オブレートだより

2020年6月 第37号 6月号 発行 聖ベネディクト女子修道院

オブレートだより

誓願60周年を迎えて

シスターポリナ 天野 和子

二月十日聖スコラスチカの祭日にダイヤモンド60周年記念を迎えました。
金祝を祝ったばかりと思っていましたので年月の早さに驚いています。
 60周年のために、伊達のカルメル修道院で二泊三日の黙想をさせて頂きました。
カルメル会のご配慮と思いますが、60年前に大夕張のカトリック幼稚園で一緒に仕事をされたシスターが客室の担当で再会を喜び合い、お互い、当時の思い出に花を咲かせました。
 振り返りますと、63年前に勤務先の神父様方と家族友人に見送られ、上野駅を出発し修道院入会のため夕張市清水沢への旅が始まりました。
上野駅で心配顔の母に、建築家だったスイス人の神父様が「お母さん心配しなくてもあの寒い北海道で東京のお嬢さんは勤まりません。三日ですぐに戻ってきますよ。」と話しておりました。
その三日が心に留まり、江戸っ子として三日では帰れないと、苦しい時も悲しい時もありましたが何時も「三日」を思い出し、神様からのプレゼントと思って、この63年を神様のいつくしみに信頼して、修道生活を姉妹達と共に送ることができました。
 志願者の頃、子豚を農家に求めに行く仕事を与えられ、バス停で一匹に逃げられて大変な思いをしたことが今では楽しい思い出となりました。
清水沢天使保育園に勤務した時、子供たちと言葉を通して心を交わせました。 北海道の方言で「コワイ」が疲れた事、「バクル」が交換する、「オガッタ」が成長する、「シバレル」が凍りつく等は驚きと学びの心の通い合いでした。
 清水沢の後は室蘭の高砂に始まり、水元の修道院所属で今に至っております。
40年間の幼稚園教育で子供たちと関わった年月も私の暖かな思い出です。
幼稚園教育のすばらしさを味わい長い間の園長職も楽しく勤め心に沢山の思い出を作りました。
私の心の宝です。
91歳の今も幼稚園児からパワーと夢を受けて子供のすばらしさを益々感じております。

 神様が世界の子供たちに平和をお与えくださいますように祈りながら、これからの一日一日を 大切に生きて参りたいと思います。


60周年記念ミサのスシペ(奉献の交唱)

祈りましょう

主なる神よ、全てにおいてあなたに従うシスターポリナが、最後まであなたへの奉 仕に忠実に留まり、あなたが約束された良きものを、この世においても得ること が出来ますように。
私たちの主イエス・キリストによって。  アーメン。


▼好天に恵まれた二月十日。
聖スコラスチカの祭日に、ライヤ師司式によるシスターポリナ天野の誓願60周年記念ミサがありました。
シスターポリナのダイヤモンドは、私達共同体にとっても大きな喜びであり、神様のみ業を思い起こす一日となりました。