GAMMA RAYアルバム感想

カイ・ハンセンがHELLOWEENを脱退して、ラルフ・シーバーズをボーカルに迎えてデビューしたメロスピバンド。
ラルフが脱退した4th以降は、まさにカイのカイによるカイのためのメロスピバンドとなったが、よりキャッチーさが増したという感もある。 「GAMMA RAYは既にHELLOWEENを超えている」という意見があるのも、なるほど納得だ。




1.The Silence
2.Lust for peace
3.Heaven can wait
4.Heading for tomorrow
5.Money
          /9曲
HEADING FOR TOMORROW 92
1990年 1stアルバム
疾走曲、大曲、バラード、そしてヘンな曲までもが全てアルバムに散りばめられた、メロスピの間違いなき名盤。ハロウィンを脱退したカイだったが、ラルフという新しいパートナーと組んで、自分の持っている実力をまたしても完全なまでに引き出している。

とにもかくにも、冒頭の2曲がいきなりバンドを代表する大名曲なのである。
Lust for peace
Heaven can wait

この2曲は、とにかくメロディック・スピードメタルの正統派中の正統派的な疾走曲で、ここまで王道に徹してくれるともうそれだけで嬉しくなってしまう。前者は、長いながらも起伏があって飽きさせないギターソロがとても良いし、後者は「どこまで高くなるの??」と思わせる、サビ前のラルフのシャウトなどが最高だ。J-POPにあっても通用しそうなキャッチーさを持ち合わせているあたりも、カイの作る楽曲の凄いところ。
4曲目は略だが、5曲目には
Moneyという、OBAKAソングが存在する。カイとラルフの、ハイテンションすぎるだろって感じの掛け合いに終始笑えます。オススメ。
そして6曲目のThe Silenceは、まさにこのバンドのナンバー1バラード!! 6分半という長さを全く感じさせない、素晴らしいメロディが連続する曲展開が最高。上の2曲と、Man on a Mission辺りと横一線の魅力を感じる傑作!! オススメ。
その後も行進曲っぽさがツボにハマるHold your ground、気を抜いて聴けるFree Timeなどの良曲が続き、終盤の9曲目に来るのは大作:
Heading for tomorrow... 「第二のKeeper of the seven keys」を目指したのかは分からないが、とりあえずはその気合の入り方が伝わってくる楽曲。 ほとんど飽きさせない、充分に良い曲と言えると思います。

ホント全編を通しても減点対象が見つからないし、どっからどう見ても名盤。ききやすーい