魚菜王国いわて

末広町復活への一つの考え PART 1 〜地域通貨の導入

宮古市末広町の復活は、当事者の努力が最も必要なのは言うまでもありませんが、しかし、その努力をしても無駄なくらい、それに立ちはだかるものの存在を、私は再三にわたって指摘しています。
「アイディア出せ」とか、「やる気があるのか?」とか、まあ、いろいろ言いたい人もたくさんいるようですし、ここで私なりに考えてみました。
ヒマな方は少しお付き合いください。

まず最初に、自動車社会の問題、つまりグローバル主義のもとに、大駐車場を完備した大規模店への対抗手段を考えなければならないと思います。

私は、当サイトの中で、自家用車から自転車利用促進、公共交通機関利用への転換手段として、ガソリンなどの燃料に税金を重く掛けることを提言しています(ファイル消失)が、この政策は結果的に郊外型店舗の否定となります。
ということは、商店街にとっては有利に作用するわけです。
消費税みたいに単純に10パーセントとか、20パーセントとか、市で税金を掛けるわけです。
市の収入になった税金は、自転車道の整備(どうなっているのか、今、宮古市では一生懸命工事してますね)、公共交通機関への補助、そして、課税によって損害を被る産業の転換資金にまわすとか、いろいろ利用できます。
この一部を末広町のインフラ整備に使うのです。
今の宮古市民が、末広町をどれくらい重要だと思っているのか知りませんが、もし、ほとんどの人がそう思っているのなら、異論はないと思います。
で、このガソリンなどの燃料に掛ける税金(面倒なので贅沢税とします)を地域通貨でも支払い可能とすることにします。

地域通貨を導入するには、単なる交換手段としてだけでは弱い動機です。
交換手段だけなら、今の「円」でも十分です。
そこにはもう少し強い導入目的が必要となります。
環境向上と地域の輪とでも申しましょうか。
たとえば、何か引越しの手伝いでも、まあ、何でもいいんですが、そのようなことを手伝った時にお金(円)を貰うのは気が引けて受け取らない、しかし、地域通貨ならいいか、ってことはよくあるらしいです(導入した地域の事例から)。
「何とお礼を言っていいのか」とかいう場合、良識ある人はお金を受け取らない、しかし、地域通貨なら・・・。
これが地域通貨のいいところです。
また、地域の環境問題解決手段にも用いられます。
ゆえ、「エコマネー」とも言われます。

もし市自体が、地域の商店街または商店を重要と認めるならば、そこに地域通貨の流通を認め、そこで取引した地域通貨で、贅沢税を支払うことを可能とすれば、「円」に執着がある人(つまり円を貪欲に貯めたい人)は、地域通貨で贅沢税を払おうとするようになるでしょう。
そのような人たちは、贅沢税支払うために、地域通貨でモノを売るようになり、または、地域通貨でサービスを提供するようになります。
逆に言えば、地域通貨でモノを買い、またはサービスを受けるということが容易になり、地域通貨は循環します。
通貨が循環すれば、それだけ経済が活性するわけですから、地域にとってはいいわけです。
ここで、市が贅沢税として徴収した地域通貨は、市の備品でもいいし、消耗品でもいい、それを地域通過の流通している場所で市が使えば、帳簿上は足し引きゼロとなるわけです。
足し引きゼロというのは、地域通貨の概念です。

交通量の制限は、環境に対して貢献が大きく、また、これを商店街の活性化へとつなぐために地域通貨を提言しましたが、地域通貨の目的は環境だけでなく、福祉にもあると思います。

で、さきほど、贅沢税という税金にも使えるとすると、法律上の問題が出てくると思います。
私は個々の法律には非常に疎いです。
というより全く知りません。
しかし、法というのは、目的や思想あっての法。
私は今書いたような目的のもとに提言しているのですから、それが良いと認められるならば、それなりに法律はできると考えています。
(2003年2月21日)



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