魚菜王国いわて

地域の食材を提供する高齢労働者

少量に獲れる魚貝類は、高齢漁業者または婦人漁業者が供給している。
彼らの漁業は、商売として成り立っているわけではないが、生活の一助にはなっている。
私たち勤労世代では、できない漁業なのだ。
したがって、彼らは、地域社会に対し、食の多様性という点で大きな貢献をしている、と言えるだろう。。
漁業に限らず、農業もそうだろう。
宮古市の魚菜市場に行けば、そのことがよくわかるのである。

多様な食材を支える漁業と言えば、夏定置網漁業もそうだ。
夏網は、ほとんどの定置網で赤字である。
効率主義が過ぎれば、夏網はなくなるだろう。
また、沖合い底曳網漁業も多様な食材を支えている。
私は、そのやり方を散々批判しているが、大型まき網漁業と違って、この漁業を「完全に無くせ」とは書いてない。
適切な漁場管理をすれば、十分やっていけるものだ。
釧路地区では、操業海区を地元で自ら定め、他の漁業といっしょにやっている。

どの漁業でも高齢化は進み、このままいけばすべての食材は、高齢者が供給することになる。
その後はどうなるのだろうか?
(2002年4月15日)



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