間質性膀胱炎と食物アレルギー


この病気に限らずアレルギーは軽く考えてはいられない辛い症状を伴う重篤な疾患です。
平成14年4月に食品衛生法関連法令が改正され、加工食品や調理品に原材料の表示義務が課せられるようになりました。
必ず表示される5品目は卵・乳・小麦・蕎麦・落花生。
表示を奨励するものとして19品目..あわび・いか・いくら・えび・オレンジ・かに・キュウイフルーツ・牛肉・くるみ・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・まつたけ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン、そして平成16年に新たにバナナが加わり20品目となりました。
これらは報告例が多いということで、もちろんその他にもアレルギーを引き起こすと考えられる食品は多々あります。
「間質性膀胱炎」の方々は非常にデリケートに反応が起こると考えられますので、これらのものの他合わないと思ったら直ぐに食べるのをやめましょう。
アレルギーはシックハウスなどの化学物質の他に、食物としては一般的に肉や魚などのある種のたんぱく質について反応が起こるとの理解がなされておりました。
しかしこのように近年の研究の結果、オレンジや桃など果物にもアレルギーが確認されておりますので注意が必要です。
この他にもいちじくなど肌にあたると痒みを感じるものは避けたほうが良いとも思われます。
合うもの・合わないものの自己診断は腕の内側など柔らかい部分に食品を擦り付けて感じを見てみることでも判断ができるかもしれませんので迷ったらお試しください。
羅列された膨大なNG食品リストを見ると気が重くなりますが、複合されて強く症状が出たり、また、チョコレートなどは数日経ってから痛みが出たりするようです。
最初は過敏になっていてどれが良くないのか分かりにくいかもしれませんが、毎日のことですので根気良く探してみてください。



また、食物アレルギーと似た症状で食物アレルギーではないものがあります。
@食物付耐症・・消化するための酵素が生まれつき不足しているためのもの・・乳糖不耐症など
A食物毒・食中毒・・食物中の毒や古くなった食物によるもの・・ふぐ毒、きのこ毒、劣化によるヒスタミンの発生など
B食物生理反応・・もともと食品中に含まれているが添加されている化学物質が示す作用
             アミン類による片頭痛・・チョコレートやチーズ
             カフェインによる不眠・・茶やコーヒー
             ヒスタミンによるぜんそく発作・・野菜のあく
             タートラジンによるぜんそく発作や蕁麻疹・・添加物の着色料
C食物代謝反応・・食物が体内に吸収されたあとに生産される物質に対して反応するもの

この@の場合の代表的なものとしては、牛乳中の乳糖の分解酵素であるラクターゼが不足しているために腹部の不快症状を呈すことがあるということです。
ラクターゼの不足は男性のほうが多いのですが、間質性膀胱炎の患者で牛乳に反応がある方は、腸の不快感が膀胱の不快感と重なる可能性があります。
代用乳として加熱乳のエバミルク、牛乳カゼインにアレルギーである場合は消化牛乳カゼイン製品を試してみてください。
牛乳が使えれば料理の幅もさらに広がります。

間質性膀胱炎の食事
   IC diet
栄養士からのお勧めレシピ

アレルギー物質を含む食品に関する表示について