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ヤイユーカラパーク VOL37 2001.8.30
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連載 西本願寺 連続差別事件へ
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西本願寺札幌別院・連続差別落書き事件

6月初め、「差別ハガキ事件」対応委員会がまとめた「対応要綱」が届けられました。また昨年5月の全国大会前に講師や『森』に誹謗・攻撃が向けられた差別ハガキについて、教区青年僧侶協議会が謝罪に来ました。いずれも、課題や障害を抱えながら、前に進むしかないということを確認しました。

その後「対応要綱」を教区内での学習に使うべく作成された「差別投書事件・対応テキスト」が届き、私たちも一連の差別事件について、改めて見直すことができました。

7月19日夜、札幌別院で久しぶりに話し合いがもたれました。新たな「差別ハガキ事件」に入る前に、私たちは「差別落書き事件・回答書」提出以降、教区において為されたことや明らかになった課題、問題点を点検しなければなりませんでした。基推の委員や組長など新しいメンバーも加わり、質疑を重ねるなかから見えてきたのは、16組それぞれの中にある牢固とした思想と封建的な人間関係、そして根強く残る偏見の存在でした。なまじっかな運動論や学習でこれを覆し、変革を進めるのは至難のわざでしょう。

折からの鈴木宗男、平沼赳夫の差別発言に対し、教区基推委からも抗議していくことが決議されましたが、彼らの確信犯的犯罪発言を許さないという態度は、教区・教団内のそれに対しても同時に立ち向かっていくことの表明です。組を中心とした閉塞的な状況を打開していくには、ここに集まった人びとの熱意によるしかないでしょう。回り道のような作業を積み重ねていかなければなりません。