道普請のあゆみ その4 十石峠旧道整備から新展開?


矢弓沢上流部の路肩土留め  
平成15年

  4/15 道普請の下見  5月の道普請の下見で矢弓沢十石旧道の様子を見に行く。この冬も雪が多く軟弱な斜面の崩れが心配されたものの予想の範囲内で一安心。昨年設置した端材の土留めも大方はしっかり残って、崩れてきた土砂を受け止め道形をなんとか留めていた。

 ところで昨年上野村の事業として発注された十石旧道整備工事は、麓の白井集落から矢弓沢旧道の半分近くまで進み、しっかりとした幅員の道になっていて以前の様子との差にちょっとびっくり。下の写真は左が白井側の整備工事開始地点、右が矢弓沢中程の工事終了地点よりやや下流側の様子を後日omae氏が撮影したものです。  さらに、15年度中に矢弓沢上流部、道路に抜ける所まで工事を進める予定との事です。
旧道拡張工事開始地点 旧道拡張工事終了地点よりやや下流側

5/10・11 矢弓沢十石旧道道普請と神流町橋倉奥へ道普請風ハイキング


一日目の作業  一日目の作業終わり
 春の道普請は矢弓沢下流側の十石旧道の本格整備工事を受けて、土曜日はまだ整備工事が行われていない上流側旧道で、上から崩れてきた土砂を馴らすなど必要最小限の整備を行いました。上左の写真は問題の崩壊地点での作業風景、上右の写真は沢の最上流部での作業を終えて引き上げる所。この辺は状況の悪い所が多いので、なるべく早く村の整備工事が行われることを期待しましょう。
橋倉から今泉にて

 日曜日は曇りから雨となりましたが、神流町(旧中里村)橋倉奥の杖植峠方面へ向かう里道を、倒木などをどけつつ道の状況を見ながら歩いてきました。今回は神流町在住で奥多野グリーンツーリズム研究会の方にも来てもらって、道普請やMTBツアーに協力をお願いするような話をしつつ、いっしょに里道を歩いてきました。また、峠の麓の集落の人と話をして周辺の道の整備を快適に歩けるようにしたい旨のお願いをする機会があったり、なかなか充実したものとなりました。


奥多野グリーンツーリズム研究会についてはおくたのネットのHPへ


10/18・19 矢弓沢十石旧道から矢弓沢源頭、水の戸から栂峠旧道 道普請

矢弓沢源頭の旧道整備 栂峠旧道にて
 昨年から始まった上野村による矢弓沢十石旧道の拡張整備が9割方終わっており、まずは参加者と共に状況を確認しました。私以外は初めて見る整備の状況に、みな一様に驚いた様子。その後は上部に残る矢弓沢源頭の旧道の草刈りと倒木の除去、さらに水の戸まで車で移動して、水の戸の広場の脇から栂峠旧道をたどりつつ、所々草刈りや崩れた道の整備を行いました。今回は九里氏より寄贈していただいた草刈り機を使ったが、軽量で取り回しがしやすいわりに、切れ味もなかなかで仕事が捗りました。九里さん、感謝いたします。
 さて、しばらく栂旧道の手入れをしない間に、もともと細かった道の路肩が落ちて心もとなくなっている所も目立ちました。次回は土留め用の木材を持って、路肩をしっかり作りなおさないといけません。

 また、土曜の晩は地元の村興しグループ おてんまの会や奥多野グリツーの方と、星空の下、親交を深める宴を開き、楽しい時を過ごすことができました。ご参加のみなさん、宴に来てくれたみなさん、ありがとうございました。上左の写真は矢弓沢源頭での草刈り、上右は栂峠旧道でのひとコマです。

 十石の道の整備も一段落したことにより、現在、今後の新たな道普請の場として、春に歩いた杖植峠の道の整備をすることができるよう、地元や峠付近の国有林を担当する管理署に相談や働きかけをしています。