歩 い た 道
メタセコイア広場より猫洞池を
望む。
芝生は少し芽をふいている。
左、枝垂桜の並木
コースの案内板
一周 6.5KM
時間 2時間
寄り道のスポットも紹介
されている。
左、コナラの道、入りぎわ、門番のような大木でも
あり、この池の主でもあるようだ。
過去、いろいろな歴史を見てきたのであろう。
今日は暖かく、池には太公望たちが腕を競っている。
池を眺めながら、池の北西の角、これより、厚い腐葉土の道に入る。
この道は何時も思うのだが、宮殿の絨毯を歩く様で、ふわふわとして気持がいい。
道端で土鳩が餌をついばんでいる。
近づいても逃げ様としない。
アッシジの聖フランシェスコ教会では、沢山の鳩が神の使いとして、居付いてるが、平和の象徴と
して愛されるのも、このフレンドリーさからうなずける。
やがて、気持の良い足触りも終わり、橋を渡り山道に入る。
絨毯を敷いたような小道
すると、チッ、チッ!と茂みから、鳥の鳴き
声がする。
春が浅く、本鳴きの出来ない鶯のようだ。
暫く、小さいUP,DOWNのつづく、明るい
林を歩く、右手には池の水面が光る。
柵伝いに行くと、視界が開け水辺に出る。
左はユウカリの温室、右手は池の湿地で、
このあたりは、温かくなると水性植物を見る
ことが出き、奥琵琶に居るような雰囲気で
好きなエレヤである。
残念ながら誰が捨てたのかビニールの塵が
浮いており、この風景を汚している。
未来に伝える自然として大事にして行き
たいものだ。
水辺を抜けると、墓地公園に出る。
舗装された道に沿い植えられている雪柳
が白い花を付け始めた。
桜の時期には満開になろう。
墓地公園から左にそれると、蝋梅が真黄に
咲いていた。
これより、アクワタワーの入口までの直線の
並木道は四季を通じて楽しめる。
蝋梅、アジサイ、コブシ、木蓮、
トウカエデ、・・・
この度も木蓮の蕾がもう咲かんばかり、・・・・
左がその道路
アクワタワーの手前で右に入ると献体の塔
がある。
(亡くなって医学の為に献体をされた方々の
祈念の塔)
アクアタワーの入口まで来た、残念ながら今日は平日の為タワーは入れないが、
此方の展望は素晴らしい、一見の価値がある。
パスして光が丘の通りに出て、平和が丘の通りを南下。
駐車場の処で左の林に入る。
左アクアタワー
これから白樫等、樫の並木が左に、右は石楠花の木のつづく
道を下る。
玉砂利の階段を降りると小公園に出る。
今日は誰も居ないようだ。
公園の隅に、真紅の藪椿だけが、かがやいていた。
公園を貫け、暫く行くと叉、ゆるい登りの山道となる。
ここはコースの中で一番高く、左側、瀬戸方面の展望は
疲れを忘れさせてくれる。
展望の山道を貫けると、ユウカリの林に出る。
何処からか、ブーンと音が聞こえ、誰かがチェンソーで
ユウカリの木を切っているようだ、 そういえば、葉の部分が
切り取られている、動物園のコアラの餌にでもするのだろう・・・
・
林を貫けると、平和堂が見える。
春のせいか霞んでいる。
平和堂と梅の花
春分が近いので虹の塔に寄り道していこう。
と言うのは、春分と秋分の正午に、この塔を下から覗くと、虹が降り立つと言う。
左虹の塔
覗いてみたが、未だ早い為か、にぶい色が微かに見えた。
韓国の慶州でも石窟庵があり、石仏の顔に、この様な光が
あると、きいた事がある。
平和堂前まで来ると梅が咲いていた。
五分咲といったところ、週末は盛りとなろう。
平和が丘の道路を横断し、これより楠の並木となる。
緩やかな登りの楠の道が過ぎたところで、左手に東海ネットの白いパラボラアンテナが見える、
真直ぐの道と、右への芝生の遊歩道が広がっている。
真直ぐ進めば、淑徳学院の横を抜け新池町に出る山道コースであるが、今回は、芝生のコース
に進む。
自分にとっては、平和公園の一番好きなエレアである。
何処と無く田舎の雰囲気があり、故郷を思い出す様な、のどかな所である。
春には菜の花が咲き、梅が咲き、桜が咲く、湿地には小動物が動きだす。
秋にはモミジの紅葉が楽しましてくれる。
畦道のような、なだらかな小道が一キロほど続き、新池町の通りに出る。
道路を左へ北に上ると、500M程で
平和公園の三叉路にぶつかる。
道路を横断して、桜の園に入る。
今年は桜の開花が早いと言われるが、
蕾の様子を見ていると、大きな犬
(ゴールデンレトリバー)を連れた女性
から、”もう少しで咲きますね”
と声をかけられ、”そうですね”と話して
いるうち、ふと、足で柔らかいものを踏み
つけた気がした。
その瞬間、”御免!!”
犬の足だった。何時の間にか足元に。
謝ったって、犬には通じない筈なのに、とっさに叫んでいた。
犬は何も無かった様に平然としていた。 驚きである。
恐らく、自分の主人の知人と思って我慢したのだろう。
普通であれば、キャン!となくか、ウォウ!と吠えるか、噛み付かれていただろうに。
犬は主人に対して忠節心が強いという、もし人間だったら、どうだっただろうと、ふと思う。
悠然とした犬の姿に心を打たれた。
最近はペットブームで心無い買主のモラルが問題にされているなかで、この犬と飼主との
関係が如何に素晴らしいか、感じさせられる一幕だった。
帰り際、昨夜のサッカーの憂鬱は何処えやら消えていた。 おわり
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