インドラ
Indra
インド神話の戦闘の神で雷神。
ヒンドゥー教聖典「リグ・ヴェーダ」賛歌の全体の4分の1を占め、ヴェーダ神話の主役ともいえる。
インドラは帝という意味で神々の王であったが、ヒンドゥー時代になるとインドラに対する評価はさがり、ブラフマー、シヴァ、ヴィシュヌの三大神の下におかれるようになる。
もともとはアーリア人がインドに持ち込んできた神だそうで、バラモン教が土着の要素を取り入れてヒンドゥー教へ発展していくうちに、衰退したようです。ちなみにアーリア人とはインドを征服し、人種・文化を統一した民族。インドラはアーリア人の崇める神の王で戦を司る雷と嵐の神だったようです。
その髪と全身は茶褐色または黄金で、二頭の馬が曳く黄金の戦車に乗って戦う。
武器は、雷を象徴するヴァジュラ。その好色な性格から豊穣神としての面もあるという。
ヒンドゥー教では白い象アイラーヴァタに乗ってます。
仏教では慈悲深く柔和な性質をもった仏法の守護者・帝釈天として、姿を一変させる。
須弥山(スメール)を居城とし、四天王を従え仏像ではしばしば梵天とともに釈迦の脇侍を務めている。
では生い立ちといきましょう。
大地の女神プリヴィティーと、天空神ディアウスの間に生まれます。
しかし(力だけは)凄いインドラにより、世界の秩序が変わってしまうことを察知した母親は、恐れをなして捨ててしまいます。そして父親も、しらんぷり。こうして厳しい生活を経て力をつけていくことになったのです。
その後、父親であるディアウスを、その奪った稲妻で殺し地位を不動のものとします。
また後世に至っては戦争において勇敢な死を遂げた戦士たちにアプサラスを遣わし、天界へ賓客とし迎え、その行為をたたえるという話もある。北欧神話のオーディンを連想させる話である。
インドラはディーヴァと呼ばれる神の一族だが、インドなどでは敵対するアスラ族は悪魔と呼ばれ、またアスラ族を神とするペルシアなどではディーヴァ神族が悪魔とされているという図式になる。
また仏教では、ディーヴァもアスラも同じ神の仲間として崇めたりするなど面白い相違がある。
英雄神として人気も高いのですが、卑怯な行いも多く乱暴者でした。
強いのをいいことにやりたいほうだいやってたわけですな。
その傍若無人な行いで、自分はインドラが大嫌いです。
かなり主観が入ったインドラの卑怯っぷりを別項に設けてみました。