THE YELLOW MONKEY
ロックでありながら、その中に「和」の空気を残したロックンロールバンド・イエローモンキー。2001年1月に活動を休止し、再開をベスト盤などを聴いて待ち望んだものであったが・・・ それは実現せず、2004年7月になって解散を発表した。
決して宣伝方法やビジュアルではなく、実力で音楽界上位の地位(BURN;年間36位)にまで登りつめたのが、このバンドの凄い所であろう。
曲名 売上万枚 評点 レビュー
追憶のマーメイド 14.6 これだ・・・これぞ、究極の和製ロック!!  もう吉井のねちっこ〜い歌唱法から、全てがそんな感じです。 
にしてもサビのコード進行・・・・・ なんかミスチルのシーソーゲームに似てますな...
太陽が燃えている 16.5 サビの歌詞が印象に残る、明るいロック曲。 これで火がついた
JAM 60.1 9+ そして、遂にこの名曲が完成する。 
さて、初聴時にこの曲で一番印象に残る箇所は、やはりクライマックスの「外国に飛行機が落ちましたー」の部分でしょう。 しかしこの曲、聴く度に気になる箇所がどんどん変わっていく。 そして気がつけば、「暗い部屋でひとりー」の出だしから、「この世界に真っ赤なジャムを塗ってー」の部分、そしてラストまで、貴方にとって全く澱みのない名曲と化していることだろう!!
SPARK 55.8 イエモン黄金期5大有名曲、その2。 ダークに疾走するなかなかのナンバー。 しかしサビが2度しかない構成は、全長の割りに少し物足りないかも。
楽園 46.4 8+ その3。 この曲のハイライトは、何と言っても最後のサビへの転調でしょう。 まさに「楽園」って感じで格好良過ぎる!! 
そのまま繋がる開放的なサビ、これがまた良し。
LOVE LOVE SHOW 47.8 その4。 なかなかポップに疾走する、キャッチー度も高い良い曲です。 「LOVE LOVE SHOW」を「LOVE LOVE しよう」に掛けているのは有名すぎるか!?
BURN 66.7 その5。 しかしここまでクサイメロで組み立てられていると、個人的に受け付けなくなってきてしまった。 好きな人は好きになるのでしょう。イエモンシングル売上最高記録を持つ曲ですし。
球根 27.9 初登場1位→2週目14位という、オリコン史上に残る転落記録を持っている曲。 まさにそんな感じの曲というか、一般リスナーには非常にキツいダークな曲です。 自分は中2の頃、やたらこの曲に惹かれた時期があったのだが、やっぱり今は....
離れるな 5.2 離れるな〜 離れるな〜 離れるな〜 ああああ〜〜

・・・・つまり、シングルになるべき曲ではないということ。
MY WINDING ROAD 20.6 出だしの歌詞は印象に残るものの、それ以外がイマイチな曲。
SO YOUNG 19.9 これまた印象にない曲。 よく、「末期のイエモンは迷走していてダメ」だとか言われるが、個人的にはこの頃の方が暗黒期です。
バラ色の日々 21.3 サビだと思わせられるBメロが気に入ってます。 さすがのシングルクオリティ
聖なる海とサンシャイン 14.2 J−POP史に残る高レベルな週の、9位を獲得した曲(確か00年2月7付チャート)。 完全に初動型になっていたこの頃のイエモンだが、この曲は特徴のあるなかなかの曲。イエモンの詩はいつ聴いても難しい・・・・ 
SHOCK HEARTS 10.3 迷走し出したイエモンの曲。 非常に趣味の悪いジャケットには拒絶反応を起こしたものだったが、曲そのものはなかなかの出来ですね。 サビのメロは面白くキャッチーなものです。
パール 10.6 この曲のイメージは、完全に「高速道路」である。凄い。よくわからないが、とにかく高速道路を思わせずには居られないのである。 ラストの「君にまた 言えなかった 夜がまた 過ぎていった〜」まで、完成度の高い曲ではあるのだが、少し飽きやすいかな...
BRILLIANT WORLD 14.4 恐らく80%以上の日本人がこの曲に最初に抱くイメージ、それは「歌詞が手抜き」というものだろうなぁ... 僕も最初、そんなイメージが先行しまくって気に入らなかったのだが、しかし最近になって、この曲の退廃的で「何にも無い」雰囲気に惹かれるようになった。 すると、歌詞もこれで良かったと思えるようになってくる。 とにもかくにも、イエモンを聴く上で必聴な曲ではありましょう・・・
プライマル。 19.2 そして、解散ソング。 「卒業おめでとうプラプラプラプラ〜」 ・・・先輩の女の子が中学を卒業する時、一緒にカラオケに行って歌った思い出があるんですが、それはともかくとして名曲である。 
吉井の持つ、歌詞と曲との配合から生まれる面白さが素晴らしいです。サビの「ベリグッだいぶイケそうだ〜」って部分など、この先30年この曲を聴かなくても忘れませんよ。 もちろん、イエモンのことも忘れないさ・・・。
総評 「プライマル。」発売から3年半後の2004年、夏。 遂にイエモンは、解散を発表した。 少しビジュアル系という部分に属しながら、実力行使でJ−POPの上位へとのし上がった力量。それは、後続の数々のバンドに影響を与えたと言って、間違いないだろう。