オブレートだより

2020年6月 第37号 6月号 発行 聖ベネディクト女子修道院

オブレートだより

修道院ニュース

修道院の訪問客▶石川優美さん

 去る十二月十八日、訪問客の石川優美さん(東室蘭教会を故郷の家族と呼ぶ室蘭カトリック女子高等学校の卒業生で東京在住)が、当院の聖堂でハワイアンソングなどを披露して下さいました。
優美さんの歌声は澄んでいて楽しそうに歌っているように見えました。
優美さんのウクレレと伸びやかな歌声にシスター達は本当に感動しました。

 トークの中で優美さんは、「私はマスク党です。保湿のために寝る時もマスクをしています。
特に冬場は部屋の中も乾燥しているので喉を傷めないよう工夫をしています。マスクは必需品です。
仕事柄、声帯は大切ですから。」と言われたことを時々思い出しています。

 歌うことは人生の使命と感じておられる石川優美さん。
その陰では倦まず弛まず努力を怠らない。一朝一夕に出来ることではないと思います。
聴く人達の心を和ませる優美さんの日々の努力に教えられました。

▶はなにらの会

 この会は、九年前に発足した卒業生(室蘭カトリック女子高等学校)有志による集いです。
毎月第三火曜日(午後一時半~三時半)に修道院の会議室で集まっています。
皆さんの色々な分かち合いはいつも盛り上っています。
新型コロナ感染拡大防止のために三月から集いを中止していますが、私達も再開を楽しみにしています。
(注)室蘭カトリック女子高等学校は、現在の海星学院高等学校(共学)の前身で、来年は、創立60周年を迎えます。

▶聖堂の席

 聖堂の席の配置は札幌時代から対面式でした。この並べ方はとてもユニークで、初めて修道院に来られた信者さん方が戸惑っていたことを思い出します。
 対面式の良さは主が私達と共におられ、互いに奉仕し合いながら神に向かって祈ることを、視覚を通しても感じることが出来ることです。
 ところが今回、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として互いの席を空け対面式を中断し、学校の教室のように祭壇に向かって前向きに変えました。
 外の景色は良く見えるのですが、互いの様子は座る場所によっては見えず、唱和の声が聞こえづらい時もあります。
これも一時的とは思いながら「教会の祈り」を対面式で祈り歌うことの良さを再確認出来ましたし、第二バチカン公会議後の典礼刷新の数々を思い出す機会にもなりました。 

▶マリア像

 聖堂のマリア様のご像は、新しい台座の上に固定し、今までの位置よりも高くしました。
来院の機会には、ぜひご覧下さい。

▶院庭の花々

 修道院の庭も春爛漫。いつもの春と同じように色々な芽が顔を出し私達に希望を与えてくれました。
はなにら・水仙・チューリップ・芝桜・ニリンソウ・桜草等。
散歩しながら私達の庭の花に目をとめている人もいます。


3月末に、枯れ草を押しのけ咲き出した「はなにら」イースターに満開 (4/12)

▶バス停

 バス停は修道院の建物のすぐ前で、食堂から見えるところにあります。
バス停名は、「うぐいす台団地入口」。
東町ターミナルから室蘭ろう学校までの循環線でとても便利です。

▶漬物

 冬の間、漬物は自家製の大根の麹漬け、酢漬け、醤油漬けが美味しかったです。
今は、ぬか漬。キューリ、カブ、人参、大根などの味もほど良く、食卓に欠かせない一品です。

▶編集後記◀

 この度、オブレート係が、シスターカタリナ小野から私に交代になりました。
 道内外の皆様、如何お過ごしでしたか?
新型コロナ関連のニュースが多かっただけに案じておりました。
 ある人に、「今は、大変な時ですがシスター方には強力な力(祈り)がありますよね。」と言われました。 このような時にお互いに祈り合えることは大きな力であり恵みです。
 昨年に続き、今年も会員が増えました。これも皆様が、新しい方々に声をかけて下さったお陰です。
祈りの輪が広がっていることに、心から感謝致します。
 「オブレートだより」が、修道院と皆様相互の絆の一助となりましたら大変嬉しいです。
 尚、「オブレーだより」はホームページでもご覧になれます。更新は六月と十二月の二回です。
 六月一日から、典礼歴は「年間」に入ります。皆様とご家族の上に、主の平和と喜びがありますように、心よりお祈り致します。 
シスターテレジア 齋藤 弘子