晩秋の御嶽山
04.11.4

昨年は春に開田高原に行ったが、今年は秋になってしまった。
度重なる台風と豪雨で、被害が多く、道路は片側通行や迂回路でじらされた。

先だっても、信州より帰る途中、廻り道と表示があり、前の車が左折するので
その後を、付いて行ったら、行き止まりの工場に入ってしまった。

何と、前の車は工場への納品でった!

こちらは用も無いのに工場へとは・・・・・・  家内と顔を見合わせ苦笑い!!
そう言えば、廻り道の表示に案内図も無かったね????

少し時間はかかったが、木曾温泉より管沢を貫け、下の原へは順調についた。


下の原、平次郎地蔵と石仏群



ここは開田村の霊場で、平次郎を供養して建てられた地蔵菩薩や石仏石碑がある。

彼は1718年の野焼きで火が飛火し、徳川尾張藩の倉本巣山を焼いてしまった時、
失火の責任を一人で背負い投獄され、庄屋や村人を救ったそうな。

寂寥として、何んと無く霊気を感じる。

少し休憩し越で361号線を右に西野の部落を九蔵峠に向かい坂道を上がる。
ここら辺りまで来ると、唐松が黄色に黄葉し、整然と連なっている。

谷側には下の原の部落が紅葉の中に埋まっていた。



下の原部落


やがて御嶽の雄姿が見えてきた!

裾野はすっかり茶色く染められ、紫と群青が入り混じり嶺に繋がっている。

こちらは山が近く、急峻の岩の襞が鮮明にみえ、迫力がある!

見とれていると、雲が湧き、変化をしながら音もなく、うつろう。

その度に山は姿をダイナミックに変えていく。


左肩が剣が峰 中の尖った所が摩利支天山



御嶽山裾野の広大な紅葉



何時まで見ていても飽きない山の姿に引かれながら、次ぎへと進む。

池の沢を通り、把の沢で右折し、暫らく走ると、開田村の観光案内所があり
そこを右に廻ると、直ぐに蕎麦道楽体験道場があり車を止める。




蕎麦道場は秋の早い陽の傾きに陰り、逆に山の紅葉を際立たせている。





その前のブルーベリーの真赤な葉っぱが、一際、鮮やかにかがやく!!




蕎麦道場前の真紅のブルーベリーファームと御嶽山




木曾馬の里


ベリーファームをすぎ、牧場に出ると、木曾馬が冬を控え衣替えをしたのか、
艶やかな毛並みを、夕日に輝かせ、草を食んでいる。

白樺の並木、その背景の豊かな彩りの山々!! 錦秋の絵巻物が繰り広がれる!!

乗馬センターまでぶらぶらと・・・散策。


帰りは柳又よりの御嶽の眺めを期待したが山は雲に覆われていた。
しょうがない、 帰るとするか。



渓谷の残照


行き来た道をまっしぐら、渓谷の紅葉が早い日暮れの残照にはえていた。

柳又よりの御嶽は見れなかったが、代わりに、20号線の帰り道に駒ケ岳の連峰が
向えて呉れて、今日も、暮れようとしている。


木曽駒の連峰

処で、この度の台風で、高知室戸で心身の機能回復のセラピー用にと訓練していた
イルカが逃げ出し、150キロ離れた和歌山県串本に現われ、地もとの人々を

楽しませていたがこの度、おとなしく穏やかに高知へ帰って行った。

やはり人間へのセラピーをするだけに人懐こく、
余ほど愛情深く育てられたのであろう。

近頃は悪いニュースばかりで、このイルカに、なごまされた人々は
少なからず、いたのではなかろうか?

しかし、未だ地震や台風で被害を受け、困難な生活を続けている人々がいる
現状に、一日も早く復帰されることを祈りたい。

終わり

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