ナビの北海道旅行記1987 パート1

昨年、念願の北海道にツーリングを実施できた。自分の心の中では十分すぎるほどの満足感だったのは言うまでもない。霧で見えなかったとはいえ納沙布岬や知床峠、静かな阿寒湖などを走破してきた感慨は言葉にできない感動を覚えた。

しかし、しかしである!このツーリングを職場仲間に話をしても、「宗谷岬は行ったの?」だの「礼文島はどうだった?」だの言う輩がいた。「方面が違うよ〜!」って言うと「ふ〜ん」なんて言われた。実にショックだった。ならば今度は最北を狙ってみるか!って事で再チャレンジをする事になりました。

確かに昨年は最東端に行った。今年は最北端を行けば全てではないにしろ、ほぼ北海道を達成したような気になれそうだ。今年も長期休暇を利用して単独ツーリングを計画、実行することになりました。



それでは旅の始まりで〜す。


 お 詫 び
当時の日記や資料から出来る限り正確に記載してありますが、一部文節がまとまらない部分は多少の創作を加えてありますことをご了承ください。また現在との相違の関係で補足が必要な事項には( )で注釈を入れてありますのでご理解ください。
また当時はデジカメがなく、35mmカメラでの撮影しかできませんでした。そのため掲載するべき写真が少なすぎ、よって文章があまりに多すぎてしまったことを予めご理解ください。
8月16日
ほぼ1年ぶりに北海道ツーリングがやってきた。さすがに昨年行っただけあって心にゆとりがある。何事も経験とは良く言ったものだ。仙台まではほぼ同じ行程を考えているので、朝の8時に自宅を出発。

今回も会社の同僚と一緒に行くことになっている。やっぱり無理に心配はかけたくない。利根川を渡り栃木県へ入る。小山からR4バイパスを目指してはみたものの、これじゃ芸がない。もともと時間もたっぷり取ってある。そこで小山でR50 を入ったあとR4バイパスには入らずそのまま水戸方面に進む事にしよう。水戸でR6に入って北上すれば名取から仙台に入る事ができる。俺ってヤッパ天才!なんてバカな自己満足にひたる。

やがてR4バイパスの交差点を通過!昨年はここを左折したっけ!でもここからは行ったことのない未開の地である。水戸まで約45kmって案内板があったけど、まだ気合は入っている。やがてR294を交差で抜けると右前方に筑波山が見える。今日は快晴とまでは言わないけど良く晴れている。このまま毎日晴れてほしいものだ。岩瀬に入ると雨引観音の案内板がでてきた。へえ〜こんなところにあったのね!何かで聞いてはいたけど筑波山の北側のふもとだとは思わなかった。いつか行ってみたいものだ。さすがに今日は時間がもったいない。筑波山と言えば遠足か何かで登ったことがあるんだけど、疲れた以外は記憶がない。たしかロープウェーは乗らなかったような?今から考えるとゾッとする。こんな年じゃ死んじゃうよ!

今度は笠間に入った。ここは3大稲荷の一つ笠間稲荷があるので有名。ちょっと走りっぱなしなので休憩を兼ねて参拝でもしようか!道は簡単な案内板があるので比較的簡単だった。丁度連休最後の日だったので、あまり参拝客はいなかった。赤い鳥居とキツネ様が鎮座していて稲荷だってのはわかる。参道を歩いて賽銭箱にお金を入れ旅の無事を祈願する。でも10円ってちょっとケチかな?自動販売機でコーラを買い鳥居わきの出店を覗いてみる。意外だったのは「招き猫」を売っている店が多い。白い一般的なものや黒い猫もいた。よ〜く見ると右手を上げている猫や左手を上げている猫を発見。売り子のおじさんに聞くと、招き猫は右手をげているものはお金を招き、左手を挙げているものは客を招くと言われているんだって!俺は商売人じゃないから右手をあげているほうを買えばいいわけね!もちろん買わないけど!

でも一つ疑問が発生!商売をやってて人も招きたいけどお金も招きたい時は?って質問すると、こんなのもあるよ!ってんで両方の手を上げている猫を見せてくれた。ナルホド!納得。でも、おじさんは「でもね、別の見方をすると両手をあげて、もうお手上げ!とも見えるから実際は売れないんだよ!」だって!思いっきり笑った。さんざん説明させておいて店を出る。おじさん心の中では怒ってんだろうな。でもいいや!

気がついたら時間が11時を廻っちゃた。ちょっと寄り道しすぎたかな?R50 を水戸方面に進む。茨城県の中心地だけあって交通量は結構多い。でもその分車線があるので快適。ただ信号が多すぎるのが辛いけど。どこかで昼食を摂ろうと思うけど、そう言う時に店ってないんだよね。何でもいいか!ってんでラーメン屋を発見。特に旨くもないけどまずくもないチャーシューメンを食べる。腹も満たしたし出発。

なんとか4時過ぎ名取市内に入った。以前から仙台の案内板は出ていたが、R4に合流したことによって本当に安心感がでてきた。あと少し。仙台市内に入ってちょっと問題が、、!フェリー埠頭を忘れてしまっていた。昨年と同じ制服の警備員のおっちゃんを捕まえて場所を聞く。教えられた通りに走って無事到着。6時前だった。バイクを止めて思いっきり背伸びをする。極楽極楽!

さて今年もキャンセル待ちである。今日は待ち番号12番。必ず乗れそうだ。丁度同じ色した紙を持っている人の隣に座ったので、話をしてみると彼もキャンセル待ちで北海道に行くと言う。彼はオフロードマシンXL250で林道を走りに行きたいらしいが初めての北海道との事。自分も昨年行って今回は2度目で、今年は北を目指すと話した。ならば途中までいっしょに行動しようと言うことで話が進み、共に乗船チケットを発行してもらって船に向かう。昨年乗船は経験したばかりだし同じ太平洋フェリーだから悩むことはない。係員の誘導にそって指定場所に駐車。荷物を持って船室に行く。(1986年もそうだが、お盆の連休を外すとキャンセル待ちが不思議なくらい乗船できた。今では考えられないかもしれません)

とりあえず落ち着くと腹が減ってきた。さてとレストランでも行くか!彼をさそうとコンビニで買ったオニギリがあるので!ってことで一人で行く。そういうのもアリなのね。レストランでは値段とニラメッコしながらチョイスしていく。でも1500も払った。だってご飯と味噌汁だけで350円もするんだもん。これに生ビールを加えたら肴なんてカワイイもんだ。しかたがない。テーブルで飲んでいると、船が出港しはじめた。

それと同じくして陸地から花火が打ち上げられた。きれいだなあ!と思ったけどテーブルを離れると食事を片付けられちゃうから船内から鑑賞。そしたらレストランの責任者らしき人が「みなさん!どうぞ花火がきれいですよ!甲板でご覧ください〜!片付けませんから〜!」と言ってくれた。ならば自分も見に行こう。面白いことに殆どのレストラン利用者が甲板に出て鑑賞。何か無人のレストラン状態になっちゃった。花火の美しさはこれからの俺の旅を歓迎してくれているようだ。さて食事も終わって船室に戻る。彼は地図を見てくつろいでいる。明日は何処へ行くのだろうか?とりあえず北を目指すらしい。消灯時間が来たので寝るとするか!お休みなさ〜い!zzzzzzz
8月17日
自然に目が覚めた。時間にして7時。さて、もう少しで苫小牧に到着だ。簡単な朝食を摂って接岸を待つ。さすがに昨年も利用しただけあって心に余裕がある。甲板にでて景色を見ると北海道らしき陸地が見えてきた。「俺は、戻ってきたぜ〜!」って感じ。
案内放送があったのでバイクの置いてある船倉に行く。XL250の彼もパッキングを済ましていた。まず2人で札幌に向かう事に話をした。船員の誘導に従ってゲートを通り、今年も北海道に無事上陸!やったぜ〜!

札幌の表示にしたがってR36を北上。所々荒野らしき光景は見られるが、やっぱり町並みは大きい。札幌に行けば行くほど都会じみていくので、しばらく北海道のイメージは沸かなくなる。さて、昨年利用した札幌市役所に向かおう。豊平川を渡って市街地に入って札幌市役所に到着。XLの彼も無事到着。考えてみれば、たった1年で今度は俺が先導するなんて、、、俺も偉くなったもんだ!???。

駐輪場に昨年と同じく駐車させていただき、歩いて大通り公園をめざす。その前に通りに出て彼に「何か変わったの見えない?」って聞いてみた。彼は「ビル以外何も見えないよ!」って返事。やっぱりな!「ほら、そこに時計台があるよ!」って言うと彼は「え?〜」って顔。昨年俺が思ったけど、彼にも同じに思えたのかもしれない。でも写真をパシャパシャ撮っていた。(当然デジカメじゃありませんよ!)

大通り公園でトウモロコシを食べる。旨い!!昨年は苦痛に満ちたトウモロコシだったけ。その後テレビ塔に向かう。昨年はいかなっかたから俺も感激!!何かNHKで各地のリレー中継で見る光景だ。両サイドに道路があって中央に緑の公園がかなり先まで続いている。冬にはここが雪祭りの会場になるのだろうが、さすがに見当もつかない。と言うか雪の降った北海道は自分の目で見たことないから当然といえば当然か!

さて市役所に戻るか!残暑とまでは言わないけどちょっと暑かった。昨年はパチンコに行ったけ。今日予定している増毛YHに電話する。快く受け入れてくれた。ただ夕食は断った。もしかしたら街中で旨い物を食べられるかもしれない。XLの彼にも今日の泊まる場所の予定はないそうなので、「さっき電話した増毛YHは空いてるみたい。よかったら電話してみたら!」って電話番号の書きとめた紙を渡す。その場で彼も電話して増毛YHに決定した。

並んでのツーリングでもいいけど各自のプランがあるので、ここは別れて別々のコースをチョイスする。彼は石狩方面に抜けて海岸線を走ると言う。自分は内陸部、つまり札沼線沿いに北上。留萌から南下して増毛に向かう予定だ。市役所でそのまま別れた。気をつけて〜!昨年もそうだが、札幌の市内は本当に混んでいる。とても北に来た?って感じがない。R275に入り札沼線を右手に見る。ただし列車が少ないらしくすれ違う事も追い抜くこともなさそう。

ローカルではあるけどあまり観光地化されていないのだろうか?(当時樺戸の監獄の存在は知らなかった。残念です。またこの頃北竜町のひまわり畑が有名だったのかは記憶がありません。この旅行以後観光地化されたのだろうか?)
ただ車が札幌を離れれば離れるほど少なくなってきた。でも海岸線を走った方がよかったかな?
北竜町でR233に入り留萌を目指す。ちょっと起伏のある峠?を超えて、来た〜海が見えた!留萌の街中だ!
もうすぐ増毛だ。ちょっと疲れたかな?だんだん陽が落ちてくる。ちょっと綺麗な夕焼けを見る。ここで相棒の記念撮影でもするか。基本的に自分は関東だから新潟にでも行かないと海に陽が落ちていく光景は見れない。意外といいもんだ。

さてYHに到着。XL250の彼はもう到着していた。さて荷物を置いて町へ行くか!あれ?町が寂れてる?てっきり魚の刺身とか旨い物を食べられると思ったのに。駅に行ってみる。何か無人駅なんだけど、切符売り場とかベニヤを打ち付けてあって痛痛しい。これでも昔「ステーション」ていう映画に使われた駅なんだろうか?それに不気味!いいや駅の探訪は明日にして店を探そう。何とか駅そばでラーメン屋を発見。昼はミソラーメンを食べたのでタンメンを注文。出てきたのは凄まじいくらい野菜の入ったラーメンだった。最近こんなに野菜は食べていないから体にはいいか!でも美味しい。これが何より。

食後YHにもどって風呂に入る。ここのYHはミーティングはやっていないみたいで自分流だからよい。もしやっていたらバックレルつもりだったから!昨年の根室YHみたいにはなりたくない。さすがに疲れたのかベットに入ると自然に寝てしまったみたい、、、zzzzz!!
8月18日
朝はおはよう放送で目覚めた。洗顔を済まして食堂に行く。YHの場合は質素な朝食だけど何もないより良い。でもご飯は美味しい。昨日一緒に泊まったXL250の彼は今日は内陸部にいくらしい。本当のサヨナラだ。結局名前も聞かずに別れてしまった。去年の反省が生かされていない。これじゃイカン!
YHを9時に出発。昨日不気味だった増毛駅に向かう。駅前は広い訳ではないけれども構内がやたら広い。但しかわいいホームに旅客用の線路と引込み線が1本あるだけで、あとは草が生えていただけの雑草地。そして無人駅。時刻表を見ると列車が到着したら10分くらいで折り返すみたい。そして人の気配がない!

以前はニシン漁で栄えたこの町からたくさんの貨物列車が出ていたんだろう。でもトラック主流の現在、鉄道には用がないのだろうか。そのために貨物列車は廃止、そして構内も寂れてしまったのだろう、、。残念だ。
数枚の写真を撮って駅を後にする。今日は海沿いを走る予定でいる。天気がいい!昨日走ったコースを走り留萌駅にいく。

留萌駅付近は人々も多く活気がある。増毛はどうしたんだろうか?さて駅の探訪をするか!駅の入場券を買おうと思ったら増毛駅の切符も販売していた。何で?実は縁起切符の一つで「増毛」→「毛が増す」という意味だそうだ。なるほど!
面白いから買っておこう!
ついでに入場券を買って駅の構内に入る。目の前が留萌本線のホーム。え〜と羽幌線は?て〜とすごく遠くにあった。じつは今年国鉄からJRに変わった前日に廃止になった悲運な路線で、この留萌駅から北の幌延までの100kmくらいの長大路線だった。

つまり廃止になって半年しかたっていないわけ。だから今日走るコースには未だに遺構が残っているはずだ。
跨線橋を上ると多分80mくらい先に羽幌線のホームがあった。でも途中で鎖があって「羽幌線は廃止になってます。」の案内板があって廃止を実感する。一応行ってみるか。怒られたら戻ればいい。
ホームはしっかり残っていて線路もあった。ただしレールのサビがすごい。本当に使われていないのね!そして乗降口の札までそのまま残っていた。簡単に写真を撮って駅を後にする。(現在はどうなっているのかはわかりません。広大な敷地でしたからかなり整理されているかもしれません。)
ところで今回のツーリングには行く前から計画している事があった。それは礼文島に渡って「愛とロマンの8時間コース」を歩きたい!ってことだ。個人での参加は難しいからツアーを行っているYHをみると桃岩荘YHがやっているとのことで、ここで電話してみる。快く受け入れてくれた。但しツアー参加の場合は連泊が条件とのこと。なるほど!ということで申し込む。そして礼文島に渡るには船に乗船しなくてはならないので、留萌駅のみどりの窓口にある時刻表で稚内港出航の時刻を確認しておく。

右に羽幌線跡、左は海!いいロケーションだ。切通しの部分にある線路はコンクリートの路盤がしっかり続いている。そのまま列車がすれ違ってもいい感じに思える。所々トンネルは柵がされていて入れないようになっているようだ。(後年鉄道雑誌を見るとトンネルは入り口がコンクリートで塞いであった写真を見ました。)しばらく走ると天塩駅入り口の看板。あれ?廃止になっているのに。行くとそのままの駅舎があった。まだ半年しかたっていないから案内板もそのままだったのね!駅に入ると、そこはバスの待合室になっていた。でも驚いたことにキオスクが営業していた。店のおばちゃんが「近いうちにこの建物壊してバスセンターにするらしいよ!それまでの間営業してるのよ!」って話してくれた。
駅の事務所もそのまま残っていて、親切なキオスクのおばちゃんが事務所の鍵をあけてくれた。鉄道に関する案内板とかタブレットの機械もそのまま残っていた。ホームに行くと線路も残っていてそのままだった。近々1ヶ月もしないで線路は外して行くらしい。「ほら、線路は他にも使えるからじゃないかしら?それ以外は町に処分をたのんだのね!」って教えてくれた。そしておばちゃんにお願いして写真をパチリ!「羽幌線天塩駅函館起点585.2Km開駅昭和10年6月30日」なる案内板を記念に撮影させてもらった。でも親切なおばちゃんだ。考えてみればバスだって本数がないバスセンターだから人気がないんで話し相手ができたのかな?でも教えてくれて有難うございました。ここでも再度写真を撮る。

コーラを買ってホームの椅子に座って休んでいると、怪しそうな男の人がやってきて「スイカ食べませんか!」だって!何なの貴方は!話を聞くと北海道を歩いて旅をしているんだそうな。途中農家でスイカを売ってもらってここまで来たんだって!でも結構でかいよ!こんなの持って歩いてきたんだ。チョットだけ頂く。うん、旨い!でもあまりユックリできない。船の時間を考えて退席!おばちゃんに再度お礼を言って出発。
相変わらず天気はいい。但しロケーションが変わらないので、チョット飽きてきた。やがて前方、海上左手に島が見えてきた。利尻島だ。あの高い山は利尻富士って呼ばれているんだよね!
チョット寄り道。って言うかガードレールのない部分を探してGPZ250 と利尻富士を撮影!カッコいい!なんちゃって!

出発すると久しぶりにバイクが追い越していった。それ〜って追いかけると大宮ナンバーじゃないですか!うわ〜仲間がいた〜!ってみょーに親近感がわく。しばらく追走していったが街中に入るとスタンドに入っていった。で、また俺はソロツー。
幌延からR40に入って後は稚内をめざすだけ。(当時は現在のような道道106号オロロンラインはなかったようです。確か案内板に沿って走るとR40号に出てしまったので、最近全通したのかもしれません。)豊富町でネズミ捕りに遭遇!ヤバ!でも70kmも出していなかったからか止められることもなく通過!よかった〜!
稚内まで25kmもない。もう少し。時間をみると船の時間までまだ時間があったので先に稚内駅に向かう。日本最北端の駅だ。昨年東根室に行ったので2箇所制覇したことになる。やった〜!駅の撮影をして切符を購入。あれ〜?JRになっているのに印刷の柄は「こくてつ」だって。まだ国鉄時代の切符が残っているのかな?駅から船の乗り場まではすぐ。バイクを駐車場に置いて切符の購入。人よりバイク代の方が割高だった。残った時間でレストランでカツカレーを食べる。最北端のカツカレーって贅沢かな?なんのこっちゃ!

案内放送があったのでバイクを誘導にそって船の中に入る。でもバイクは俺の他にオフロードが1台あるだけ。車もそんなに乗船してこない。何でだろう?まあ!いいか?船室から甲板に出て外の景色を眺める。約2時間の船の旅だ。そうしてると隣から「大宮ナンバーのGPZ250の方ですよね?」って話かけられた。そうだよ!って話をするとさっき並走したときのオフロード車の彼氏だった。

同じ埼玉ナンバーなのでお互い親近感がわく。彼は礼文島内の数少ない林道を走るらしい。で、、、その後信じられない話を聞く。自分は明日8時間コースを歩くんで桃岩荘に泊まるって話したら、「え〜??」だって、、港に着けば解りますよ!って内容を教えてくれない。それに、バイクを船に載せるなんて珍しいとも言われた。一般的には稚内の港近辺に有料の預かり所があって安価なんだって。全然知らなかった。だからバイクが積載されていないわけか!確かによ〜く見ると何人かはライダーブーツを履いている。俺は馬鹿だった!!!!でも仕方が無いか!

船が香深港に入港すると、でかい旗を振った連中が「おかえりなさ〜い!」って大声で発声している。彼が「何となくわかったでしょ!」って薄笑い。「お悔やみ申し上げます。でも一度経験もいいよ!私もそうだったから」だって。もうどうにでもなれ!

案の定「おかえりなさ〜い!ようこそ桃岩荘へ!」だって。「バイクなんですけど」って言うと「じゃ、この車のあと付いてきて!」って言われ付いていく。幌つきのトラックには8人位の人が乗っている。まるで護送車じゃん。あげくに道悪なコースを結構なスピードで走っていく。宿に到着するとさらにビックリ!屋根に登って旗を振っているじゃない!まいった。

庭に整列。何だかオリエンテーションみたいだけど、もう帰りたい!お金払うから帰らしてください!って言いたかった。
風呂に入って食事をしてミーティング。もちろん指令?が、、でも気持ちが悪いので、、ってバックレタ。やれやれ!但し明日はコースを参加するので朝5時に起こすという。これは承諾。でもフラストレーションの溜まった連中だこと。飛び跳ねたり騒いだり。俺には理解ができない。2時間後やっと静かになった。これで寝られるzzz
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