製作紹介
NO.16かまぼこ板で作る椅子の紹介
ただ今試作製作中!
かまぼこ板でこれまでたくさんの作品を作って来ましたが、今回は一度使った板を
再利用(再々利用)しての製作です。
椅子と呼べるような物では無いですが、なるべくかまぼこ板を無駄なく利用する事と
強度をいかに保ち丈夫な物にするかが今回のテーマとしてあげました。
ボードとして使っていた物が古くなり新しい物に作り代えたのを機に、要らなくなり捨てて
しまうにはもったいないので、お湯で木工用ボンドを溶かしてふやかし、軟らかくなった所
で一枚づつ剥がして、乾燥させて取って置きました。
いざ使おうと思うと、年数がかなり経っていたせいでボンドが取れきれず硬くなってこびり
着いて残っていたり、無理に剥がした所は割れたり欠けたり、また、ニスも塗っていたので
それを剥がすのも大変でした。(^_^;)
そんな訳で、かまぼこ板の状態が悪く大きさもばらつき、見た目もニスやボンドの後や色褪せ
などがあり良くありませんでした。後の仕上げを塗料を塗って見た目を良くするか、ニスを塗って
木目を残すか迷ってます。
製作開始
その@
@先ずは使えそうな板を、木工用ヤスリで残ったボンド、ニスを取り除いて行きます。これが
結構手間のかかる作業です。
Aかまぼこ板の長さが14.5cm、幅4.7cm、厚さ1cmでそれを最大限有効利用するため、
縦横高さのサイズを決めます、あと強度の問題も考えて何枚の板を張り合わせるか?
B基本となる柱の部分を3枚の板を交互に張り合わせて見ました、一枚では当然強度不足で
2枚でもまだ充分とは言えず、ホゾを利用して組み合わせる3枚が丁度都合が良かったので
これに決めました。
今、TVでは耐震構造偽装問題で話題になってます、70kg?の私が乗っても大丈夫な物
でなくてはと思ってます。
C椅子となる骨格のレイアウトをどうするか?、結局普通に箱型の物になってしまい、デザイン
的には面白く無い物になってしまいました。m(__)m
椅子と言うより作業台?かな。
左側が柱となる4本と中央と右側の梁となる 二種類の計8本です。 |
D座面はかまぼこ板を張り合わせた物を2枚、方向を縦と横違いにして二段重ねして互いの弱い方向を
補強する事にしました。
古い板は見た目が良くないので上段の板は、新しい板を使用しました。
仮組
大体のパーツが出来てきたので仮組立てをして見ます。
先ず同じ物を2個、ロの字に組み立てます、次に 横の梁を4本通して二つを繋ぎ合わせます。 最後に座面になる天板を上から乗せて、大体の 格好が出来ました。 |
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そのA、かまぼこ板が再々利用の為、クギ穴や傷、変色など、かなり傷んでいます、このままでは
ちょっと見栄えが悪いので凹んでいる所や、穴、隙間などを塞いで磨き、きれいに塗装を
したいと思います。
まずは凹んだ所の穴埋めに、との粉を使って塞いで行きます、との粉と同量の水を加えてよくかき
混ぜへらを使って隙間に押し付けながら表面をならして行きます。
乾いたらペーパーで磨き余分な、との粉を取り除きます。
この後、今度はボンドを付けて組み立てました。
*かまぼこ板の使用枚数は112枚でした(^_^)/~
そのB座面周りを見栄えを良くする為に板で囲いをします、かまぼこ板を縦半分に切り
縦横の長さに足りる様に3枚の板を継ぎ合わせます。
*繋ぎ部分のすり合わせをしていたら、長さが少し短くなり四隅の角が上手く合わなく
なりました、後で角を落とすつもりなので多少は良いんですが、ちょっと失敗してしま
いました。m(__)m
右の写真が椅子に取り付けた状態です、これでほぼ完成です、後は下段の細かい部分の
調整と角を丸くしペーパーかけ、それからつなぎ目の隙間埋めをしました。
最後に、ウレタンニスを塗る予定にしてます。
注意、ワイドで撮ってるせいで椅子が逆台形に見えますが、平行な長方形ですので!
*角を落とすのに、今回購入したベルトディスクサン
ダーが初めての使用となりました。
100番のやすりが付属で付いてましたが、良く削れま
した、ちょっと削れ過ぎる様ですので細かい物をする
時は同時に買った、320番の方が良さそうです。
そのC仕上げの塗装、脚の部分は古いかまぼこ板を使っているため状態が良くないので、ウォールナット
調のウレタンニスを、座面は新しいかまぼこ板を使用したので、木目を生かすのとツートンカラーにしたかった
ので、透明のウレタンニスを塗りました。
色付きのニスは毎回ですが、色ムラ無く塗るのが難しく今回もムラだらけでホント恥ずかしい限りです<(_
_)>。
これで一応完成です、座わり心地はいいですね!、欲を言えば私の足の長さに合わせるともう少し低い方が
良かったかな〜あって感じです。
サイズ
縦31、横35、高さ44cmでした。
次回は本番の大物です、ただ、かまぼこ板が大量に要るためいつ製作を開始出来るか検討がつきません、そ
の内目途が立ったら紹介して行きますのでお楽しみに!