J.S.バッハ
ヴァイオリンとチェンバロのための作品集Vol.5
桐山建志/大塚直哉

ライナーノーツ

寄せられた声

 

ニ短調パルティータを聴きました。デビューCDの方と、新しいCDのと 2回づつ。
先月、CDを買って最初に聴いた時に感じたのは色のイメージ。「クリア」と「グレイッシュ」。これはもしかしたら、ジャケットの印象のせいかも…?
今日、ゆっくり聴いていて思ったのはガラスのイメージ。「クリスタルガラス」と「ガレのガラス(←新CD)」。
どちらの演奏も、それぞれに素敵で、どっちが好きかなぁ、と考えてましたが結局決められませんでした。。。
1004はシャコンヌが前回録音より約30秒長くなってるのを確認の上、聴きました。
前回と比較するのが目的ではもちろんないですが敢えて言えば、前回は音色などに気品のようなものが感じられたのが特徴でした。
今回はそれに代わって骨太な音と構成が聴かれたわけでこの数年のハードワークが成果となって現れたように見受けられました。
我が家ではどうも1003よりこちらが掛かる機会が増加中です。
11/4は夜更かししてメジャーからマイナーに戻る終わりの部分を一気にVa用にトランスレイトしてしまった、と言えばその影響力が知れるというものです。
(ちなみに前回録音は、メジャーの中間部を写譜させる原動力になった)
普段、クラシックとまったく縁のない三男に聴かせてみたところシャコンヌの途中当たりで「これ、ひとりで弾いてるんだよね?」ボソッと言ってましたが
ここら辺もこの度の大きな収穫と言って良いと思います。ありがとうございました。
 CD聴かせていただきました。シャコンヌ、以前頂いたCDも昨日また聴いてみましたが、私は断然今回のシャコンヌの方が素敵だなぁと思いました!コクのある音で、16分音符の細かい光と影の表現もとても素敵でした。「バッハのシャコンヌ」という曲を客観的に聴いているというより、シャコンヌという1つの物語にのせて、隅々までつづられている、現在の桐山さんの言葉や思いや喜びや悲しみや…、もしくは現在から眺めた過去への思いや、過去から現在までの人生そのものを聴いている感覚でした。それが最後にむけて色を重ね、広く構築されていくにつれ、自然と涙が流れていました。そう感じても、生まれて19年の私では、本当には理解できていない部分がたくさんあると思いますが、私の心に訴えかけられたことは確かで、とても感動しました。素敵な音楽の世界をありがとうございました。
このシリーズの締めくくりにふさわしいすばらしい出来のCDになっていました。
チェンバロとヴァイオリンの音がほんとうによく溶け合っていて一連の録音のなかでも出色だと思います。
大塚さんのチェンバロ独奏もロマンティックな表現が聴けてとても充実していました。特にアダージョとフーガには驚きがありました。
ソナタ2番のアンダンテが最高でした。たぶんこういう演奏を聴かせてくれる演奏家は桐山さんだけだと思いました。
モダン楽器をバロック弓で弾いたような音もこの曲によく合っていると思います。
シリーズ最終、さっそく聴きました。ソナタ2番はこれまでの演奏で感じられた精悍さとはすこし違い枯れた(?)というのか、音色を変えているように感じました。
フーガはわざとおとなしめな線を狙っているようでしたが多声部が入り組む箇所とパッセージが連続する箇所を異なるテンポで弾き分けていて、全体が有機的に捉えられました。一番最後の音が短めなのも、私的に好みです。
 イ長調の組曲はいい。こういう軽く楽しめる曲を入れていただけるとターンテーブルに乗る機会も自ずと増えることでしょう。
CD早速拝聴しましたが、いつもながらのすばらしい演奏で深夜まで聴いてしまいました。本当に桐山様の演奏は心がこもっていて聴く人を包んでくれます。
 (2000年発売の「シャコンヌ」CAIL-728と、聴き比べしてくださった方の感想です。)

 同じ曲でも 当然 違いました(@@)より自由で伸びやかな演奏をなさっていたのに感動しました。
一作目のCDを聴いて「これはすごいや〜」って素直に感動しましたが今回聴きくらべなどしてみますと一作目のアルバムの曲は最新作より「自由なんだけど慎重でもある」って印象をうけました。もちろん「あえて比較して違いを言葉にすると」という次元の感想ですけれど。(ちなみに「Chaconne」は「レコード芸術」誌の「特選盤」に選ばれた作品です(@ @)/それより進化されている演奏・・・すごすぎ・・・)
また、「バイオリンとオブリガート・チェンバロのためのソナタ第五番」という作品で思わず(;;)してしまいました。チェンバロとの会話もステキでした(*^_^*)

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