ホアキン・ロドリーゴ
Joaquin Rodrigo 1902-1999
ロドリーゴが見つめるギタリストはあの村治佳織さんです。

 スペインの盲目の作曲家ホアキン・ロドリーゴは、この「アランフェス協奏曲」のほかに、ギターの名匠セゴビアのために作曲した「ある貴紳のための幻想」という作品の2曲のギター協奏曲を書いています。どちらも音量の小さいギターを管楽器の中から美しく浮き出させて、スペイン的情緒のこもった旋律を自由に歌わせる きわめて幻想的な作品で、ギター愛好家のみならず世界中の音楽を愛する人達に愛されています。

 ロドリーゴは、観光都市ヴァレンシアで生まれ、3歳にして失明したが、並ではない音楽の才能を見いだされ、ヴァレンシア在住の作曲家の指導と援助を受け、パリではあのポール・デュカに学ぶことができたと言われています。また、ファリャにも会って大きな影響を受けています。

 彼が作曲で名声をあげるのは、1939年に完成したアランフェス協奏曲が、1940年12月、名ギタリスト、サーインス・デ・ラ・マーサの独奏、アタウルフォ・アルヘンタの指揮するマドリード室内管弦楽団の演奏で初演され、大成功を納めてからです。

 スペイン音楽の伝統を受け継いだ上に繰り広げられる抒情的で幻想的な作品をもっともっと期待されておりましたが、惜しまれて逝去されました。亡くなる直前に会った村治佳織さんを孫のように可愛がったと聞いています。私もこの曲との出逢いが高校生の時に突然あり、ギターのとりこになった次第です。