魚菜王国いわて

銀行の仕事とは?

不良債権がどうのこうの、という新聞の話題には、暇がないですね。
しかし、銀行の責任がクローズアップされることはほとんどなく、それをどうするか?しか書かれていません。
銀行に税金を投入して、本当に救えるの?
そんな疑問がどんどん沸いてくるのは私だけでしょうか。
だいたいにして、小泉首相は、自民党をぶっ壊すと言っておきながら、結局利益誘導主義と妥協。
あれじゃ、首相本人が考えていたことは骨抜きになり、中途半端なら、さらに悪くなるのは必至。

すみません、脱線しました。
借金するときは、財産と保証人が必要ですが、本当に、それを必要なのかどうか、ということです。
銀行は金を貸すとき、その人の経営状態を調査するんでしょうが、その判断基準が、借金を取れなくなったときの担保である財産にあります。
さらに、連帯保証人の財産まで調べて、足りないときは、さらに新たな保証人をつけるという具合に。
で、返せない時の責任は、全部、債務者にあり、貸した側の責任はほとんどなし。
稀に大企業に限り、債権放棄ですね。

こんなことは、サルでもできます。(おサルさん、ごめんないさ〜い)

そんな仕事内容でも、給料はしっかり頂く。
銀行さま、あなたは何様ですか。
何か生産してますか?
で、今では銀行もずるくなって、「財産だけじゃ貸し渋りをする」とある人が言っていました。
カネがある人に貸すんだそうです。
あはっ、これじゃホントにサルでもできます。
固定資産は、ただそこにあるだけでは、価値なし。
その資産を使って金を生まないと。

私は、おそらく、このままでいけば、カネを借りることができなくなります。
連帯保証人の問題です。
保証人になってハンコを押し、借金した人が事業に失敗し、そのとばっちりを食って、財産を全部取られた、って話はたくさんありますね。
必死に保証人が返している例もあり、それも、膨れ上がった利息分まで。
取れるならどこまでも。
それじゃ、誰も連帯保証人には、誰もなりたくないですよね。
保証人が必死に返す場合は、元本だけにするとかしないと。
事業の失敗を予測しないで貸した銀行側にも、責任があるわけですから。

それで、私はこう思います。
銀行員の仕事とは何なのかと。
サルでもできる審査が銀行員の仕事なのかと。
人を見て貸すことはできないのかな、と思ったりします。
その人自身の信用で。
金を借りたら、利息をつけて必ず返す、という人を見分ける眼力。
この眼力を養うことは非常に難しいでしょう。
しかし、これが銀行員の仕事ではないのでしょうか?
このような仕事ぶりで高給を取るなら、私は、文句を少しは控えます。
(2003年2月8日)

加筆
5月24日、法制審議会の保証制度部会は、保証制度見直しの中間試案をまとめました。
個人が保証人である場合、限度額と責任期間を設け、今までの無期限・無制限保証を改善する方向で動いているようです。
詳しくは、こちら(←リンク切れ)を参照してください。
早く法制化されることを望みます。
これは事業者にとって朗報です。
あとは「保証人になるべきでない」という常識を、どうやって一般の人から取り除くか、ですね。
(2004年6月1日)



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