魚菜王国いわて

政治とは?

ここに至って、政治とは何だろう?
さまざまな政治思想・理念が混在する中で、それに基づいた政策が立案され、主張がぶつかる。
ここで「調整」が行われ、うまく決着させる。
この「調整」の方法が問題で、さまざまな見えざる力が作用して、国民の声とは程遠い法案が可決される。
そう、この「調整」こそが、政治の問題である。
「調整」がいいかげんであればあるほど、その法案の思想・理念から遠ざかり、ましてや、各政策・法案の整合性などは、ほとんど見られなくなるのである。

選挙において、前項にあげたフリードマンとガルブレイスのようなはっきりした主張を、候補者はすべきである。
そうすれば、その選択の結果で、国民の意思の方向性がわかる。
政治思想なしで「○○を作るとか、△△をする」とか、言うべきではない。
選ばれた政治思想がしっかりしていれば、それにしたがって政策立案でき、整合性にも問題はないはずだ。
そして、自然に税金の無駄遣いはなくなる。

やはり人間は最低限自分でできるものは自分ですべきである。
仕事は自分で見つけ、自分でするもの。
そして、助け合わなければない領域のものは助け合う。
現代社会で、すべて自分でやれる、と言う人はいないはずだ。
かならず、どこかで間接的に助けられているのである。

経済活動に対しても、最初から政府が干渉するべきではなく、また制限するものでもない。
はじめからそれをするということは、政府や官僚の権益確保でしかない。
政治とは、自由の弊害が起きないように、そして将来を予測し、社会を制御することだ。

日本の現状を見るなら、私は「政治家の行動が逆に社会を悪くしている」と感じる。
あらゆる制度の複雑化は、政府関係者の汚職の目くらましである。
それなら、いっそのこと、政治家なんていらないんじゃないか?と思ったりもする。
「つまらない法律(制度)はやめろ!国民に負荷しかかけていない組織はつぶせ。」
  
政府の行う政策が増加するということは「増税」である。
たとえば雇用対策を政府にしてくれと言うこと自体、「増税」を覚悟しなければならない。
意外にも、このことをほとんどの日本国民は意識していない。

残念ながら、「小さな政府」を応援する国民は、非常に少ない。
利益誘導が普通だと、みな思ってるからなのだろうか?
せめて私のような自由主義者が、全体の4割ぐらいまで増えれば良いのだが。



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