三河温泉と吉良の里

愛知県幡豆町寺部笠外
07.8.14〜8.15



三河湾・寺部海水浴場  岬は西浦温泉

盆休みで、孫達が帰って来ると言う。 何時も行く鰻屋に予約を入れると、既に満員。

いっそ、遠出をするかと、ネットで探すと、三河湾に面する三河温泉が空いているという。

早速、予約。  孫たちに連絡、現地で落ち合うことになる。 これで孫達には海水浴でもさせ、

大人は日陰でのんびり、くつろぐこととする。


翌日、早昼を済まし、名古屋高速より知多半島道路を経て半田インター下りる。

衣浦海底トンネルを通り247号線を海に沿って走る。 

吉良吉田を抜け西幡豆より海岸線にでて少し走ると、左手の丘に海遊亭が見えた。

三河温泉と言うので旅館が幾つかあるのかと思もいきや、一軒きりで直ぐ分かった。

名古屋より約2時間で到着した。  シーサイドの眺めのよい立地である。


三河温泉 旅館・海遊亭





海遊亭ロビーの大理石のだるま


フロントに行くと、「お連れさんが着かれて海水浴場へ行かれました」と言う。

チェックインまで時間があるので、こちらも荷物を預け海水浴場まで出かけることにする。

海水浴場は海遊亭の筋向いにある。 

こじんまりした海水浴場であるが大勢の人で何処にいるのか見当が付かない。

潮の引いた岩場で息子によく似た麦藁帽のオジさんを発見。

声をかけるとやはり息子だった。  孫達の居場所を聞くと白と鼠色のテントにいると言う。

テントの色で探すと直ぐに見つけた。 孫達に気付かれない様に静かにテントに近づいて行く。

アッ!! お爺ちゃん! と一発で孫に見つかる。

ハゼの子の様な小さな魚を5・6匹獲っていた。 潮の溜りで獲ったと言う。



寺部海水浴場





寺部海水浴場







暑いので、暫く話してお先に引き上げるとする。 子供たちは、もう暫く、いると言う。

宿に戻り、チェックインを済ますと、係りの女性が「子供さんにどうぞ」と花火を沢山呉れた。 

又、二階の広間で大衆演芸をやっていると言うので、暫く観劇を見ることにする。

 「市川おもちゃ一座」の演劇と歌謡舞踊であった。

公演は演劇が終わり、歌謡舞踊が始まっていた。



座長の市川おもちゃ

中に入ると歌謡曲が流れ、子供時代に見た懐かしさが蘇ってくる。

昔のドサ周りは拡声器の雑音が入ったり、音声の効果も良くなかったが、

今は音声も証明も質が良くなり技術が立派なものである。 

暫くすると、前に座っていた小母ちゃんがすっくと立ち上がり「座って下さい」

と席を勧めてくれる。 こちらも、もう出ようかと思っていた矢先、折角のお勧め

断るのも躊躇し、結局、最後まで見ることと相成る。




歌謡舞踊





歌謡舞踊

部屋に戻ってひと休み。 窓が大きく開き三河湾の眺めが素晴らしい。

風呂に入って涼んでいると、孫たちが帰って来た。 

海で5時間もよく疲れないものだ。人間興味を持ってやっていることは疲れも感じないのであろう。

我々には、暑さだけで、とても無理である。 孫達の入浴の後、6時から食事を依頼する。




窓からの眺め正面は梶島

2階の食堂に行くと、名前が書かれて準備が出来ていた。

孫の席は端に2席設けられていて、 下の孫娘が「お爺ちゃんの傍がいい」と

御指名が掛かる。 それではと、孫娘の隣へ席をうつす。

飲み物を頼んで、皆で乾杯!! と言ったところで、

孫娘が突然、「刺身がない」と言う。 見ると、エビフライにハンバーグ、卵焼き、

子供には刺身がないようだ。 と続いて、「蟹もない」と叫ぶ。

隣の席に御指名を頂いた手前もあり、刺身を「はい、どうぞ」と差し出すと、マグロだけ

摘んでいった。 つづいて息子から 「それ、蟹!」と、蟹までも調達する。

しかし、三河湾の魚処、メタボリック症候群の大人には、まだまだ多すぎる。

孫娘は下を向いて盛んに蟹の身を解していたが・・・ 何時の間にか、食事もフルーツとなる。

 隣の孫娘は結局、エビフライとハンバーグは手付けずのまんま。

しかし、皆が三河の海の幸に腹鼓、満足げの様子。

上の孫が 「娯楽室に行こう」と、お誘いが掛かり、下に降りる。

バッちゃんにコインを貰い、夫々ゲーム機へ、孫娘が、これに乗ると言う。

見ると、ハンドルの付いたバーチャルリアリティーのF1レースである。

孫娘は足が届かないので、膝の上に載せハンドルを専ら担当、こちらは手放しでアクセルと

ブレーキを受け持つことになる。 アクセルをおもむろに踏むと、孫娘がもっと早くと言う。

踏み込むと、途端に接触、それでも、もっと踏めと言う。 とうとう前の車に追突!!

又、追突の連続。  バーチャルとは言え、ひやひやもんで心臓にはこたえる。

ハンドルを一緒に持とうと言うと、だめだと仰る。 飛んだオテンバ娘!

孫娘から逃げ、息子とピンポンを始めたが、自信は何処えやらサッパリ芯に当たらない。

暫く打つと少し以前の感じが出てきた。 と思ったら、オテンバ娘が御座った。

自分もやると言う。 こちらはご辞退。 息子と始まり、時々、ラケットにあたると得意満面。

お爺ちゃんもと、言うので上の孫も引き込んでダブルスと成る。

結構、ラケットに当てるので面白いらしく、こちらも汗びっしょり、結構、楽しめるものである。

 やがて係りの人が時間経過を告げに来て、次のお客へバトンタッチ。




朝の幡豆海岸

翌朝、目が覚め、ロビーに降りると、もう番頭さんと思しき小父さんが起きていて挨拶をする。

「お早う御座います」 ロビーの大達磨の由来を訊ねてみると、宿の経営者が達磨信仰で

こちら以外にも浴場と建物の上にも祀っていると言う。

玄関を開けてもらって外に出る。 幡豆の海は日の出前、もう明るくなっていた。




幡豆海岸の日の出





岬は西浦温泉





薄く見えるは沖島





朝日に映える吉良温泉(宮崎)






朝の釣り客





朝日を受けるシャレた民家

旅に出ると何時も朝散歩に出る、この度も海岸をぶらりと歩く、昨日の海水浴場には

中高齢者の人達が出てゴミ拾いを行なっていた。 聞いて見るとボランティアだそうで

町の財政が厳しく、海水浴場にかなり経費をかけているが、皆さん海水浴に来てくれるが

車で来る為、食物など持込が多く地元には、あまり金を落とさないと、こぼしていた。


つづく   NOME