魚菜王国いわて

タラソテラピー

リンクしているブンブクチャガマ大学Webサイトの管理人さんから、タラソテラピーのことで2度メールをいただきました。
ブンブクさん、ありがとうございました。
以下に、タラソテラピーの部分だけメール転載します。

(10月3日)
タラソテラピーとは、プールですから。
もう少し長く説明するとすれば、「歩くプール」となります。

タラソテラピーは、宮古も高田も青森県市浦村も、民間会社のタラソシステムジャパンが関与しています。
ですから、収支計画やターゲットの設定、サービス内容などがそっくりです。
手元に市浦村のタラソテラピーのチラシがありますが、そこにはっきりとこの施設がなんであるか、載っています。
「15のアトラクションが楽しめる温かな温海水プール。」
プールなんですよ、タラソテラピーって。

陸前高田でも、ついに9月の検討委員向け内部資料にプールであることを表明しました。
「温海水プールのコースを回遊しながら、運動を行う」と。
健康増進施設整備事業検討資料という企画調整課のものです。

青森県市浦村では、初年度営業成績は、2000万円の赤字。
これは全額、村が穴埋めをしました。
高田では、市長さんが「年間7000万円の赤字までなら問題ない」
とまで豪語しています。

最後に・・・
宮古も高田も、未来に赤字を残す施設を建設するべきでは
ないと私は考えています。


(10月16日)
タラソテラピーの計画にあたっては、青森県市浦村と岩手県宮古市と岩手県陸前高田市の計画について、「収支計画やターゲットの設定、サービス内容などがそっくりです」という記述がありましたが、
説明を追加させてもらいます。

青森県市浦村では、村役場の担当者からの説明を受けました。
宮古市のものは、計画書に目を通しました。
陸前高田の場合も、現時点での計画書に目を通しました。

以上のように、青森の場合と岩手の場合で情報の入手法がちがっています。
しかし、その範囲で酷似していると私は判断しました。

たとえば、宮古の施設でのお客さん想定範囲(ターゲット)は、ほとんど陸前高田での想定範囲と重なっています。
施設から半径何キロという設定をすれば、商圏の重なりがでてきてしまっています。
宮古の2次圏の南限は、住田町まで。
高田の2次圏の北限は、釜石です。
これ、バッティングっていうんだそうです
市浦の場合も、何キロのところに、なになにという町があるから、いっぱい客が来るだろうという想定があたかも事実のように語られていました。

収支計画やサービス内容など、同様でまさにそっくりです。
東北の3兄弟施設といっていいものになっています。

商圏の話題も図を見れば、そちらとこちらのたがいの計画が両立するはずがないのは、だれでもわかると思います。

こちらの資料は必要であれば、コピーして送付します。
そちらの資料は、宮古市役所で入手できると思います。

将来的に赤字を産み出す施設は心配ですが、それ以上に
お金を負担する、いわば「金持ち」にしか施設の利用が
できないというのは、はたして公共施設といえるのか、
この点が大問題であると思います。
しかも、熱病のようにいそいで建設に突進する様子も。
有利な借金の期限に間に合わせるため、急ぐなど
浮き足だっていて、住民不在の姿勢ですねえ。
(以上、転載終わり)


bunbukuさんのメールでわかるとおり、市民に知らないことが多すぎます。
1年のうち、私は旅歩きが半年あり、実は陸前高田でタラソテラピーを建設するというのも知りませんでした。(恥ずかしながら)。
維持するのも難しいような施設ですね。
また、今月の「広報みやこ」で、タラソテラピーの騒動の顛末を説明しています。
もし、この騒動がなくても、本当に必要な施設なのかどうか、という疑問符がつきます。
残念ながら、この要不要の議論が皆無のまま、出崎埠頭開発が行われます。

出崎埠頭開発の問題は、元菊地市長にさかのぼります。
当時、サーモンランド構想(確か?)というのがあり、魚市場新築と伴って、老朽化した旧魚菜市場を、この出崎埠頭に移動するという一大構想がありました。
しかし、当時の市(当事者がはっきりしないので市ということにします)は、鍬ヶ崎の商店街に対して、影響がありすぎると主張し、国からの補助を蹴っています。
さて、現在の鍬ヶ崎商店街はどうでしょう?
あるのかないのか、それすら分からない状況です。

せっかく国の補助を蹴った“実績”があるんですから、タラソテラピーの不要論者である私としては、当然、この起債事業はするべきではなかったと思います。
すでに建設に取りかかっていて、後戻りできないらしく、議論の機会がなかったのが非常に悔やまれます。
(2002年10月21日)



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