B'zアルバム感想

説明不要。日本が誇る正統派ハードロックバンド。
アルバムは実験作的なモノも多く、ファンにとっても全作を気に入るのは難しいことだと思うが、
コンスタントに良いと思えるものを作ってくれるのは流石。




1.今夜月の見える丘に
2.Juice
3.Raging river
4.seventh heaven
5.RING
          /13曲
ELEVEN 66
2000年 11thアルバム
前作の「brotherhood」程でないにせよ、これも純度100%に限りなく近いハードロック・アルバムとなった。彼らのどのアルバムにもある通り、本作もインストからなだれ込む2曲目のseventh heavenは勢い溢れる疾走チューンだ。 その流れを引き継ぐ信じるくらいいいだろうも、ソリッドなイントロからのリフが、楽曲を見事に固めている佳曲といえるだろう。

個人的にギターを弾くようになってどんどん気に入っている曲が、シングル曲の
RING。家のアンプを大音量にして弾いていると、やたらイントロの和製リフが格好良く思えてきます。 同じくシングル曲:Juiceもひたすら熱く、熱く展開してゆく名疾走曲。そしてトリをとるのは、個人的にも「ALONE」「Calling」に次ぐB'z最高レベルの名バラード:今夜月の見える丘にである。 にしても驚いたには、ギターソロがシングルverより数倍も魅力あるものになっている..... ということでした。 ぶっちゃけシングルverは、松本さんの長所でもあり短所である(と個人的には思う)、あまりにも緩急をつけすぎたギターソロになっている感があって、ここの変化はとても嬉しい。かなりポイントが上がりましたね。
しかし残るMayは・・・・ どうしても温い感の否めない凡曲かな。

アルバム中には他にも、後の「Sanctuary」と並ぶ名ハードロック・バラードである
Raging River、勢い第一で押しまくってくる攻撃的なTOKYO DEVILといった良い曲も収録されているが、中盤の2曲と終盤の3曲がどうもいまいち。
ミクスチャーという新ジャンルを開拓してきた煌めく人コブシヲニギレは聴き所があるのだが、それ以外は稲葉の巻き舌ボーカルが完全に食傷気味状態になっていることもあり、全く魅力を感じなかった。総収録時間もかなり長いものとなっているし、もう数曲削れなかったものか....