越中を尋ねる
砺波平野散居村・チュウリップ公園)
04.5.25


相倉集落を出て、庄川町通って砺波市に入ると間もなく登りの山道になる。
カーブの多い道を行くと、10分程で夢の平展望台に到着する。
コンクリート造りの10M程の高さの展望塔があった。上には2・3人の人がいた。
我々も螺旋階段を喘ぎながら登る。
上に上がると、下では樹の蔭であまり見えなかった砺波平野が左手に広がり、
屋敷林に囲まれた農家がモザイクの様に見える正面は富山湾、
右手には立山連峰が夕日に紅く染まっていた。この風景は日本の稲作文化の原点を感じさせる。

先に上がっていた中年のオジさん達は、我々が帰る頃も、未だ、話し込んでいた。
”5時半ぐらいになると、田んぼの水面が
紅く染まるので、写真を撮る”とのことで、我々は別れを告げて、おいとまとする。


砺波平野は富山県の北西部、庄川下流に広がった穀倉地帯で、各農家は家の三面を屋敷林で囲み
廻りに自分の耕地を持って点在する、典型的な日本農家の散居集落である。


散居集落の夕暮れ


右手に見えた夕日にはえる立山連峰、


屋敷林に囲まれた散居村の家


時計は5時、ホテルのチェックインまで余裕があり、チュウリップ公園に寄ることにする。
公園のゲートは何処かオランダのキューケンホーフに似いている。
シーズンが過ぎチューリップは抜かれ、黒い土肌がむき出していた。
四季彩館は年中チュリップを咲かしているが、時間なく、
公園を一周し、ホテルに向う。

豊かな緑に包まれた日本風の池


日本最大級の五連の水車、立山からの雪融け水をたっぷり受けとめ、廻っていた。

ホテルにチェクインする、朝食のみ頼み、夜は外に出ることにする。


ホテルの部屋より見た夕暮れの立山連峰、

ホテルは古城公園と立山が一望できる所で、部屋で一休みし、食事の為、
フロントに寄ると近所の地図と、食べ飲みマップという飲食店の載ったチラシを呉れた。
早速、その中の、割烹居酒屋の項で、”魚人”と言う店の名前に釣られ、
関野神社の横丁に店を見付ける。

サラリーマンの寄りつく魚専門の店だった。
給料日の性か結構混んでいた。
氷見港直送の何とかエビの炭火焼と、白エビのかき揚げを頼むが、いっこう出てこない。
何日もより客が多いのであろう、ブリの角煮をつつきながら、生ビールを空けてしまった。
やがて、出来上がり、恐縮しながらアンちゃんが出してくれた。
待つだけの事はある、味は逸品である。
流石、魚の本場だけの事はある。
帰りがけ女将さんが出てきて、詫びていたが、料理の出るのは遅かったが、感じの好い店だった。
帰り、蕎麦屋でニシン蕎麦を食べたが、これも美味かった。
腹ポンポンでホテルに戻り、11時過ぎ夢路に着く。

日の出を待つ立山連峰、麓に霞みがたなびく


目が覚めて、カーテンを摘まむと、外はもう、白んでいた。
立山連峰の麓に霞みがたなびき、暫くすると、朝日が顔を出してきた。
立山越しのダイヤモンドブライトを期待したが、日の出は、富山港から上がって来た。
しかし、日の出は何時見ても美しい!!
どうやら、今日も五月晴のようだ!!

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