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■■■■■■■■■■■■坪単価のからくり■■■■■■■■■■■■
 最近、坪単価20万円台〜から家が建ちますという広告を見かけます 本当にそんな価格帯で家が建つのか疑問に思っていました。私たちも日頃の業務で高品質でよりローコストになるよう工夫しながら設計を進めていきますがそのような価格帯で人が住める住宅を建てることは難しいと思います。
では、何故あのような低価格になるのでしょうか?そこには、坪単価の計算方法にからくりがあるようです。

 オプション(別途工事) 割増工事
水道加入料、負担金、地盤調査費、ガス配管工事費、電気配線工事費、給配管工事費、シロアリ駆除、下水道工事費、合併浄化槽費、外構、照明器具、カーテンレール、カーテンetc・・・

坪単価20万〜といったような広告には上で紹介した費用が入っていない事が多いようです。しかし下記の工事は、家が家としての機能を果たすためには必要な工事ばかりです。確かになくても雨風をしのぐことができますが、まさか電気や水道のない生活をする人はいないと思います。さらにオプションとして見積もりがどんどん高くなるケースが多いようです。 また、プランが複雑になると割増工事なども発生するようです。

 坪単価の基準面積
一般的に建物の延べ床面積を算定するとき、ベランダ 玄関ポーチ、吹き抜け、小屋裏収納、ロフトなどの面積は入りません。理由は建築基準法の延べ床面積の算定ではこれらは含まれないと定められているからです。一般的には基準法床面積で坪あたりの価格を計算することが多いようです。それとは別にベランダ 玄関ポーチ、吹き抜け、小屋裏収納、ロフトなどの面積が含まれる『施工床面積』というものがあります。施工床面積あたりの坪単価は当然安くなります。これらを比べると、規模にもよりますが1,2割ほど坪単価は変わってしまいます。

 ※メートル法が普及した昨今においても、広告や折り込みチラシを見ていると、建物や土地の面積を『坪』で表す方が一般的のようです。坪単位の面積をm2単位に変えたい場合、又その逆の計算をする場合、こちらの計算方法を参考にしてください。    坪→m2 m2→坪変換方法

建物の規模
坪単価は、建物の規模によっても変わってきます。建物が大きくなってもお金のかかる要素となるお風呂、トイレ、キッチンなどの数は変わりません。そのため床面積が多くなるほど坪単価は安くなります。

これらの結果から、坪単価とは建物の価値を比べる物差しとしてはあまり役立たないことに気付かれると思います。どれだけの規模の建物で総額いくらかかったかの方が余程重要なのです。

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