魚菜王国いわて

末広町復活への一つの考え PART 4 〜ソフト

前回は、ハード面のインフラ整備について触れました。
今日は、そのハードに対するソフトです。

商店街には、子供に魅力あるソフトが必要です。
いっぱいお金を使うのは、やはり家族で街にくりだす時でしょう。
しかも子供がいると、子供の特別仕様の買い物も多くなります。
大人は、自分にはそんなにお金を使いませんよね。
私が小さい頃、末広町の今の小成園のあたりに、オオタおもちゃ屋さんがありました。
確か、子供の乗り物もあったような気がします。
子供がちょっとでいいですから、遊べる場所が必要です。
そう、「あの乗り物に乗りたい!」とか、「あれをやりたい!」というもの。
子供って、一つのものが目に入ると、それに執着するんですよね(子供がいないくせに!)。

最近雪ばかり降ってます。
宮古や今から春にかけて、まとまった雪が降ることがあります。
商店街の各店で、少し早起きして雪だるまをたくさん作れば、子どもたちもそれを見たい、と、ねだるかもしれません。
これも歩行者優先の道路利用あってのことになりますが。

次のターゲットは年齢の高い層。
福祉とか何とか、一生懸命言う人がいます。
しかし、福祉は、手取り足取りだけが福祉じゃないと思います。
年寄りもある程度、自立心を持って、今後の人生をどう生きていこうかとか、社会に貢献しようとか、そのような考えを持たせる場というのが、福祉には必要です。
その一つに生涯学習があるのは周知ですが、この企画はたいていは単発です。
それを生涯学習学園でもいいし、まあネーミングは何でもいいですが、そういうものを末広町近郊に作るんです。
生涯学習ですから、中年でもいいでしょうし、誰でもいんです。
たとえば、インターネット教室など。
講師は有志。
私でもいいですけど(笑)。
講師にごく一般の素人を使えば、結構面白いと思うんですよ。
それぞれ持論もあるでしょうから。
「わが町」サイトの「サーモンネット」(←リンク切れ)の数もたくさんありますから、その方々を日替わり講師にしてもいいでしょう。
私なんかは、学生時代に、フォートランという今は無き言語で、プログラムいじってましたけど、10年以上のブランクはきつく、プログラム作成なんてもうできません。
あの当時は、今、隆盛を誇っているC言語がようやくできた頃でした。
私ももう中年ですが、このような下地があったから、簡単にゲイツOSをいじくれるわけです。
しかし、まったく知識がない人は大変だと思います。
そんな人たちが、会社が終わった後、生涯学習学園で勉強し、帰りにその辺の店をのぞいたら、たこ焼きや旬の果物なんかが目に入って、買って家に帰るとか、あるいは受講したお隣さんと意気投合して、末広町近辺の飲み屋で一杯とか。
まあ、今のはちょっとはずれましたが、しかし、商店街の裏側にある大通り(裏側が“大通り”という名称は不思議)に、飲食店がたくさん控えているのは恵まれている、と私は思います。
生涯学習学園は、インターネットだけでなく、まあ、何かうまいものを披露したい人が、講座を開いてもいいだろうし(前に鮭ラーメンとかテレビでやってました)、イベントの開き方講座とかも面白いんじゃないかなあ(毛がに祭り失敗から)。
こんなふうに、一般からの有志を講師にすれば、人件費はタダですし、学園管理者もほんの数人でできます。
しかも地域通貨が流通していれば、これもいろいろ利用できますし。
まあ、講師をする人が宮古市にいるかどうかが問題といえば、問題ですが。

次は女の人をターゲットに。
いくら男女同権の時代になっても、お母さんになると、女の人は大変です。
そんなお母さんのために、商店街に託児所を設けます。
支払いは当然地域通貨。
子供を一時預かってもらうのに、お金を払うのは少し抵抗がありますよね。
子供とお金が同格なような気がして。
ところが、地域通貨はそんな通貨ではないですから、地域通貨ならまあいいかって感じで。
託児所の費用は、地域通貨に見合う円でもいいでしょう。
それは地域通貨事務局を中心に、負担者を決めればいいですね。
こんな託児所ができれば、ちょっとしたおしゃれに余裕を持って、時間を使うこともできます(でもなあ、今はそのまま子供を置いていく人もいるかもしれないなあ)。

でも、最後は魅力あるお店があればの話になります。

マルホン商法も見習うことも必要ですね。
マルホンに限らず、薬王堂やホーマックもそうですが、激安品は単独では赤字です(たぶん)。
しかし、その激安品を目当てにお客さんが買いに来て、その他、目についたものを来たついでに買っていく、そんな販売戦略で、彼らは収益を上げています。
商店街なら、もっと効果がありますよ。
毎日、日替わりで別の店で激安で赤字の商品を売るわけです。
日替わりですから、それほど店単体では負担になりません。
お客さんが商店街を歩くわけですから、他の店頭に目がいかないわけではないはずです。
それが狙い目ですね。

地物の旬のトマトを食べたことがある人はわかると思いますが、あれは非常にうまい。
子供の頃、その辺の畑で取れたトマトの味です。
地物の野菜は、魚菜市場にはたくさん転がっています。
これを利用しない手はない。
地元産は、優先的に地元商店におろすとか、そんな感じの地域のつながりを重要視してほしいです。(これはかなりの理想論ですが)

商売の面については、真面目に考えれば結構出てくると思うんですけどね。

末広町に一つ提案です。
買い物客に対するアンケートを実施してもらいたい。
DORAに行ってでも。
「ショッピングをする時にどういう基準でDORAを選ぶのか?」
ありきたりの回答が多いと思います。
しかし、意外なヒントが見つかるかもしれません。
(2003年2月24日)

加筆
生涯学習について、この後の広報「みやこ」に掲載されましたが、残念ながら、開講される場所は点在していて、末広町にはあまり関係ありません。
(2003年5月4日)



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