RADIOHEADアルバム感想 ニルヴァーナ、ベックと並んで90年代のロック・シーンにおいて「革命」を果たした、最重要バンド。 ロックにおいて、彼らがこのような表現方法のアプローチをしなければ、coldplayやMUSEなどのバンドも 生まれていなかったに違いない。まさに、ロック史に残る存在であるといえよう。 |
1.Just 2.The bends 3.Black star 4.Planet Telex 5.My Iron Lung /11曲 |
THE BENDS | 90 |
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1995年 | 2ndアルバム | |||
現在のRADIOHEADには殆ど見られなくなってしまった、ハードで激情のギタープレイが盛り込まれた、到底セカンドアルバムレベルにない傑作。 Bones、Just、My Iron Lungをはじめとして、半数以上の楽曲にダブルチョーキング、トリル、トレモロ・ピッキングなどの技法が入っている。それぞれ、がむしゃらにギターを弾きまくるような奏法であるが、不思議とメロディーラインの輪郭がしっかりとしているのが素晴らしい。 どれも魅力に溢れていて、これらの曲のデキには、ほとんど優劣をつけることができない印象すら受ける。 1曲目のPlanet Telexは、不思議なイントロから思わず引き込まれてしまうし、その後の展開の変化なども最高だ。 2曲目以降先に挙げた激情な曲も良ければ、High and DryやNice dreamなどのアコギ主体の曲も、彼ららしい常人では考えつかないようなメロディに引き込まれてしまう。 要するに、文句のつけようが無いほどクオリティの高い一枚なのである。 また後にも先にも、ハードロックファンに最もアピールし得るのは間違いなくこのアルバム。 アコギとエレキを贅沢に何本も取り入れた、高度な作曲技術が光っていて、もはやギターロックバンドとしても、WeezerやAshなどとは違った次元にいるような印象を受ける。 2000年以降は完全に「ギターロックバンド」とは違った方向に進んでしまっている彼らだが、またこの路線に戻ってきて欲しくなるのは私だけだろうか? |