05年・6月マンスリーチャートレビュー

集計期間:5月23日〜6月19日
順位 タイトル アーティスト 発売日 売上 好度
1− ラヴ・パレード ORANGE RANGE 05/5/25 38.2
2− お願い!セニョリータ ORANGE RANGE 05/6/8 31.0
3− ビロードの闇 kinki kids 05/6/15 26.1
4− Dreamland BENNIE K 05/6/8 17.0
5− Metamorphoze Gackt 05/5/25 14.3
6↑ 恋におちたら Crystal Kay 05/5/18 14.2
7↓ ここにしか咲かない花 コブクロ 05/5/11 13.7
8→ B-DASH(『トンガリキッズT』) トンガリキッズ 04/3/16 13.4
9− 初花凛々 SINGER SONGER 05/5/25 11.8
10↓ SMILY/ビー玉 大塚 愛 05/5/11 9.6

1位はORANGE RANGE。

映画「電車男」の主題歌にして、初動20万という数字は確かに高いものとは言えないだろう・・・
ロングヒットというわけにもいかず、累計でも45万程度に収まりそうである・・・
しかし、
それでも現時点(8/3時点)で、未だに今年のチャートの5にランクインしてしまっているのだ。
言わずもがな、オリコンの集計期間は11月末迄。これからGLAY×EXILE、B'zのOCEAN、そして秋に出る宇多田の新曲に抜かれると仮定しても、トップ10には確実に入るだろう。 そう考えると、この数字は「不発」などという言葉には程遠い、充分に大きな数字と思えてくる。(今年はその下の30万枚、20万枚程度の「ヒット曲」が占めるチャートのレベルこそ去年を大きく越え、チャート全体の底上げも期待できるが、40万枚以上レベルのいわゆる「大ヒット曲」の曲数となると、結局去年と同程度のレベルになりそうだ....)
で楽曲の方なんだけど・・・・ これがイイ。 「花」のように小奇麗にオーケストラを導入するわけでもなく、ひたすらギターロックで重厚なバラードを作り上げている辺りが気に入りました。何よりOASIS、OCEAN COLOR SCENE辺りを思い出させるギターの音質が、見事にツボにハマッてしまいましたよ...
彼らの曲の中では一番好きですね。



2位もORANGE RANGE・・・・_| ̄|〇

お〜お・・・
遂に自分の曲までパクリ出しました!! さっすがぁ!!

ってなわけで軽く初動24万ですね。累計は伸びず、最終的にはラヴ・パレードに及ばなさそうですが、この曲にもベスト10入りをする可能性が大きくあります。とりあえずは目先にある、現在42.6万枚を売っているトラジ・ハイジを抜くことができるかがその大きな分かれ目となりそうです。 この後、これ以上に強力なタイアップであろういま会いドラマの主題歌「キズナ」が控えているわけで、彼らが年間トップ10のうち4曲を独占するという悪夢を見させられる可能性も、まだ残っているので目が離せませんな。同じアーティストがここまでチャートを席巻するのは、01年の浜崎以来か!?(02年の宇多田も相当凄かったが)
あ、更にSMAPの「BANG!BANG!バカンス」にも10位入りの可能性があることを付言しておくべきですね。 
こうやって実況しながら年間チャートの推移を見ていると、チャートにのめりこんでしまいます(^^;)

それにしても、なんで売れるんでしょうか。 去年の「ロコローション」に更に黄色い声を付け足したようなアレンジがされているだけで、はっきり言って殆ど何も変わっていないじゃないか。 一度ならず二度までも・・・もはや呆れを通り越して感心します。



3位はkinki kids!

超・初動型。 初動26万枚→累計32万枚という凄い推移を見せてくれました。
Anniversaryは普通に売れ続けたのに、どうしてこうなってしまったのでしょうか。この悪い流れを、次曲も引き継いでしまいそうな気がします。 
曲のほうは今までにあるようでなかった感じで、普通に良いですね。 うん、聴くからにフラワーだった「心に夢を 君には愛を」以来、彼らのシングル曲にハズレはありません。



4位はBENNIE K!

いやぁ売れるとは思ってましたが、まぁかなり売れてくれましたね。想定内です。
音楽的には、やはり中盤ヒップホップ一色になるのがどうにも苦手。 それから、何だか声ネタが多いのも苦手。



5位はGackt!

ガンダムの主題歌は、タイアップを受けることでそのアーティストの曲の質も良いものとなり、そしてその強大なタイアップの力を受けて売れる・・・という良循環が起きていると個人的には思っていたのだが、この曲は.....
Gacktのシングル曲の平均レベルを超えているとは、どうしても思えない。 サビがやけにガンダムの世界観を意識している感じで、かなり聴き苦しい感じがしてしまいます。これなら「BLACK STONE」の方がずっと良かったなぁ....
とはいえこの累計15万枚超えという数字は、01年12月の初代「12月のLove song」以来なんですね。 01年に彼が出したシングル曲はどれも良かった。 なつかしーなぁ・・・



6位はCrystal Kay

全体的にゆったりした曲ですが、先月に比べてかなり気に入ってきました。

ここからは先月からの息の長いヒット作が続きます。どれも30万枚前後を売り上げており、今年のチャートのレベルを上げてくれる曲になりそうです。



7位はコブクロ!

それはもう、歌唱力の問われる歌ですわぁ。まさに熱唱。Mステのパフォーマンスでランキングが上がった理由もよく分かります。



8位はB-DASH!!

そりゃあ、ネタとしては面白い。でも、すぐに飽きる。なんで、ロングヒットしているんだろう。


 
9位はSINGER SONGER!

曲全体を取り巻く開放感が余りに気持ちよく、その後COCCOが歌っているということを知って驚かされた。
ハローハローハローハロー のサビも良いですが、Aメロはもっと好きです。今月のイチオシ



10位は大塚愛。

何だかんだで、この曲も初動の3倍近くを売るロングヒットとなりましたね。 「さくらんぼ」以来、アルバム曲においてもアップテンポの曲の出来に何かと問題の多かった彼女だが(happy daysは論外)、「SMILY」はあれ以来の良曲と言ってよいのでは。 Bメロはこれまでの彼女の曲とかなり被るところがありますが、Aメロとサビは今までになかったようなモノで良いですね。



というわけで、久々にレベルの高かった今月のチャート。来月はちょっと失速しますかね。