海王丸パークでは、以前から春の蜃気楼を見ていました。
撮影したかったのですが、手持ちのカメラのレンズは望遠にしても100ミリ、
1000ミリを超えないと話になりません。
しかし超望遠レンズは高価なのです。キャノンの1200ミリは100万円を超えます。
安いカメラでも、超望遠はあるにはあるのですが、やはり画質が心配です。
なかなか踏ん切りがつきませんでした。
そんな中、ドコモで3月の週末限定で指定の家電量販店で商品を購入すると、
dポイントが必ず十数パーセント還元されるというキャンペーンがありました。
カメラ買いました。
期間の短いキャンペーンには弱いですね。
カメラはキャノンのPowerShot SX70 35ミリ換算で1365ミリのズームです。
使ってみて思っていた以上によかったです。

※画像はクリックすると拡大します。

蜃気楼の観測地点は海王丸パークの展望台です。
tenboudai海王丸パークの展望台

展望台からは、右は、富山から入善あたりまでを見ることができます。
灯台が邪魔ですが仕方ありません
kesikitenboudai展望台からの景色

海王丸パークとおもな観測対象を載せた地図です
titenmap海王丸パークと観測対象

気温の逆転層の高度によって、蜃気楼になる対象までの距離が違ってきます。
逆転層が低い高度にあると近くの対象が蜃気楼になり、
高いと遠くの対象が蜃気楼になります。
蜃気楼を多く観測するには、観測対象が幅広い距離にあることが必要なのです。
また、逆転層の高度がよくても、空の透明度が悪い日は蜃気楼を見ることはできません。
距離が遠いほど空の透明度の影響は大きくなります。

展望台から観測する対象までの距離は近いところで10km、
遠いところでは40kmあります。
蜃気楼の観測には不利と言えます。

春の蜃気楼(2020年5月15日)

5月15日、展望台に着くと山(朝日町の城山?)が春の蜃気楼になっていました。
(海王丸パークからの距離約47km)
白い建物はYKK APの黒部越湖製造所です。
(海王丸パークからの距離約30km)
01_mirage1蜃気楼になって変形した山

01_YKKekkoもともとのようす


少し時間がたつと、山の左の方も蜃気楼になりました。
01_mirage2


YKK黒部事業所の建物も蜃気楼になっていました。
05_mirage mirage/04_YKKkurobe
蜃気楼もともとのようす



ありそドームの蜃気楼です。
05_mirage 05_arisodome
蜃気楼もともとのようす

おまけで、別の日に撮影した、ありそドームの冬の蜃気楼です。
饅頭の断面みたいで、おもしろいです。
ariso_fuyu


埋没林博物館のテーマ館は、蜃気楼になって伸びていました。
(海王丸パークからの距離約26km)
03_mirage 03_maibotu
蜃気楼もともとのようす


海王丸パークからいちばん近い所では、
富山港の灯台の後ろの方が蜃気楼になっていました。
(海王丸パークからの距離約11km)
07_mirage 07_namerikawa
蜃気楼もともとのようす




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