魚菜王国いわて

「ことしはどんな仕事をするの?」

これ、何かの題名です。
わかった人は、マル。

答えは、宮古市の「平成15年度予算説明書」で、各世帯に配布されたものです。
この表紙の裏に、面白いことが書かれています。
「もし宮古市が100人の村だったら」の項で、次のように一部抜粋します。

一人あたりの市民所得は、236万9,331円です。
一人が納めている市税は、9万4,938円です。
一人あたりの一般会計予算額は、34万7,004円です。

わが宮古市は、本当に三割自治です。
347,004−94,938=252,066円
この差額分を、都会の人たちに負担してもらっているんですよ。
あるいは、将来の人たちに負担をまわしているんですよ。
ということを、表現したのだと思います。

ところで、少し見過ごすことのできない予算があります。
それは、p8の「公共交通機関の利用促進」のところで、「三陸鉄道の経営強化支援など」に581万円、さらに「生活交通バス路線の運行維持」に3,500万円です。
これには、市民が公共交通機関を利用しなくてもいいくらい裕福になったため、利用者が減り、その赤字補填している、という意味があります(かなりの拡大解釈)。
それぐらい裕福な生活を送れるのに、どうして、もっと納税額を増やさないで、三割自治なのか?
個人の自動車利用と公共交通機関の利用は、反比例の法則に従っています。
それを知っていながら、各自治体は個人の自動車利用を全く制限しようとしません。
制限は、最初は少しでいいんです。
初めからぎゅっとやると、必ず反発だけ買いますから。
赤字補填だけじゃなく、何か実効的な政策を練らないと、私のような者に簡単に足元をすくわれますよ。

ちなみに、市の予算の視点でみるならば、この裕福な生活の費用の一部を、都会の人々にツケまわしていると言えますね。
(2003年4月9日)



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