1.NEO UNIVERSE
2.STAY AWAY
3.finale
4.THE NEPENTHES
5.LOVE FLIES
          /11曲
REAL 69
2000年 8thアルバム

まずこのアルバムの前半を聴いて感心するのは、ここに来て、ラルクがまた新しいジャンルを開拓してきていること。yukihiro構想のインダストリアルなナンバーが続き、特にTHE NEPENTHESは印象に残りまくる。緊張感を持ったまま突入するサビが兎に角カッコイイ! ラルクファン必聴の1曲といえるだろう。

収録されたシングル曲の
NEO UNIVERSESTAY AWAYは、自分の音楽生活のうえでの最高峰に位置する超名曲。My best japanese song 50の方でも語りまくったので、もう多くは語るまい....
NEO UNIVERSEと両A面となった
finaleも収録されており、こちらもラルクのダークな世界観を存分に味わえる逸品。どこまでも高音で攻めてくるhydeのヴォーカルの力量感心してしまう。 LOVE FLIESは売り上げといい評判といい、ラルク一微妙な位置に終始している曲という感があるが、こちらのサビも何度も聴いているとハマってくる魅力があります。

しかしながらアルバム曲7曲のうち、シングル曲にあるような聴きやすい曲調を持つ曲が1曲も無いというのは、流石にどうだろう...
うち2曲は先に挙げたようなインダストリアルなナンバー、
braveryはそれらと対極に位置する、あからさまに明るすぎるヘンテコナンバー、route666はこれまたあからさまにヘヴィメタルなナンバー、ラストはTrue収録のDearest loveを更に壮大にしたかのようなバラードである。これらは部分部分でまだ魅力を感じる楽曲ではあるのだが、残り2曲は残念ながら殆ど印象に残りませんでした。
なんだか次世代的・四次元的、と表現したくなるアルバム。これまたラルク初心者には薦められません.....
L'Arc〜en〜Cielアルバム感想

邦楽界が誇るべき、素晴らしいロックバンドの一つ。
決して聴き飽きない、様々な音楽性を持つシングル曲の数々には、何度も何度も感動させられてしまっている。
アルバムにも実に色々な曲が収録されているのだが、その分まとまりがないだとか、
シングル曲との格差が出てしまっているだとかいう批判も.... 




1.瞳の住人
2.READY STEADY GO
3.Feeling fine
4.Spirit dreams inside
5.REVELATION
          /10曲
SMILE 61
2004年 9thアルバム
このアルバムの発売を期待して、初めてその記事を読んだときに、まず「アレッ」と思った記憶がある。3年半振りのアルバムにも関わらず、総収録曲数が10曲、たったの44分だったという点でだ。
あまりメンバーの力が入っていない作品なのでは・・・そんな不安をもって聴いた一枚だったが、結果的に言うとそれが的中してしまった感じだ。
実際このアルバム、メンバー活動再開に向けての肩慣らし用に作ったかのような、いまいち力が入っていないアルバムだったと思う。hydeの詩なども、やや手抜きの感があって全体的にいまいちキレがないし。。大作志向の曲も一つくらいはほしかったところ。

エレキのガリガリとした音色が印象的な
接吻Lover Boyは一般ウケには程遠い楽曲だし、7曲目の永遠は個人的にラルク最悪の駄曲の一つ.... 中盤のTime goes onComing Closerは、ポップさや転調のカッコよさなどが感じられて悪くはないんだけど、個人的にはREVELATIONのが、型破りしてて好きかも。
それにしてもアルバム曲の中で文句無しで「好き」と言える楽曲は、3・3・7拍子を導入した
Feeling fineだけだったかな。。

但し、活動再開後の2シングルの出来は本当に素晴らしかった。年間18位という大ヒットで、見事に復活をアピールした
READY STEADY GOは勿論、瞳の住人なんて00年代のJ-POP史に名を残しうる超名曲だと思うのだが... ラルク独特の美学が、こんなに聴き易い形になって表現された楽曲は後にも先にもコレだけである。 個人的にはラルク全体でも4番目に好きな曲。