ポルノグラフィティ
メンバーたちが東京に出てきてナメられないよう、なんとなく「ポルノ」という名前を入れたことに始まる、ポルノグラフィティ。
「ミュージックアワー」「サウダージ」「サボテン」「アゲハ蝶」といったキャッチーなメロディラインの曲連発で、一度は日本音楽界のトップクラスに立った彼らだったが、最近はなかなかそんな楽曲も生み出せなくなってきている。個人的にも、またあのカラオケで盛り上がる名曲の数々を生み出していってもらいたいものとは思う。
曲名 売上万枚 評点 レビュー
アポロ 41.7 デビュー曲から結構印象に残る歌詞。歌の中でアポロアポロ言ってたのは、当時小学生の僕にも印象的でした。ただ、アポロ言い過ぎな気もしなくはないが・・・
ヒトリノ夜 24.3 「Driver’s high」に続くGTO主題歌の名曲。最初から最後まで突っ走る疾走感がたまらねぇ。しかし、何故かこの曲ではそれ程ブレイクせず。その理由は一つ・・・ この曲のリリースされた週のレベルが超絶なものだったということである。
なんとこの週、サザンのTSUNAMI、当時絶頂期のモー娘。の恋のダンスサイト、そしてまたまた絶頂期だった椎名林檎の2発同時シングル、更に鈴木あみ、それからラルクの「NEO UNIVERSE」の2週目が組み合わさった週で、10万枚売っても10位に入れなかったという、それはそれは今では考えられないレベルの高さの週であった。というわけで、この曲も初登場14位。残念
ミュージック・アワー 46.1 9+ まさしく、ビーチで聴きたい曲。歌詞も面白く、カラオケでも今でも根強く歌われ続けている。微妙に未来な感じを出しつつ、そこにポップな歌詞を載せたというか・・ 本当に上手い曲です。ラストのフェイクまで完璧だと思うのだが、、、
やはりB’Zなどを聴くと、ミーハーっぽいって気もする(^_^;
サウダージ 98.2 言わずもがな、名曲。しかしまあ、大体の人は聴きすぎて飽きてしまったと思うのだが... 何を言いたいのか微妙に良く分からなかったりする歌詞は、案外ウザがる人もいるかも知れん。とりあえず、寂しい・・大丈夫 ・・・寂しいの部分はカラオケで歌ってて気持ちいい。
それから、紅白でのこの曲での披露、アキヒトは伝説的に上手かった。感動した
サボテン 47.5 よく「地味に良い曲」と言われるが、まさにその通り。
つまりしみじみとしている良曲だが、個人的には後の「愛が呼ぶほうへ」のほうが上。
foo? 112.1 78 まさにポルノ絶頂期頃のアルバム。最初の2曲はかなりクセがあるが、個人的には気に入った。終盤の4曲もポルノの長所が出ており、良曲揃いだ、
が、中盤は似たようなメロの曲ばかりでダレてしまい、捨て曲が多いと思った。このアルバムがピークだとすると、案外大したこと無いバンドだったんだな・・・(辛口)
アゲハ蝶 91.6 8+ まさにアゲハ蝶な曲。当時は友達の間では、カラオケで盛り上がる曲の代名詞であった。気持ち良い早口というか、聴いていてもこのリズムは心地よい。
ただ間奏の「ララララ〜ラ〜ラ〜」は、南米の雰囲気出しすぎって感じで少し萎えたのだが・・ ラストの転調は言わずもがなカッコええし、やはり名曲!
紅白で歌って欲しかった・・・
ヴォイス 34.9 今までの曲が独特なキャッチーさで良すぎたのか、今曲はどうも「どこかで聴いたような曲」って印象がぬぐい切れない。ボーカルの「○○ウ〜〜ゥ〜〜↓」ってのも、ちとしつこすぎかもなぁ...
幸せについて本気出して考えてみた 15.5 「ミュージックアワー」風の歌詞を作りたかったのだろうが、それが失敗している感じを受けた。
mugen 25.2 ポルノのポップなメロディにアンサンブルを入れた、結構面白い曲。と思っていたら、NHKのワールドカップのテーマに抜擢されたことから、一気に闘志あふれる燃える曲というイメージに変わりますた。良い感じだと思うよ
10.5 勘違いポルノ。やはり大体のポルノファンが2000年辺りの曲でついたことを考えると、このようなマニアックな響きのある曲が売れるわけが無い。ボーカルのアキヒトの「〜〜ウ〜ゥ〜〜」ってのが大爆発で、感じが悪い。
音のない森 7.6 間違いなく、一般受けには至らない曲。またしてもダークバラードになってしまった訳で、アキヒトの薄いボーカルはホップな曲にこそ合うのでは? と思わされた。 というわけで、個人的には実につまらない・・ というか印象にない曲です。
メリッサ 36.0 mugenテイストのポップな曲。てかちと似すぎって気もするのだが、この曲を機に、また昔のような面白い曲を出していってくれそうな気はする。今後の期待が高まる。
愛が呼ぶほうへ 29.2 + で、この曲でポルノを見直した。ポップでいて、それでいて凄く優しさを持っている曲だと思う。ラストの繰り返しがとても好印象。Aメロなど、歌唱力なきゃ歌えない曲ですな。
遠くから 近くから 君のことを見ている・・・・
ラック 9.6 ポルノ怒涛の4連発シングルラストの曲だが、「ウケ」なんてものはハナから狙ってないであろう、変でびみょ〜〜〜な曲となった。恐らくメンバーも、前2曲がこんなに売れるとは思っていなかったのだろう。コアなファンは大喜びしそうだが、一般的にはポルノの勢いを下げる結果となってしまった・・・
シスター 24.6 異国の雰囲気を感じさせる良曲。実にヒーリング効果のある曲だ。
こういった路線の曲を出してきても落ち着いて聴けるとは、彼らの音楽性は広いものだなぁ。
黄昏ロマンス 12.7 どうやら、ポルノのロックではないおとなしい曲、という路線は「シスター」だけに留まらず、今後の活動中ずっと続く可能性すら出てきた・・・そんなことを予感させる曲。 プロモでも2人で仲良く演奏してて、ホッとできる曲ではあるんだけど...
ネオメロドラマティック 22.8 心地よい程度の疾走感には、全盛期のポルノに通じるものを感じました。 未来的な雰囲気の中にも、ちょっと昭和チックなメロがところどころに散りばめられて、そんな辺りもグッドです。 23万枚という売上は立派。
Na Na Na サマーガール 10.0 悪評高き曲。 しかし、よく言われている「フザけすぎている」という感は、個人的にはあまりしなかった。 単純に曲としてつまらないが。
ジョバイロ 最近の彼らは、歌謡曲の王道のようなメロディに、様々なアレンジを施してリリースしている曲が多いですが、今回もそんな曲。ラテン系のアレンジが見事にハマっていて良いです。間奏なども上手く工夫が施されていて、飽きさせない。こんな曲を軽く作れてしまうんだから凄いよなぁ。
総評 というわけでアキヒトの歯切れの良いヴォーカルは、やはり全盛期の頃に代表されるポップな曲や、「空想科学少年」のような能天気な曲にこそマッチすると思う。売上が証明する通り、多くのリスナーが待っているのは「音のない森」「ラック」ではなく、「メリッサ」「愛が呼ぶほうへ」なのである。



03,10,23review