JOURNEYアルバム感想 プログレハードながらどの曲にも温かみがあって、80年代前半の世界音楽界を代表したバンド;JOURNEY。 それから20年以上が経った今、有名曲が次々と日本でタイアップを受けるようになり、 その知名度は再上昇している感がある。信じがたいほど高水準なロック史に残るバンド。 |
1.Wheel in the sky 2.Lights 3.Patiently 4.Somethin' to hide 5.La Do Da /10曲 |
INFINITY | 82 |
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1978年 | 4thアルバム | |||
200万枚を売り、JOURNEYが一段階目のブレイクを果たしたアルバム。後の作品で感じるプログレッシヴ感じはほとんどせず、とにかく温かみに溢れた楽曲。 そんな訳でバラードばかりのアルバムだが、その中で個人的に一つ飛びぬけていると感じさせられたのは、ベストに収録された Lights Wheel in the sky と Patiently の3曲。 全編そうなのですが、特にWheel in the skyのスティーブ・ペリーの突き抜けるような歌唱に感動の嵐。 アメリカ田舎の朝を想像させてくれるようなLightsも素敵、レコードのA面を締めくくるPatientlyも、ジャーニーの名バラードの一つとされています。 勿論「ESCAPE」と「FRONTIERS」で世界を席巻した、無限の広がりを感じる的ハードロック・サウンドも、「Somethin' to hide」や「La Do Da」で味わえ、こちらもオススメ。 流石に最後の4曲がほとんどバラードなのはどうかと思うとか、批判点の無いことはない一枚ではあるが、批判することがおこがましく感じてしまうほど、優しさに満ちたロックアルバムである。 それにやっぱり27年前の音とは思えない..... プログレハードってのは当時にすれば本当に革新的な音楽ジャンルだったんでしょうね。 |
1.Don't stop believin' 2.Open Arms 3.Escape 4.Stone in love 5.Lay it down /10曲 |
ESCAPE | 97 |
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1981年 | 7thアルバム | |||
1050万枚を売り、JOURNEYの名をロック史に刻み込んだ超名盤。 どの洋楽感想サイトを回っても「素晴らしい」「25年前にこんな名作が・・・」などと褒められまくっており、今更私が語る必要すらないような気がするが・・・ 自分が知る曲で10本の指に入りそうな曲も収録されており、やはり語らずにはいられないです。 さて、このアルバムにはつい最近日本でタイアップを受けた楽曲が、2曲収録されている。 日産エルグランドのCMで使われているDon't stop believin'、映画「海猿」のテーマとなったOpen Armsである。 この2曲の素晴らしさには、最早言葉のつけようもない。 特にバラードなのに果てしなく爽やかなDon't stop believin'に受けた衝撃は凄かった。エルグランドのCMで電撃を受け、CM中に画面の左下に「♪JOURNEY」の文字が表示された瞬間、私はこの曲が収録されているアルバムを購入しようと決断させられた。 マライア・キャリーがカヴァーした「Open Arms」も言わずもがな、絶品。 そんな訳でこの2曲があるために、普通のアルバムなら充分看板になりそうな名曲の数々が埋もれさせられている感があり、それは残念。 とはいえ世紀に残る名盤なのだから、そのくらいの曲の層の厚さはあって当然なのかもしれない。 gtのニール・ショーンが弾き倒す曲はどれも良く、Stone in love、Keep on runnin'、Escape、Lay it down、Dead or alive、Mother,Fatherなど、JOURNEYらしい宇宙的な広がりを感じさせる素晴らしいギターの音質も相俟って、どれも魅力に溢れています。 もちろんOpen Arms以外のしっとり系バラードも良作揃いで、ベスト盤収録のWho's crying now、そしてStill they rideもいいっす。って全曲挙げてしまった(^ ^;) ハードロック・ファンにもバラード・ファンにも薦められる一枚。その上古さも感じないとなれば、もう文句のつけようがない。 |