JUDY&MARYアルバム感想 女性のボーカルのロックバンドとして、90年代最高の地位を獲得しているバンド。2001年解散。 YUKIはアドリブを交えながら、バッキングのギターはかき鳴らすようにして色々な曲が歌われ、 ロックの楽しさ、バンドの楽しさが曲いっぱいで表現されたバンド。Over Drive〜散歩道までのシングル曲は、 文句なしに全曲名曲といえる素晴らしさ。 アルバムの方はというと・・・ |
1.Over Drive 2.KYOTO 3.ドキドキ 4.ステレオ全開 5.Miracle night diving /11曲 |
MIRACLE DIVING | 64 |
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1995年 | 3rdアルバム | |||
Over Driveによるブレイク後の一枚。93万枚というなかなかの売上を挙げ、この数字からも一般的な評価の高さが読み取れる。 1曲目Miracle night divingでは、まだまだノイジー過ぎない程の4人のグルーヴが味わえる、なかなかの一品。 そして2曲目・・・・ Over Drive!! いつ聴いても、胸躍る疾走感がたまらない名曲である。にして、この後のジュディマリの全てのシングルのベーシックとなっている代表曲。 このアルバムは、他の彼らのアルバムに比べて明らかにノイジーな部分が押さえられていて、幻想的な感覚に陥る曲の多いアルバムとなっている。3曲目KYOTOはそんな佳曲だし、Little miss highway、あなたは生きている、帰れない2人もそういった感じの曲で悪くない。 シングル曲ドキドキは勿論、ステレオ全開といったOver Driveの流れを継ぐ曲ももちろん良い。 この後のジュディマリのアルバム曲が、どんどんアイディア至上主義のヘンな曲で占められてゆくだけに、このアルバムには正統派ほポップスがとても多く収録されていて、初聴時には驚かされた。 しかし、個人的には殆どのアルバム曲が「悪くない」とか「なかなか」といったコメントに留まってしまい、それ以上の魅力を感じることができないのが惜しい。後半には全く好きになれない曲もいくつか入っており、結局ベスト(2枚組みの方)に収録された曲が頭一つ出ているという印象。 しかし全体の構成や、疾走曲、ミドルテンポ曲、スローテンポ曲のバランスに難はなく、質は高いと思いますよ。かなり。 |
1.そばかす 2.くじら12号 3.クラシック 4.the great escape 5.ラブリーベイベー /10曲 |
THE POWER SOURCE | 88 |
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1997年 | 4thアルバム | |||
なんと216万枚を売上げたJAM絶頂期のアルバム。当時はまだまだCDアルバムバブルの真っ最中だったとはいえ、この年で200万枚を超えたのはGLAY、ミスチル、globeのたった4組だけであった。 収録時間39分、全10曲というコンパクト振りが逆に新鮮で、この「詰め込まれ」感が最高。実際、疾走、ノイジー、スローテンポ、更にはサイケデリック・・・と、ジュディマリの曲にある全ての要素が詰め込まれているのは圧巻。 左の表を見ると、「なんだ、結局シングル曲が他を圧倒しとるんやん!」などと思う人もいるでしょうが、こればかりは仕方ないです。あれ程キャッチーで知らない人のいないような楽曲なのだから、もはや「別格」と扱うべきです。アルバム曲も良作だらけ! 1曲目Birthday songはポップな疾走曲・・・・という訳ではなく、サイケデリックな中に疾走感を感じられるような曲。YUKIの歌唱力が素晴らしく、曲の出来も良いために、肩透かしを喰らったような感覚もないです。 そして2曲目がお待ちかね、ジュディマリ節が暴れまわる悶絶ギターロック;ラブリーベイベー。 実際シングルカットされましたが、先行シングルで出されていてもおかしくないようなクオリティ。Love Peace!! そこから3曲目のそばかすに繋がるわけで、このアルバムの前半は勢いに満ちていて最高ですね。 序盤にこれだけトバすアルバム、邦楽じゃあ・・・・・・・・・・・・・・ B'zの「BROTHERHOOD」くらいですかね。でもこちらの方が良い曲が多いと思う。 ネックなのは中盤で、ここには実〜にスローテンポなKISSの温度、Pinky loves himといった2曲が収録されており、個人的にはこれが凄く苦手.... 1曲だけならまだ良いのですが、流石に2曲あるときついです。 しかしシングル曲を経て展開される終盤は、疾走感と元気の嵐。ラストのThe great escapeは、ジュディマリのアルバム曲屈指の名曲。アルバムの締めくくり方の、一つの手本ともなりそうな見事な終わり方とも言いたいですね。盛り上がっての終わり方。 大体が名曲ながら、やはり中盤が弱いかな・・・という印象を受けるアルバム。このアルバムを再生する時には、3曲目→7曲目と飛ばす癖までついてしまったし....(^ ^;) |
1.LOVER SOUL 2.散歩道 3.ジーザス!ジーザス! 4.ミュージックファイター 5.BATHROOM /11曲 |
POP LIFE | 73 |
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1998年 | 5thアルバム | |||
こりゃまた激しくやったもんだ。 初めに言っておくが、これは実に聴く人を選ぶアルバムである。シングル曲のジュディマリのイメージとなっているであろう、「ノイジーなバッキング・ギターにキャッチーな楽曲」ではなく、もはやノイジーなギターが前面に出すぎて曲自体を喰いまくっている楽曲が、かなりの数を占めているアルバムなのだから。 エレキギターの様々な表現方法を知らない者からすれば、「論外」との評価もされそうな一枚だ。 そういったノイジーな曲が、このアルバムには5曲ほど収録されているが、個人的には気に入った曲と気に入らない曲があるかな・・・という感じ。 1曲目のヘンなインストと共に幕を開けるミュージックファイターには、やはり初聴時に受けた唖然とした感覚が忘れられない。作曲者のTAKUYAという人は、ドラッグでもやっているのではあるまいか.... これは有無を言わさずの疾走感があり、文句をつけることすら忘れてしまう。 この曲ほど爆発してはいず、従来のジュディマリの王道っぷりも感じさせるジーザス・ジーザスも文句なしのよさ。 ステキなうたはイントロは苦手だが、サビでは美メロが展開されてて悪くない。 しかし、個人的にどうしても受け付けないのがランチ イン サバンナとナチュラル ビュウティ98である。特に前者は完全にグダグダな曲展開で、全く良い点を見つけられなかった。 対しバラードサイドのイロドリノセカイ、グッバイといった曲はどれも安心して聴け、良い。でもこれら、ちょっと雰囲気がLOVER SOULに被っているような・・・ そんなことを思ってしまうのも、トリのLOVER SOULが素晴らしすぎるからである。 この構成といい、TAKUYAのメランコリックで美しいギターといい、YUKIの素晴らしい歌唱っぷりといい、あんたらは俺をどこまで泣かす気ですか。 「味の出る曲」とよく言われる一曲ではあるが、まさかこれ程好きになってしまうとは思っていなかった。 最後のTAKUYAのギターソロまで、何もかもが完璧だと思う。 散歩道といい、この時期のジュディマリのシングルのクオリティは余りにも凄過ぎるなぁ。 これらの曲やBATHROOMといったジュディマリ王道の曲が、このアルバムの楽曲がノイジーな曲とバラードに分離してしまいそうなところを、なんとか繋いでるといった印象。 |