水平弧


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ハローは富山では春の3月〜5月頃にいちばんたくさん現れます。
今回ご紹介するのは、ハローの仲間の「水平弧」です。英語名は
'circumhorizontal arc'
これが直訳され、カタカナまじりで「環水平アーク」とも呼ばれています。
水平弧は太陽の高度が58度以上ないと現れません。
したがって春、条件がそろっても、春の終わりしか現れないため
(太陽の南中高度だけでいえば4月初めから可能ですが、観測可能時間が短いです)、
なかなか見ることのできないハローの仲間の一つです。
水平弧はハローの仲間では天頂弧と並んで美しいハローです。
虹のように見えるため、時々、「太陽の下に虹が見えるがどうして?」という質問がきます。
2013年は6月になってもハローの現れる日が多く、水平弧は6月4日、9日に見ることができました。
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6月4日に現れた水平弧です。

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6月4日に現れた、22度ハローと水平弧です。

水平弧を見つける方法:まず腕を目いっぱい伸ばし、手を広げます。
小指を普通のハロー(22度ハロー)の最下部にあて、
下に向けた親指のあたりを探してみてください。
美しい虹のようなものが見えたら、それが水平弧です。

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