今、学校で図書館でこどもたちに読み聞かせやストーリーテリングをしている方、そしてこれから家庭や地域で語ってみたいと思っていらっしゃる方、これでいいのかと疑問を持ったり、「わたしにできるかしら」と不安を抱いたりしてはいませんか?
はるかに遠い時の彼方から聞こえてくる母親の子守唄、父親の読む絵本の数々、祖父母がとつとつと語る昔話、わたしたちがそれらの声から受け取ったものは何だったのでしょう。なによりもまず愛、そして喜びや楽しみ、笑い、はらはらどきどき、怖れ、悲しみ、怒り、希望、勇気、….生きるための知恵や教訓はむろんのこと、ことばには尽くせない多くのものを無意識のうちにわたしたちはその声から受け取ってきました。
今、わたしたちが子供たちに語りかける立場にたって、わたしたちの声に目をきらきらさせながら耳を傾けるこどもたちと向き合うとき、語る行為が持つ意義と責任の重大さをあらためて考えずにはいられません。
わたしたちが何かを語るということは、子どもたちにある世界を手渡そうとすることにほかなりません。子どもたちはその話を手がかりにして、ジグソーパズルを組み合わせるように、自らの世界像を描いてゆくのです。
語り手たちの会代表・櫻井美紀さんを招いて、語り初心者にむけて講習会をひらきます。語りの豊穣な世界に、ご一緒に旅をしませんか。むつかしいことではありません。旅の終わりに、あなたは新しい風がご自分の中を吹いていることに気付かれるでしょう。
期 日 2003年 3月23日(日)午前10:30〜 12:00
場 所 久喜ふれあいセンター3F会議室
内 容 語り入門講座
「読み聞かせから語りへのいざない」 定員 80名
費 用 500円
持ち物 筆記具
主 催 語り手たちの会久喜支部・おはなしdingdong
/ Catari’Catari’
講師・櫻井美紀さんプロフィル
東京に生まれる。早稲田大学第一文学部卒。アナウンサーとして活躍後、ゆうやけ文庫をひらく。語り手たちの会代表、おとなも子どもも楽しめる語りをと、現在多様な語りを試みている。1988年久留島武彦文化賞受賞、著書多数。
この講座は好評のうちに終了
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