そしてご存知の通り、ミリオンヒットが年間を通じて4作。J-POPの音楽バブルが弾けた年。と同時に、ロックのバブルも弾けてしまったようである。しかし浜崎あゆみが入っているのに、どうしてELTが入ってないんだ、というのはやめて。 ELTの「fragile」はベースの音が全く聴こえないのが気になってしまいました。 だからと言って浜崎の「NEVER
EVER」は文句無しにロックだとしても、「evolution」「UNITE!」がロックなのか、というのは疑問ですが、これも時代・・・。 実際この2曲を抜いてしまうとベスト50にロックが12曲のみ、と実に悲惨な状態になってしまいます。
B'zの2曲が11位、27位と高順位をマーク。両方とも実にとっつき易く良い曲で、売れたのにも深く頷けます。 10年間良い売上を挙げ続けていたにもかかわらず、ミスチルやGLAYやラルクに阻まれてロックシーンの年間トップには立てなかったB'zですが、この年ようやくトップに立ったと言えそうです。
ZONEの良作が21位にまで上がってきた。純粋な感じのメンバーが良い印象を受けるせいか(ボーカル可愛すぎ)、前年の誰かさんとは違って一発屋にならずによかったっすね。 そしてこの年のロックシーンのブレイク筆頭は、何と言ってもBUMP
OF CHICKEN。きましたねぇ。藤原氏の書く濃くストーリー性の感じさせる新感覚な歌詞が、凡百のロックバンドとの格の違いを見せつけていました。 演奏力だけをとってしまうと、まだまだ平凡なものなんですが。 この頃の彼らは「日本ロックバンドの次世を担う存在」、だとか言われて期待されまくってましたが、2002年以降、活動があれ程スローペースになってしまうとは誰が思っただろう.... そしてインティーズシーンのロックアーティスト、というものが注目され出したのもこの年からではないでしょうか。 そのインディーズシーンが最も輝くのは、次の2002年となるのですが。
GLAYは没落の年、か。各シングルのパワーが前年に比べ落ちている、というのは誰もが認めるところでしょうか.... 一方ミスチルはこの年、ベストによって反撃の狼煙を上げました。このバンドの中でもトップクラスの爽やかさを誇る名曲、「Youthful
days」は、この次の年にもランクインしています。
以外にも、TOKIOはこのシングルが年間チャートでは過去最高。45位にはヤイコのポップスロックが滑り込みました。
というわけで、この年も目を覆いたくなるほどまで、チャートの上位に占めるロックの割合は低下しているわけではなかった。
そう、真の悪夢は来年に到来するのである。
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