Comics Review
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■ 題名    ZERO
■ 著者    やまざき貴子
■ 出版社   白泉社
■ 評価    ★★★★★
■ 作品他   ッぽい!
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西暦2000年、中国の核が事故により日本近海で爆発、日本は壊滅状態に。生き残った日本人は米軍の建設したシェルタード・Zooに収容、管理されていた。そんな中、ゲオは仲間と飲むと「前世」にトリップする薬品番号170−1248”ZERO”を自分達で製造して流していた。「前世」とは、核が落ちる前の時代、通称’0時代’と呼ばれている。”ZERO”は後遺症もなく楽しめるとあってすぐに広まっていく。そんなおり、仲間のカイエが何者かに殺害されてしまう。その犯人とされてしまったゲオと伐(バツ)はZooから逃亡を計る。それをきっかけに運命の渦へと迷い込んでいく・・・・・。

謎が謎を呼び、さらなる謎が舞い下りてくるといった感じで、めまぐるしく話が進行していくので、飽きさせないし、次が読みたくてたまらなくなる。だが、逆に展開が早すぎてかりにくいということもある。飲むことにより、0時代の自分の前世とシンクロすることができるZERO。やはり、キーワードは0時代に存在するのか。プロジェクト・ジパング、12天とはいったい?その他にもいろいろな謎が隠されている(イザヤは誰に殺されたのか?伐の過去等)。それらの謎がすべて明らかにされた時、いったいどうなるのだろうか!(早く次が読みたい!)。


投稿者 : TAKA 







 
■ 題名    ヒカルの碁
■ 著者    ほったゆみ×小畑健
■ 出版社   集英社
■ 評価    ★★★★★
■ 作品他
   
 
 
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 何か掘り出し物はないかと、物置をあさっている主人公・ヒカル。偶然に古い碁盤を見つけるが、成仏できない棋聖・左為の魂が宿っていた。ふとしたことから、その棋士の魂が自分の中に乗り移られたヒカルは、どうして成仏できないのか、左為に聞くと「なぜなら私はまだ、神の一手を極めていない。」と言う。しかし、碁については全くのシロートだったヒカルだが、左為の影響もあって、次第に碁の世界へと引き込まれていく。はたして、彼らは、「神の一手」を極めることができるのだろうか?

 はじめは、囲碁をあつかったマンガなんて、理屈っぽくて、ルールも知らないし、どうせオヤジが読むようなものだと考えていた。だが、実際読んでみると、細かな囲碁の説明がない分、話のテンポがよく、全く囲碁のことがわからなくても、自然とその世界観に親しむことができる。碁をうっているシーンでも、こまかな戦術・定石やルールの記述はなく、人と人との真剣勝負の雰囲気がひしひしと伝わってくる。だから、自分でも碁をうってみたいという気持ちにさせられた人も多いのではないだろうか。

投稿者 : TAKA 







 
■ 題名    多重人格サイコ
■ 著者    田島昭宇×大塚英志
■ 出版社   角川書店
■ 評価    ★★★★★
■ 作品他   BROTHER等
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「・・・俺は・・・・ダレなんだ・・」。

 ある事件がきっかけで彼女を殺され、その犯人を射殺してしまった主人公。その時を境に人格が入れ替わってしまった。バラバラ殺人事件の犯人を射殺してしまった刑事の小林洋介は自分のことを雨宮一彦だと名乗り、小林洋介は死んだというのだが・・・。彼の周りで次々と起こる猟奇殺人事件、自分の中に存在するいくつもの人格、そして悪意、いったい彼に何が待ちうけているのだろうか。

 まさに話題のサイコ・サスペンス!実にさまざまな猟奇殺人事件が発生し(脳に花を植え付けたり、マシンガンぶっぱなしてビル占拠したり!)、その一つ一つの死体をかなりリアルに描かれ我々読者を恐怖へと導いていく。ほかにも、いろいろな謎がちりばめられているが、その中でも自分はいったい何者なのかという謎が一番の注目ではないだろうか。もう一つの注目点として、死体描写がかなりリアルに表現しているところだ。どうしても必要だからいうが、このことで出版社と少し問題が生じたらしい。これが影響して凶悪な犯罪が起こるかもしれないと懸念したからだろう。しかし最近の少年による凶悪事件が増えているのは「死」に対する認識・想像力の欠如が原因だと私は考えている。だから、「死」というものを現実的に認識させるために、あえて死体をビジュアル上にリアルに表現したのではないだろうか。巻が進み事件が起こるにつれて、いろいろな人物、過去が入り乱れ交錯し合う。この本の終わりにはすべての謎が明らかにされ、どのような結末が用意されているのだろうか。


投稿者 : TAKA 







 
■ 題名    HUNTER×HUNTER
■ 著者    富樫義博
■ 出版社   集英社
■ 評価    ★★★★
■ 作品他   幽々白書 レベルE
   
 
 
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“未知”という言葉の放つ魔力。そんな力に魅せられた奴等がいる。人は彼等をハンターと呼ぶ。主人公のゴンは、死んだと聞かされていた父親が、実はハンターとして生きていることを知り、自分もハンターになることを決意する。しかし、その資格を得るための試験は、超難問として知られている。いっしょに暮らしていたおばさんの反対を押し切り、ハンターになるための試験を受けることにする。父親と同じハンターになるため、そして父親に会うため、ゴンの旅は始まった。

すごく読み応えがあって、面白い。めぐりくる難関を持ち前の野生味あふれるパワー、一瞬のひらめき、そして、試験途中で知り合った仲間との協力で次々と突破していくゴンが一番のお気に入り!(あとオヤジはいっているレオリオ、時々おちゃめで切れると恐いキルアの順)。設定がしっかりして、独自の世界観というのきちんと打ち出し、ハンター×ハンター・ワールドを築いている。とにかく、読者を飽きさせないし、話のテンポもいい。高いハードルを越えながら成長を続けるゴン達。そんな彼らの魅力がいっぱいの作品です。


投稿者 : TAKA 







 
■ 題名    彼氏彼女の事情
■ 著者    津田雅美
■ 出版社   白泉社
■ 評価    ★★★★★
■ 作品他
   
 
 
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主人公・宮沢雪野は極度の「見栄王」である。家ではわがままで強情でだだっこだが、なによりも一番が好きでみんなから尊敬や憧れの目で見られたいため、学校では優等生を演じている。しかし、そのみんなの眼差しを成績優秀・才色兼備・スポーツ万能のモノホンの優等生・有馬総一郎に奪われていた。なんとか有馬から一番を取り戻そうと勉強に励む雪野。中間テストで念願の一位になるが、微笑みながらおめでとうと言うそんな有馬のリアクションにあまりにも自分との違いを思い知らされた。そんな折り、雪野は有馬に好きだと告白される。だが、自分の本性がばれてしまうからという理由から断ってしまう。その油断からか、休日に自分の家にたずねてきた有馬に飛び蹴りをくらわせてしまい、自分の本性がばれてしまう。さてどうするピンチの雪野!

この作品との最初の出会いはアニメでした。ふとテレビをなにげにつけたら、雪野の蹴りが有馬に炸裂した瞬間で、なんだこれはと思い一瞬で虜になりました。この作品を実際コミックで読んだのはアニメの放映が終わった後です。結構アニメでいい作品(監修もエヴァの庵野さんだったし)は、原作はあまりおもしろくないということが多く、最初読む時どうかなと思いました。でも、かなり原作を忠実にアニメ化されており(さすがに雪野の巨大化はなかった!!)すんなりはいることができました。とにかく雪野の学校と家でのギャップがいい(特に家でのジャージ姿がお気に入り!)。見栄のためならどんな特訓も欠かさない。誰よりも人に尊敬されたり、憧れられたり、チヤホヤされたりするのが大好きな変なヤツ。でも、有馬に出会うことにより、その振る舞いがただ周りをそして自分自身をだましているだけで意味のない事だと知る。一方有馬も不幸な生い立ちにより、優等生を演じていた。それから二人は変わろうと決心し、本当の自分をさらけ出すようになる。そこんところは前向きでなんかいいなと感じました。

本当の自分ってなかなか人前にだすことが難しいと思うんです。自分はこう思うんだけど、馬鹿にされたらどうしようとか考えて、結局周りに流されてしまう人が多いけど、雪野は本当の私はこうなの、何か文句ある?!って感じで本当にのびのび生きているところがまたいい!!。雪野とは対照的に有馬はどんどん影を帯びてくる(7、8巻あたりからなんか恐いぞ!)。自分の中のもう一人の激しい感情が渦巻いていく。この二人の関係がどうなっていくのか目が離せない。


投稿者 : TAKA 



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