浜崎あゆみアルバム感想 説明不要、かれこれトップの座に立ってから6年が経つ、日本の歌姫。 とんとん拍子に人気を得て、ブレイク頃の曲は素晴らしいものばかりであった。 その後も変に冒険をしなかったことが吉と出たのか、今でもその人気は不動のまま安定。 |
1.A Song for ×× 2.Present 3.Trust 4.FRIEND 5.FRIEND2 /15曲 |
A Song for ×× | 82 |
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1999年 | 1stアルバム | |||
とにかく浜崎がかつて持っていた「歌の心」が、今の彼女を見ていると痛くなってくるくらいに響くアルバム。 ベスト盤に収録され、改めて話題になった浜崎屈指の名曲、A song for ××に始まるこのアルバムの前半は、共感できる優しい歌詞とメロディーの融合した、考えなしに良いと思える曲が多くて最高だ。 この純真な声が好きでたまらなかったのに、「A BEST」ではA song for、trust、depend on youらが何故かヘンな声で再録されてしまい、かなり失望させられましたが.... もちろん、中盤似たような曲ばかりで飽きさせられたり、あまりに間奏に工夫がない・・・ということも指摘しておかねばなるまい。ここまでイントロを再利用しまくり、曲構成が同じだといくらなんでも飽きてしまう。 だが、それでもサビのメロディの良さはどの曲にも共通しており、「Hana」「from your letter」なんかも良い曲だと感じさせられた。 彼女の声はまるで天使のようだ。いや、実際、当時の彼女は天使そのものだった! 最後のPresentという曲は、今となっては絶対に作れない曲なのであろう。歌詞は載っていないが、この曲を聴いていれば自然に覚えてしまう。 そんな温かい歌詞、温かい楽曲。 とにかく、聴いていて心の温かくなるアルバムなのである。 |
1.Who... 2.Fly high 3.LOVE〜refrain〜 4.too late 5.TO BE /14曲 |
LOVEppears | 88 |
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1999年 | 2ndアルバム | |||
今回、これを書くにあたってこのアルバムの曲目を再確認してみたのだが、改めて驚かされた。 本当にシングル曲が多すぎるのである.... その数、なんと10曲。 まず最初の感想は、浜崎のシングルを全部集めていた者が、このアルバムの購入時にどういった心境になったことか、などということでしたが・・・・やはり収録曲の良さとして冷静に評価した場合、単純にこの作品が彼女の最高傑作になると言って間違いないでしょう。 トランスのインストから繋がる、冒頭のFly highは文句無しのかっこよさ。 続くAnd then、immature、P.S2といった数少ないアルバム曲は、完全にシングル曲に溶け込んでおり、もはや「どれ聴いても変わんねーぞ!」といった感じで食傷気味。 だが、裏を返せばこれらの曲もシングルカットできるレベルにあるということ。 また、個人的には浜崎随一の大傑曲だと思っている「LOVE〜Destiny〜」は、本作ではLOVE〜reflain〜とremixされて収録。原曲の温かさが無くなってしまったのは残念だが、この冷たい空気のある曲風も悪くない。 ただ出会えたことで・・・ しかしこのアルバムにおいて、最高とも言える名曲はそしてラストWho...であろう。 優しい感じの浜崎のヴォーカルと、サビの素晴らしいメロディには文句のつけようがない。 浜崎をAVEXの今後を担うアーティストにするために、社運を懸けて取り組まれたアルバムのことだけはある。 |
1.SURREAL 2.SEASONS 3.Key 4.teddy bear 5.AUDIENCE /11曲 |
Duty | 75 |
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2000年 | 3rdアルバム | |||
ジャケットからも彼女がどこか病んでいるところが伝わってくるが、内容もそれ相応に「諸行無常、盛者必衰」といった内容で統一され、皮肉なことに彼女のアルバムの中で断トツにコンセプトのしっかりした一枚となった。 2000年という人気絶頂時にこのようなアルバムを排出したという事実が、音楽を「評論」したがるリスナーにとっては実に興味深い。 しかしながら余りにもコンセプト相応の曲が前半に集中してしまい、ちょっとマンネリを感じる感も無くはない。 2、4、5曲目の曲などかなり似ており、何度も聴いた今でも、しばしサビが混同してしまうことがある。 ただ後半の展開は楽曲の質が総じて高く、文句のつけどころがない。 特にSURREALの歌メロの多さといったら、Aメロ→Bメロ→サビといった構成ががほとんどの彼女の曲において珍しいもので、美味しいサビがくるまでじらしまくる曲構成がとても良い。137万枚を売った構成、歌詞、曲、どれを取っても名曲としかいいようのない SEASONS もさることながら、teddy bearやKeyなどもセンスありすぎ。 こういった悲哀の滲み出てくるような曲、今の浜崎の楽曲制作陣は作れないのでしょうか。 Keyの浜崎の消え入りそうなシャウト→間奏の流れなど、まさにこのアルバムを締めくくるにふさわしいもので、なかなか感動させられます。 あ・・・ そういえば、この後に(余計にも)もう1曲あるんですよね・・・。 あ〜あ・・・・ |