18時11分
やっと夏到来
 前回の天候不順の日記から、うって変わって連日30℃を超えるような熱波に覆われ、ここ数日やっとそれも落ち着き、この時期らしいカラッとした晴天に恵まれました。
 写真のプユニ岬周辺では、最近巣立ったウミウの雛たちが岩礁の上でたむろし、その命を狙うオジロワシが集まる時期です。
 ダイナミックな知床の自然を、シーカヤックを使い何よりも近くから体感してみませんか?
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2018年07月22日 12時35分
天候不順
 昨日は28℃まで上がり、今日は15℃! 今年のウトロはこの時期らしからぬ寒い天候が多く、コエゾゼミもまだほとんど鳴いていません。6年前も暑い日はほとんどなくセミが鳴かずに夏が終わったのを思い出します。
 「風は川ではない」、尊敬するシーカヤックガイド、新谷暁生さんが教えてくれたアリュートに伝わる言葉です。
 悪い状況に置かれても風は必ず変わる。冷静にチャンスを待て、という戒めを含んだ言葉です。
 今年はこの先どうなるのか・・・ 例年の夏のように天候が好転することを祈っています。
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2018年06月28日 18時30分
知床の森
 6月はあまり海が安定しません。
 シーカヤックを申し込まれているお客様には、催行できずに申し訳ない日があります。
 しかしカヤック中止の際でも、よほど天候が荒れていなければ、知床の森を代りにご案内できます。
 知床五湖やフレペの滝といった観光地だけが知床の森ではありません。
 名前のない森でも、そこには素晴らしい発見があるはずです。
 写真はそんな原生林の中にひっそりとたたずむ沼です。この沼はもうすぐ水が枯れて干上がります。そのあとには全く違った光景が広がります。
 ぜひツアーに参加して、ご自身の目で確かめてみてください。
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2018年06月11日 15時43分
水増量中
 晴れれば爽やかな陽気で、海でのガイドもしやすい季節になってきました。
 フレペの滝の水量は例年この時期がピークです。
 この滝は断崖の上部に遊歩道が付いているので、上からも見下ろすかたちで観ることができます。
 しかし、シーカヤックからの見上げる迫力には及ばないと思います。
 せっかく知床まで足を延ばすならば、普段の生活では味わえない、海からの視点で、圧倒的な非日常を体験してみませんか?
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2018年06月07日 20時08分
礼文島にて
 初めて礼文島に行ってきました。
 北海道、知床に移住して13年経ちましたが、ずっと行きたかった念願の場所でした。
 ちょうど6月の上旬の礼文島はレブンアツモリソウも咲く、花々の最盛期に当たります。
 同じ北海道でも、我が町ウトロからはかなり距離があり、稚内まで車で7時間ほど、さらにフェリーで2時間、移動だけでもかなりの時間を要します。
 そして、その分環境も大きく異なることを実感しました。
 こまごま書くと、ここでは書ききれませんが、気候の違いがもたらす植生の違い、植生に与える動物(シカ)の影響の大きさ、生物系の島という閉された環境の中での独自の変化などなど・・・
 そして、異なった環境の自然を観て、いつも思うことですが、改めて知床の自然の素晴らしさ、特異性を再確認しました。
 今回得た経験も今後のガイドに活かしていきたいと思います。

礼文島の草原景観、利尻岳を臨む

レブンアツモリソウ

澄海岬から
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2018年05月16日 16時03分
ヒグマ
 知床はヒグマの生息地です。ウトロ市街のすぐ側でもヒグマは活動しています。
 最近はますますヒグマは人慣れし、道路のすぐ脇で車や人をまったく恐れることもなく行動する個体が増えているように感じます。
 ヒグマは一見かわいらしく見えますが、人間以上の力を持ち、いつ人を襲うかもわからない猛獣でもあります。
 道路の脇にいたとしても、興味本位、写真撮りたさで決して近づいてはいけません。エサを与えること、ごみのポイ捨ても論外です。
 ヒグマ(自然)を人間が都合よくコントロールすることは不可能だと思います。しかし、人間は教育や経験によって理性的な行動をとることができるはずです。
 両者の軋轢を減らし、いつまでもこの国でヒグマと人が共に暮らすことができるように、我々人間が最低限のルールを守る必要があります。
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2018年04月22日 12時42分
知床岬へ
 親友のガイドとともに知床半島の先端、知床岬までカヤックで行ってきました。
 僕は岬までカヤックでは何度も行っていますが、カヤック初心者の友人は初めて。僕の中ではこの友人とタンデム艇で岬まで挑戦することにこそやりがいを感じていました。
 ウトロから知床岬までは約50キロ、往復100キロ、通常ならば数日かけて臨むべきですが、今回は時間の都合上1泊2日での強硬です。
 変わりやすい春の海、今月の初旬から2日間だけでも海が安定するのを狙って待っていました。
 狙いどうり、ほとんどの行程は風も波も、気温も比較的穏やかななかで進めることができました。
 しかし知床岬だけは違いました。半島先端部まであと2キロを切り、山影がなくなると、カヤックで進むことはできないほどの向かい風が吹きつけてきました。
 岬への上陸はできませんでしたが、その行程では素晴しい経験を積むことができました。
 トドの群れや、たくさんのクマたち、普段はあまり見られないウミガラスやウトウの姿も見ることができまた。
 岬までの挑戦は体力、技術、知識、自分たちの持てる力すべての限界が求められます。
 知床でのカヤックはとてつもなく大変な作業ですが、そこから得られる糧は、今後の生き方に大きくプラスになるものです。
 またいつか、素晴しい仲間と、この岬に挑戦してみたいと思います。

知床岳を臨む


五湖の断崖の滝、夏には枯れる
落差は150mちかく、おそらく知床一高い滝


カシュニの滝



落合湾からの夕陽
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2018年04月09日 15時00分
カヤック準備
 月末のゴールデンウィークからの営業準備中です。
 冬季は倉庫にしまっていたカヤックを車の屋根に積み込み海岸まで運びました。
 ついこの間まで流氷が浮いていた海はきれいに海開け、海岸線は雪が融け、土の見える地面も多くなってきました。
 冬季にさんざん滑ったスキー板とブーツをしまい、いよいよ海のシーズンです。
 夏季のご予約は予約ページにあるお申込みボタンから、もしくはお電話にて受け付けいます。
 今シーズンもノーザンライツをよろしくお願い致します。
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2018年03月21日 14時43分
渦巻く流氷
 離れては帰ってくる3月の流氷。
 ウトロからは筋状にしか見えなかったのですが、高山帯まで登って見下ろすと、水平線まで広がる、とてつもなく巨大な渦を描いていました!
 飛行機など以外なら高山まで登らなければ、見ることも知ることもない流氷の姿だったので、苦労も吹き飛ぶような素晴しい光景でした。
 まだまだ景色は冬ですが、ホームページは夏用に書き替えました。
 今期から空席カレンダーも作ってみましたのでご予約の参考にして頂ければと思います。
 また夏にたくさんの方とウトロの海を漕げれば幸いです。



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2018年02月06日 15時57分
流氷大陸
 他の地域ではもうすでに接岸していた流氷ですが、風向きが芳しくなくウトロは遅れていました。
 しかし、今日、目覚めると海は見渡す限りの流氷原に変わっていました!
 上の写真は流氷絶景ポイントのウトロのプユニ岬から、下の写真は知床半島の付け根、ウナベツスキー場からです。
 海が氷で閉され、氷の大陸に変わることによってこれからオホーツク海沿岸は海洋性の気候から内陸性の気候のようになります。
 日本のほとんどの地域は1月の後半が1年で最も寒い時期ですが、オホーツク海沿岸はこれから2月が最寒冷月になります。
 この流氷の大陸は大げさではなく地球規模で気候を変えています。
 流氷に覆われた海は見た目は無機質で静かな世界ですが、とてもダイナミックな変化をもたらすものです。




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2018年01月28日 15時27分
流氷シーズンイン
 知床、ウトロに暮らしていて、1年のうち今日ほどわくわくする日は他にありません!
 いよいよ本格的な流氷帯がウトロにやってきました。
 衛星画像などでオホーツク海の流氷の分布を毎日何回も確認し、今か今かと待っていた日です。
 昨日まで海は時化て、高台にある僕の家まで海鳴りが響いていました。
 夜中になるとその音が静まり、さらさらと雪が舞っていました。
 流氷が近づくと、氷が波をさえぎるブロックとなり、海がとても穏やかになるのです。
 夜なので海はまったく見えないですが、流氷の訪れを予感しました。
 朝起きて、部屋の窓から海を見ると、行く筋もの白い帯が海にたなびいていました。
 今年も去年のように長い期間、良い状態で流氷に埋められた海を見たいですね。
 知床の本当に素晴らしい美しさはここにあるのですから。




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2018年01月20日 15時55分
あの山へ
 知床連山やオホーツク海の展望が素晴しい、名もなき山、通称「あの山」に友人のつよぽんと登ってきました。
 ハイマツやササやぶで、積雪期以外は行くことはかなり難しい場所で、テレマークスキーの機動力が存分に発揮される道程です。
 今日は出発時は小雪が舞うような曇天で、連山も雲の中でしたが、三時間ほどかけ、山頂にたどり着き、ちょっとすると、見る見る間に雲がほどけ、美しい連山の姿が現れました!
 この知床の贅沢で充実した素晴しい空気を、できることならほかの人にもおすそ分けしてあげたい・・・と思うのですが、やはり自然はライブで体感してこそのもの。
 実際に知床に来て、天候に恵まれ、寒さに負けず、苦労を惜しまず、雪の山を登り切った者だけの特権です。
  あの山、山頂からの連山


  通称「あの山」山頂部
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2018年01月11日 14時16分
流氷来た!
 朝、部屋の窓から海を見るとなにやら白いものが・・・。あわてて双眼鏡をのぞくと、そこに流氷の帯がのびていました! 
 衛星画像などを見ると流氷本体はまだ日本からは離れているので、はぐれた流氷がおりからの強い北よりの風に流されてきたようです。
 思いがけず早い流氷の便りに、とても嬉しい気分です!
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2018年01月01日 13時28分
今年もよろしくお願いします
ウトロは元日から連山を拝むことができました!
 それだけで素晴らしい年の始まりです。
 雪が少なく、イグルー作りはまだ難しいですが、テレマークでは森の散策を楽しめます!
 本年もノーザンライツをどうぞよろしくお願い致します。
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