道普請のあゆみ その3  十石峠旧道整備2


作業道わきにわずかに残る旧道  
平成12年


  5/13,14 矢弓沢十石旧道整備 土曜日は肌寒いお天気の下、久々に水の戸から栂旧道の道普請箇所のその後の様子を見ながら栂峠まで歩いてみる。日曜日は問題の矢弓沢の崩壊地点の砂礫を退け、道の山側にも間伐材で土留めを作ってみる。左の写真は水の戸から栂道普請区間に至る作業道の脇に、わずかに残る旧峠道の名残りが見られるもの。

枝沢にかけた橋

 10/21,22 矢弓沢十石旧道整備 矢弓沢の中程、枝沢を徒渉する部分はこの夏の大雨で川床が大きく削られて歩きにくくなってしまった。そのため、麓の白井集落の区長さんの指導の元、手ごろな栗の木を切り倒して運び、枝沢を徒渉する部分に橋をかける。なかなか、スリル満点な橋ができた。他は矢弓沢各所でこの夏の大雨で崩れた所を補修。

 その後、11月にも上野村のW氏といっしょに10月にやり残した部分の道普請を行い、上から道に崩れてきた土砂をどける。

むかし道ツアー

 この年の11月より道普請区間を含む西上州の峠道を取り入れたコースを、アウトドアライターにしてMTBツアーガイドの丹羽隆志氏と共にMTBで走る上野村むかし道ツアーがスタート。このツアーイベントには整備した峠道の利用促進とともに、道普請に参加してくる仲間が増えてくれればとの期待も込められている。左の写真は翌々年の平成14年の時のツアーの様子。


平成13年

 5/12,13 矢弓沢十石旧道整備。昨年のむかし道ツアー参加者も駆け付けてくれた。土曜日は久々に矢弓沢源頭 三の助と呼ばれる鞍部付近の草刈りもしてみる。日曜日はいつもの矢弓沢の整備。

 10月 矢弓沢の崩壊地の整備を中心に整備。この夏の台風、大雨の影響であちこちで道に崩れ落ちた土砂を取り除く。
 11月に第2回むかし道ツアーが盛大に行われた。

 下の画像は5月の道普請の様子。
矢弓沢での作業 矢弓沢での作業その2
photo:kurikin

崩壊地点作業前

崩壊地点作業後

背板による土留め
   
平成14年


この年より道普請型ぐんまクリーン大作戦奨励金事業となり、群馬県より活動費の助成を受ける。そのお金で作業に使う唐鍬、厚歯の草刈鎌などの道具、土留めに使う背板、針金などの材料を購入し、道普請が大いに捗るようになった。

 5/12,13 矢弓沢源頭部に残る十石旧道の整備。村の森林組合より製材時に出た背板を路肩の補強に使うために入手し、Y氏が職場から借りてきてくれたトラックに積んで現地まで運ぶ。いつものキャンプ地手前の旧道入口より背板を現場に運び込み、入口付近から路肩の土留めとして取り付けていく。特に白井水源手前の崩壊地に、写真左上のように結構しっかりした道を復活させることができた。 日曜日は問題の崩壊地で、今までに土留めを付けたところの一段高い所に新たな道をつけていく。写真左中はその作業前、左下はその作業後の状況。
 今まで土留めは現場付近で見つけた倒木を利用してきたが、それに比べ背板は軽く扱いやすいが、耐久性は今度の経過を見守りたい。

 その後、夏にも2度程現地に出かけ、矢弓沢源頭部でミニ道普請を行う。夏は道を覆う草むらに足長蜂が巣を作っており、草刈りをしていると蜂に数度刺されたのには閉口。この夏の間に台風も来たが、大した被害もなく胸をなで下ろす。

 10/20  矢弓沢源頭部に残る十石旧道の整備。引き続き春に運び込んだ背板の残りで、5月の整備地点よりさらに上流部の路肩補強を行う。

11月には第3回むかし道ツアーが行われる。今年はツアー参加者にも矢弓沢で道普請を体験してもらった。