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 4.マイセンドラゴン
 
 私はマイセンが結構好きです。そして、シノワズリと呼ばれる、東洋風の(しばしば赤絵の)絵付けも好きです。
マイセンには多くのシノワズリ柄があり、中でも、ドラゴン柄は古くからあり、常に人気のある柄です。
種類も、数種あり、色もとりどりです。
 元は、王族にしか使用が許されていなかったらしいのですが、1920年頃からはその規制が無くなり、丁度この年代に、多くの色彩の(9色だと聞いたことがあります)ドラゴンが多数出現しています。
 昨年頃からオークションに嵌まり、特に米国のe-bayで、このドラゴン君達の出物が多いので、ついつい”全色制覇してやる〜”などと、よせばいいのに変な野望を持ち、そして・・・ 集めてしまいました(汗)。
・・・と言う訳で、別項を作ってしまいました(汗^2)。なんせ、これってアンティークも現代物も取り混ぜて持ってるんで、上の項に入れると、ぐちゃぐちゃになって収拾がつかなさそうなんですよ。
私のオークションでの戦果をごらんくださいませ。(この気違い野郎、とは思わないでね(お願い)。)

(注;コレクションが多数に亙る為、全ての詳細図をアップするにはしばらくかかります(全部アップできないかもしれない)。ご了承下さい。)

 
まず、集合写真をお見せします!
右は、並んでる品物の一覧(兼目次)です。
(目次から、下の各品物の説明にリンクを付けてます。)
結構集めてるでしょ〜。
骨董、現代物とりまぜて、おそらく、基本の色のオレンジ以外の8色を網羅していると思います。
図案としては、ドラゴンには、古くからあるパターンの他に、ミンク(明朝の)ドラゴンと呼ばれる、より中国めいたイメージの柄もあり、それも2,3持っています。
ついでに、コーラルレッドという呼び名の色の、古いタイプのドラゴン柄なんかも、偶然集めたりしてます。
また、ドラゴンではないのですがトラとか、バク(獏)とか、いわゆるマイセンシノワズリの柄のも、一緒に撮ってます!
転売用収集品はこちら (準備中)
1) デミタスカップ4つ揃い(現代物)
2) ピンクドラゴン デミタスカップ 1920年以降
3) パープルドラゴン デミタスカップ 1924-1934年
4) イエロードラゴン デミタスカップ 1910-20年代
5) ブラウンドラゴン ティー/コーヒー兼用 現代物
6) ピンクドラゴン ケーキ皿 1965年
7) ディナープレート2種 (フューシャドラゴンと
コーラルレッドドラゴン) 骨董
8) ブラックドラゴン 1924-34年代 プレート(23cm)
9) レッドドラゴン スープカップ 1924-34年代
10) ブルードラゴン トランペット型花瓶 1920年以降
11) グリーンミンクドラゴン トランペット型花瓶 現代物
12) ピンクミンクドラゴン 蓋付きボウル 現代物
13) ブラックミンクドラゴン ソース入れ 現代物
14) レッド(オレンジ?)ドラゴン ソース入れ 現代物
15) レッドドラゴン 灰皿
16) シノワズリ 虎柄 ペア小花瓶 1924-34年代
17) シノワズリ バク(麒麟?) デミタスカップ 1910-20年代
18) インディアンツリードラゴン デミタスカップ(カップのみ) 1924-34年
 *集合写真に写っていないのもあります。
  (写真を撮った後で購入した為。)

 では、一つづつ解説していきます。

 1) デミタスカップ4つ揃い
マイセンドラゴンデミタスカップです。現代物。
(これは他の頁にも乗せていますが。)
ちょっとしたきっかけで入手。(yahooオークション。)元の持ち主さんのお母さんが30年前にドイツで集めたコレクションの放出です。アンティークとは言えませんが、少し古め。
ピンク、グリーン、ブラック、ブルーの4色。
私のドラゴン収集の、きっかけとなった品です。
下皿とカップを別々に撮りました。

 2) マイセン ピンクドラゴン デミタスカップ
  1920年以降
e-bay USのオークション外取引で手に入れた、アンティークのピンクドラゴンのデミタスです。可愛いでしょ。
上のデミタス4つ揃いと比べて、ちょっとだけ華奢な感じがします。(殆ど見分けがつかないけどね。)
カップと下皿を別々に。
(あ、でもこれ、現代物の方だったかな? 確かめて、取っ換えますね。)
カップのアップ。
下皿のアップ。

 3) マイセン パープルドラゴン デミタスカップ
  1924-1934年
長いこと探していた、パープルドラゴンのカップです。これもe-bay USで入手。
裏のマークに、双剣の上に”ファイファーの点”と呼ばれるてんがあり、年代が特定できます。
ただ、残念ながら、下皿の縁にチップがあります(画面右端の尖った辺り)。
カップと下皿を別々に。
カップのアップ。
下皿のアップ。

 4) マイセン イエロードラゴン デミタスカップ
  1910-1920年
イエロードラゴンのデミタスです。裏のマイセンの双剣は、俗に”ボタン剣”と言われる、刀の柄の先、外側にポチがある剣です(1814-1924年のマーク)。また、このドラゴン君は、20世紀初頭の特徴を示して、背鰭が丸いです。(現代物等は、尖ってて小さい。)可愛いでしょ。これもe-bay USで入手。
カップと下皿を別々に。
カップのアップ。鱗が可愛い!
下皿のアップ。現代物よりにぎやか。

 5) マイセン ブラウンドラゴン ティー/コーヒー
  兼用 現代物
現代物で結構レアな、ブラウンドラゴンのティーカップです。ちょっと意外ですが、金彩がよく生きていて、結構きれいです。
カップと下皿を別々に。こう見えて、結構可愛いブラウンドラゴンです。

 6) ピンクドラゴン 皿 1965年
マイセン ピンクドラゴン 皿 1965年
yahoo オークションで入手。アンティーク。
他に、2枚ほど、同じ色、柄、大きさで、製造年代が少し古い(1920年代)お皿を持っています。(古い方は米国e-bayで入手、ヤフオクで放出予定。)

 7) ディナープレート2種 (フューシャドラゴンとコーラルレッドドラゴン) 骨董
下2つは、e-bay USで、同じセラーさんから入手したものです。(色が珍しいと思って。)
Coralred Gold Dragon 1840 
2級品。製造年代から判るように、古い品で、ドラゴンのパターンも古いもののようです。(1700年代の資料本中のパターンに似ています。)
ディナープレートで、大きめです。残念ながら2級品。(塗りがちょっと下手でべた塗りっぽいです。でも、結構古い図柄らしく、闊達で好き。)
Fuchsia Dragon 1935/1945
フューシャ、と呼ばれる色合いの、上に書かれた年代のお皿です。ディナープレートで、大きめ。
フューシャとは、オランダで良く栽培されるきれいな花の名のようです。でも、色合いとしては、ピンクドラゴンと殆ど一緒(少し淡いかも知れませんが)。
絵付けの技術はCoralredより上ですが、図案化が進んで、ちょっと詰まらなくなってます。
参考資料:
マイセンドラゴンのルーツといわれる、日本の伊万里のドラゴン(柿右衛門)のお皿です。
陶迷庵のまゆきさん提供。(って、掲示板に掲載されてたのを、勝手に拝借してきたんですが。。。 まゆきさん、いいですよね?)

このお皿に関するまゆきさんの解説。
”さて、伊万里(柿右衛門)ドラゴンのお皿をこっそりアップします。
「色絵双龍に団鳳凰文皿 1700-30年代」です。
さすがに日本的な龍と鳳凰です。龍の爪は3つですね。”
伊万里のカタログ写真をデジカメで撮影されたそうです。

このお皿、上のCoralred Dragonにとても似てると思うのですが・・・
個人的には、Coralredは、この伊万里ドラゴンの模写だと思ってます。

*この2枚のプレートの細部について、比較したページを作ってみました。
 こちらをご覧下さい。→ 細部比較:コーラルレッドドラゴン(1840年)とフューシャドラゴン(1935-1945年)

 8) ブラックドラゴン 1924-34年代 プレート
   (23cm)
ブラックドラゴンの大き目のプレートです。e-bayで入手。
裏のマイセンマークの上に、ファイファーの点といわれる、この年代(1924-34)特有の点があります。
背鰭が赤くて丸っこく、可愛いドラゴンです。転売予定。
裏面のマーク。ファイファーの点がはっきり見えます。
マークのアップ。上の点が、ファイファーの点です。

 9) レッドドラゴン スープカップ 1924-34年代
レッドドラゴンのスープカップです。2級品。e-bayで入手。
裏のマークに、ファイファーの点はありませんが、前の持ち主からの情報によれば、1920年以降(第二次世界大戦前)の作とのこと。背鰭も丸いし、そうかなと思います。
カップと下皿を別々に。
カップのアップ。
下皿のアップ。

 10) ブルードラゴン トランペット型花瓶 1920年以降
ブルーのドラゴンの、トランペット型花瓶です。背鰭が丸くて、赤で描かれています(1920年頃の特徴(?)と思います)。e-bayで入手。売主さんからの情報では、1920年以降の作とのことです。陶迷庵のまゆきさんによれば、これは、染付ドラゴンと呼ばれるそうです。
横の模様。
ドラゴン君を、正面から。

 11) グリーンミンクドラゴン トランペット型花瓶 
     現代物
こちらは現代もの。ミンク(明朝の)ドラゴンと呼ばれる、より新しいパターンのドラゴンです。普通のマイセンドラゴンより、中国の元の龍の柄に近い気がします。転売予定。
横から。焔とかの柄がついてます。

 12) ピンクミンクドラゴン 蓋付きボウル 現代物
ピンクのミンクドラゴンの蓋付きボウルです。かなり大きいです(上部の直径13.5cm)。現代物。これもe-bayで入手。売主はスカンジナビアの人です。2人分くらい入りそう。杏仁豆腐やホタテのお粥なんかを入れたら、素敵に似合いそう。
別方向から。
蓋とボウルを別々に。

 13) ブラックミンクドラゴン ソース入れ(現代物)
ブラックミンクドラゴンのソース入れです。yahooオークションで入手。上の器と下の皿は、一体になってます。
内側に、ミンクドラゴンが勢いよく描かれています。赤のぼんぼりも素敵。
横から見たところ。持ち手の細工も、私には珍しく、面白いです。よく作られてます。さすがマイセン。
裏はこう言う風になってます。
マークのアップ。

 14) レッド(オレンジ?)ドラゴン ソース入れ
     現代物
レッド(或いはオレンジ)ドラゴンのソース入れ。現代ものです。上の、ブラックミンクドラゴンと、器の形は同じです。こう言う器って、陶磁器の醍醐味がよく表れるような気がします。素敵。(でも転売予定。)
上から見たところ。
横から見たところ。
裏から。
マークのアップ。

15) レッドドラゴン 灰皿
レッドドラゴンの灰皿。現代物です。e-bayで入手。結構大きめ(最大径16cm)。転売予定。
裏から。

 16) シノワズリ 虎柄 ペア小花瓶 1924-34年代
有名な、柿右衛門虎柄の小さなペアの花瓶です。裏のマークの上には、”ファイファーの点”があり、1924-34年代の作である事が判ります。皿などと異なり、虎と、木の部分が、表裏に描かれています。縁は銀の筈ですが、さびが出てます。
虎柄の側で揃えました。
虎柄の側。
裏の木(梅?)の柄の側。
木(梅)の柄の側で揃えました。

 17) シノワズリ バク(麒麟?) デミタスカップ
   1910-20年代
シノワズリ(東洋柄)のバク(又は麒麟)柄のデミタスカップです。e-bayで、4)の、イエロードラゴンと同じ売主さんから入手。年代、マーク(ボタン剣)も同じ。
カップと下皿を別々に。
カップのキリンのアップ。
お皿のアップ。柄が凝っていて素敵。結構好きです。
カップ 裏側のアップ。植物柄。
カップの別の側(ハンドルの反対側)のアップ。鳥が描かれています。

 18)インディアンツリードラゴン デミタスカップ
   (カップのみ) 1924-34
 ちょっと暗くて良く見えませんが、珍しい、インディアンツリーと呼ばれる緑色のドラゴンです。浅緑と、黄色の、微妙な色合いで、とてもきれい。結構お気に入りです。この色は、この時期しか作られず、今は作られていません。ドラゴンの図柄も、ちょっと違った柄になっています(この年代特有)。裏のマイセンの双剣マークは、上に”ファイファーの点”のある、この時代特有のものです。
下皿はありません。この色で、完品は、なかなかないです。(モカポットを見たことがありますが、それ以外は見たことがありません。)でも、e-bayで、モカカップの下皿らしいものが、単独で出ているのを見かけたことがあるので、そういうのを見つけて入手し、組み合わせてあげるのが目下の目標です。

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